大沼
 翌朝、目が覚めると外はでした。
 秋田からずーっと雨に降られてるわけで、さすがに憂うつです。
 うだうだしていましたが、覚悟を決めて出発です。
函館からは国道5号線を北上。
 松の並木が続く美しい道でした。
 やがて大沼に到着。
向こうにみえるはずの駒ヶ岳は、真っ白な霧に覆われて、何にも見えませんでした。 

いかめし
 やがて噴火湾が見えだしました。森町です。
 森町と言えば、忘れていけないのが
「いかめし」
です。
 人気の駅弁で知られ、何度も賞を受賞し、デパートの駅弁フェアでも絶大な人気を誇ってます。
 食べずに通り過ぎるわけにはいきませんねえ〜
(^^;

ほかほかだよ〜
 国道を離れて森駅前を目指します。
 小耳にはさんだ情報によれば、駅の売店と駅前の商店で販売されているとのこと。
 駅前の商店に行ってみると、ちょうど並べられたところでした。
 想像していたより、小さい駅弁でした。できたてのほかほかを頂きます。
「ウマー」
いやいや、こりゃおいしいですよー!!中に入った餅米にイカのおだしが染み渡って、もうたまらんです。
 一つ平らげた後、もう一つ買ってしまい、朝から駅弁を二つも食べてしまいました〜

長万部近く、国道37号線
 イカめしを二つ平らげた後、駅前の温度計をみてみると、11度しかありませんでした。
どおりで寒いわけです。
 毎度ながら北海道さんはやってくれます。
 ふるえながら再び国道5号線を北上します。
長万部で国道37号線に入ります。

エゾカンゾウ
 しばらく行くと、エゾカンゾウが咲き乱れているところがありました。
 もちろんバイクを止めて、見に行きます。

きれいです
 きれいです。短い北国の夏を咲き急ぐかのように咲いているのを見て、なぜか少し感動してしまいました。

この日のルート
 さて、ここで大いに迷うことになりました。
 なぜかって?実は今回のツーリングに当たって、土曜日から日曜日まで9日間の休みを取ったんですが、雨に追われるように北上を続けた結果、水曜日に函館泊まりになってしまい、土曜のフェリー乗船まで日程を3日も残すことになってしまったからです。
 最初は道東まで足をのばそうかと考え、伊達市から山中に入り、支笏湖をかすめて千歳まで抜けたのですが、千歳まできたときに、経験のない長距離ツーリングの疲れがでてしまい、走る気力を失ってしまったのです。
 千歳のコンビニの前でしばしぼんやり考えた後、今夜は札幌市内に泊まることにして、国道36号線を北上します。
 しかし寒い!日も陰ってきたし、寒さがとっても染み渡ります
 国道沿いにユニクロを発見。フリースでも売ってないかと入って見るも、店内は夏真っ盛り!
(^^;
愕然とします。。。
結局長袖Tシャツを買っただけでした。
 ようやく今宵の宿、札幌国際YHに到着。
 とってもきれいでとっても立派な設備で大満足です。
鍵付きのガレージにバイクも入れさせてもらえたし、安心です。
 しかもこのYH、地下鉄の駅の上に立ってるのでとっても便利です。
 私も市内まで夕食がてら出かけることにしました。
 五丈原というラーメン屋さんでラーメン食べた後、ロビンソンのあたりをうろつきます。そして恐ろしいことに気がつきます・・・
「なんでミニスカートなの?!」
そうなんです、私がフリース(薄いやつですが)きて、冬の格好でうろついているのに、札幌のお姉様方は
「ミニスカ、下手すると半袖」
で街を歩いているのです・・・
「おかしい、あんたら絶対おかしいよー!!!」と心の中で叫びました。

さらに翌日
 一晩寝たところで落ち着いた私。このまま札幌で連泊し、市内を散策しようかとも思ったのですが、あえて限界を目指すことにしました(^^;
さらに北、美瑛を目指します。
 この日は少し天気も回復し、気温も上がって走りやすかったです。
 夕方、北富良野にある宿に到着しました。

ルピナス
 翌土曜日はいよいよ帰る日です。宿の皆さんに別れを告げて、一路小樽を目指します。

国道452号沿い、三段の滝
 いつも芦別経由で帰っていたのですが、地図を見ると新しいルートが開通している模様。そちらを走ってみることにしました。

すごい岩盤だ・・・
 富良野をでてすぐのところで道道にはいります。
道はやがて国道452号線に入ります。
 国道452号線を南下していくと、すごい峡谷が現れました!「三段の滝」の案内板があるこの峡谷、何がすごいのかって、その荒々しい岩盤ですよ〜
思わずうっとりと眺めてしまいました・・・

最終日ルート
 さて、三笠で国道12号線に入って札幌市内へ。
 いつもの六花亭丸山店で、自宅などへのおみやげを発送して、小樽を目指します。
 いよいよ小樽に到着!
 ついに全行程2600キロ近いツーリングは幕となりました。
 そのときの感想
「二度とやらねーぞ、自走で北海道なんて!」

 しかしその後、年中行事のようになってしまうのを、当時の私には知るよしもありませんでした・・・
(^^;
目指せ北海道 自走の旅 〜完〜
2006.1.13作成
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