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東名阪道のSAにて
 2002年8月、土日を含めて3連休をゲットした私。
 この年いっぱいで一般車両が通行止めになる「乗鞍スカイライン」を走るため、一路信州に向かいます。
 暑さを避けるため、朝早くに家を出たものの、東名阪を走る頃にはじりじりと暑くなってまいりました。かなわないですよ〜
 暑さに根負けしてSAに入ります。走ってるときも暑いのですが、止まるともっと暑い!!汗がどっと噴き出してきます。ちょっとクーラーで涼み、出発です。

宗祇水
 東名阪道をひたすら北上し、揖斐川・木曽川を次々とわたっていきます。 さすが日本でも有数の大河。高速走っているので止まって写真を撮れないのが残念なくらいに迫力のある川でした。
 清洲東ICで高速を降りて、一般道を北上します。一宮ICから再び高速道路にのり、東海北陸自動車道を北上します。
 郡上八幡
で高速をおりて、市内に入りました。
 生活水として使われている「宗祇水」に行ってみました。夏でも冷たい水がわき出ているとか。飲んでみましたよ。
 「ゴロゴロゴロ」と不吉な音が響いてきました。雨です。(誰だ?下痢かい?とか思ったのは???)
 あわててカッパを着込みます。傘も持ってないし、これ以上市内観光はムリなので、北上を開始します。

乗鞍スカイライン頂上のパーキング
 国道472号から「せせらぎ街道」に入って、一路高山を目指します。 時々止んだりするものの、雨はずっと降り続きました。
 これじゃあ観光どころではありません。
 高山市街もパスして、国道150号をさっさと乗鞍目指して走ります。
 乗鞍の麓で、ようやく日が差してきました。ようやくカッパを脱げたので、スカイラインの入り口にある食堂で遅い昼ご飯を食べることにしました。
 「一般車通行止めは死活問題だ〜」というお店の方の話にうなずきながら、昼食をすませました。今日の山上は荒れ模様の天気だそうです。
 「やめといた方が・・・」とお店の方にも言われましたが、せっかくここまで来たので登って見ることにしました。
 「ひえ〜」山の中腹から再び雨が降り出し、稜線近くからは強風まで!最悪のコンデションの中を走ります。
 「素直に人の話を聞いておけば・・・」何度悔やんだことでしょう。


乗鞍の雪渓
 ようやく山頂のパーキングまでたどり着きましたが、強風と低温と雨でゆっくりするどころではなく、あえなく撤退となりました。
 長野県側に下っていくと、巨大な雪渓がありました。なにか黒い影が動いています。
 「何だろう?」と目をこらしてみると、なんとスキーヤーの姿が!
 こんな悪天候の中、リフトもないただの雪渓で滑るなんて・・・ホントに好きなのか、ただのバカだなあ〜と勝手に決めつけつつ、山を下ります。
 途中「乗鞍高原温泉」を通過しましたが、心引かれませんでした(笑)
 雨に追われるように松本まで降りてきてしまいました。時計を見るともう17:00前。この辺でキャンプしようかと思いましたが、乗鞍がつまらなかったので不完全燃焼です。ここはばばーんと盛り上がらないとつまらないなーと考えてました。
 ふっと妙案が!
 以前、新潟の友人が「長岡の花火は日本一だ!」と胸を張っていたのを思い出しました。確か8月の最初の週末に開催のハズ。地図を見てみると、高速で行けば長岡までは200`ちょい。3時間あれば到着するハズ。
「いくしかない!!」
行くしかないんです!盛り上がらないまま終われないんです!
「れんと、行きまーす」
ガソリン満タンにしていざ出発!松本インターから高速へ。長野市を経由して上越へ。上越から長岡へとひたすら走ります。「ケツ痛い・・・」そろそろ限界が近づいてきた頃(19:30)、長岡ICに到着です。

長岡の花火
 もう花火が上がり始めていました。ICはえらい混雑です。バイクのメリットを最大限に生かし、すり抜けでさっさとクリアー。花火会場へと急ぎます。
 バイクを放って行くわけにもいかないので、花火会場近くの住宅地内の酒屋さん前で見ることにしました。

花火
 いやー、すごい迫力です。人混み嫌いの私は花火大会にはめったに行かないのですが、それを割引いて考えてもすごい規模の花火大会です。
 なかなか終わらないですもん。結局21:00過ぎまで花火は上がり続け、大いに盛り上がりました〜

