ゴールデンウィークだよ!

〜前半戦〜


奄美大島弾丸ツーリング

 
鹿児島新港にて出航を待つ
「フェリーあかつき」(大島運輸)
 4月を迎え、いよいよゴールデンウィークが近づいていたのであるが、今年は運悪く飛び石の3連休であった。
 「このままではどこにも行けない!」
 そこで谷間の月曜日に休暇をねじこみ4連休を確保して、
長期ツーリングを狙う私であった。
(職場のみなさんゴメンナサイ)

 いつもながらに行き先も決めずにだらだらとし、
連休1週間前になったある日のこと。
 週間予報を確認していると、どうも西の方が天気がいいらしい。
これで行く方角は決まった(笑)
 さ〜てどこへ行こうか、と悩んでいた私の脳裏に、
昨年訪れた奄美の美しい海が浮かび上がってきた。
「むーもう一回見たいものじゃのう」
 いろいろ調べて見ると、

現地ゼロ泊
船中4泊
なら奄美大島に約14時間滞在できることが判明した。
「こりゃーいくしかないっしょ?」

奄美の夜明け 
奄美大島弾丸ツーリング行き決定の瞬間である
(プロジェクトX風に)

 25日(金)朝、職場から直接フェリーに乗るために荷物を満載して出勤した。
 これも日程が少ないからだ〜

 一日の仕事を終えたあと、すぐに出発する。
 とりあえず宮崎行きのフェリーに乗船するべく港にむかうのだ。

 GW
にもかかわらず予約なしという荒技を披露。
 ターミナルで満席の表示にあせりつつ、なんとか2等寝台をゲット!
第一関門をクリアする。
 船は19:20定刻出航した。(1泊目)

 翌朝、宮崎からは「えびのスカイライン」経由で鹿児島に向かう。
 距離にして約150`快適なツーリングである。
15:00頃鹿児島新港着。
 と
りあえずフェリーのチケットをゲット!
第2関門をクリアーし、夕食
などの買い出しに向かう。

フェリーかけろま
 18:00船は出航し奄美大島に向かう。
 船上で福岡からきたライダーさんと仲良くなる。
なんでも毎年GWに奄美大島を訪れている猛者で、
GWの終わりまで約1週間滞在するらしい。
 同じ事をする面々は決まっているらしく、
「あの人も去年見たよ」とか教えてくれた。

 現地14時間滞在の話をするとあきれていた
(そりゃそうだろうなあ・・・)
 そのあと晩ご飯を一緒に食べながら、シュノーケルと海パン持ってきてシュノーケリングするんだよ、と話してくれ
「奄美に行くのに遊び道具がないなんて駄目だ!」
熱く語ってくれた。
 よし!次回は遊び道具満載でくるぞ!
胸を熱くするれんとであった。(2泊目)
 明朝5:00、奄美大島名瀬港に入港し下船する。
 瀬戸内中央林道にいく福岡のライダーさんとここで別れ、
空が白むのを待ってR58号を南下する。

 

タクシー乗り場です
 夜が明けてきたので瀬戸内町の高知山に登り、夜明けを待つ。
静かな静かな夜明けだった。
 もっとひたっていたかったが、加計呂麻島行きのフェリーが7:00に出るので、
山を下りて乗り場に向かう。
 港には町営の「フェリーかけろま」がアイドリングしながら停泊していた。  朝早いので切符売り場は開いておらず、船内の車両甲板で切符を購入する。
(バイク込みで片道750円)
 まもなく船は出航した。瀬戸内の海はおだやかで鏡のようななめらかさだった。
 出航から30分後、瀬相の港に到着。
ついに加計呂麻に到着する。
 左に海を見ながら走ることに決め、どんどん走っていくと船着き場みたいなのがちらほら見える。
 でも特に船をつないでるわけでも無いようだし、何だろう?と思ってたら、水上タクシー用の船着き場らしい。
うーんすごいなあ〜
 やがて道は行き止まり、安脚場(あんきゃば?)の砲台跡に到着する。
 瀬戸内の入り口にあたるため、船の出入りを監視・警戒するために作られたらしい。
 今はきれいな公園になっていて、小さいながらも駐車場も整備されていた。
 とにかく時間がないので(笑)峠を越えて諸鈍(ろどん?)に向かうことにする。
 ここは「でいごの並木」で有名なところで、実際見事な並木だった。
あいにく花の時期には少し早すぎたが、満足する。
海もきれいだ〜。
  

でいご並木
 そのあと、於斉でガジュマルの木を見たりしながら走り続け、
実久というところに到着する。
 小さい浜があって泳げたので、誰もいないのをいいことに
パンツ一枚
泳ぐことにした。
(さすがに全部脱ぐ勇気はなかった・・・)
 水は少し冷たかったけれど、誰もいない海で泳げるなんて滅多にない経験なので、大いに泳いだ。
 すると、大阪のハーレーのお兄さんが到着。
今日はここにキャンプするとのこと。
 少し話したあと、名残惜しいけれど浜をあとにして大島に戻ることにした。
 大島に戻りひたすら北上するが、お腹がすいてきてふらふらする。
しかし「鶏飯」を食べるためにひたすら耐える。
 「鶏飯」(けいはん)とはなにか?
 関西
で説明すると「京阪電車ですか?」と間違われてしごくやっかいな食べ物であるが、簡単に言うと「ご飯の上に薬味をのせて、鶏ガラスープをかけていただく」料理である。
 奄美では家庭料理で、各家庭で味が違うそうである。
 今回も地元の方に教えていただいた「ひさ倉」にていただくことにした
 。昼ご飯とも晩ご飯ともつかない時間になってしまったけれど、
その甲斐あって幸せなひとときを過ごせました〜
また来て喰うぞ!」

実久の海
 
 
鶏飯です(まいう〜)


大浜の夕日
 たらふく「鶏飯」を平らげたあと、近くのスーパーに立ち寄って黒糖焼酎を買い込んで自宅に発送する。
 これで当分は酒に困らないハズ(笑)
 それから夕日を見に名瀬市のはずれにある「大浜海水浴場」に出かける。
 日中はすごくいい天気だったのに、このときは少し雲が出てしまって残念だった。
 忙しい一日の締めくくりはやはり夕日でないと、と思った時間でした。
 夕日が沈んで辺りが暗くなると、さあ大忙し!
名瀬港に戻って帰りのフェリーの切符を購入。
 帰りはマリックスラインの「クイーンコーラル8」に