越後川口にて
 夢が過ぎてしまえば現実が待っています。
「今夜どこでねるのか?」
という現実です。
 この夜は雨上がりのため、ひじょーに蒸せました。
あんまりテントで寝たくはありません(笑)
 しかし、これだけの規模の花火大会がある近くで、宿を探すというのもムリな話。
 このときすでに700`走ってきた私。あまり走りたくもありません。
 というわけで、「どっかのSAかなんかでテント張って寝よう」ということに決めて、再び高速道路に乗りました。
 一番近いSA関越道「越後川口SA」に到着。食堂で夕食を済ませて、さてテント張ろうと思ったら、
「ポールないじゃん!」
 どーも家に忘れて来たようです。
 これであっさりと寝る場所がなくなりました(爆笑)
 仕方がないので、SAの食堂のベンチで仮眠を取ることにしました。時刻は23:00。本日の走行距離は760`でした・・・

津南町のひまわり畑
 「おはよ〜ございます」
 翌朝4時、まったく熟睡できないまま(当たり前か) 寝るのをあきらめた私。食堂で朝食のうどんを食べました。
 「あ〜うどんのつゆが濃いのう・・・」とかぼんやり考えながら、ずるずると喰いました。
 まだ真っ暗な中を出発です。越後川口から一般道に降りることにしました。この近くに「津南町」というところがあり、「ひまわり畑」が有名だということを、新潟の友人に聞いていた私。国道117号線を、津南町に向けて走り出しました。
 津南町に入ると、見事な河岸段丘でした。その段丘の上に、ひまわり畑は広がっていたのです。

ひまわり
 ところがまだ太陽は出てないし、空も昨日の雨を引きずって、いまだに曇り空。これじゃあきれいなひまわりは見れないと、ひまわり畑を出発しました。
 ところが、しばらく走ったところで雲が切れだし、太陽が顔をのぞかせはじめました。「これはいいかも」と、結構な距離を津南町へ引き返しはじめました。

ひまわり
 「やったぞ〜」
 濃い青空ではないものの、日の光を浴びたひまわりを青い空をバックに写真に収めることが出来ました。戻って来た甲斐があったと言うものです。

菅平
 汗かいて体中ぬるぬるだった私。どこかに温泉でも、と探していると見つけました!国道から橋を渡った対岸に、早朝7時から営業の温泉を見つけました。
 「ぷはー生き返るなあ〜」ようやくさっぱりすることが出来ました。
 中野市からは国道292号にはいります。さらに403,406号と走り継いで、菅平までやって来ました。
 いやーここまで上がってくると、さすがに風はさわやかですねえ(日差しは強いけど)なんか合宿みたいな人達もたくさんいて、ゆっくりとした時間が流れていました。

鳥居峠
 地図を見てみると、ここから群馬県の県境はすぐ近くでした。関東に行ったことがないので、見に行く事にしました。
 県境の鳥居峠は普通の峠でした(笑)一歩だけ足を踏み入れて、記念撮影をしました。この道を先へと進むのは、2年後の9月。台風による大雨のまっただ中のことでした(笑)

五平餅とお焼き
 峠近くに茶店?があったので、昼飯がてら寄って行くことにしました。「五平餅」「おやき」を注文。どちらもおいしくいただきました。

美ヶ原から上田方面
 真田町、上田市をへて「ビーナスライン」に上がってきました〜
 このころにはすっかり晴れ渡り、ツーリング日よりでした。こんなに天気のいいビーナスラインは初めてとあって、快調にペースをあげていきます。

積乱雲
 積乱雲が見えました。夏ですねえ。

八島湿原
 ビーナスラインを走っていると、「八島湿原」の標識を見つけました。「雨竜沼みたいな感じかな?」降りて見に行って見ることにしました。

八島湿原
 真夏の湿原ということもあって、花はほぼ終わってましたが、緑の濃い湿原を堪能することが出来ました。

いい眺めです
 湿原に別れをつげて、再び走りはじめます。
 今夜こそまともに寝ようと、威嚇のYHへ電話をはじめます。しかしさすがは夏休み!どこも満室で断られてしまいました。
れんと、危うし!
 結局宿泊をあきらめて、自宅に帰ることにしました。さすがに睡眠不足と暑さがこたえはじめました・・・諏訪から中央道にのったのですが、駒ヶ根を通過したあたりで、気がつくと路側帯を走ってしまってました(どひゃ〜)
 さすがに危ないので、次のPAで仮眠を取ることにしました。暑い中を表のベンチで寝ること30分。ようやく復活です。
 お昼ご飯に伊那谷名物とか言う「ローメン」を食べて見ました。リンゴの酸味が入った酸っぱい焼きそばです。ちょっと微妙かな〜(ハハハ)
 この日は結局
780`
を走りきりました。
(一日の走行距離としては、自分最高)
「もっとも過酷なツーリング」お終いです。
「史上最も過酷なツーリング」完
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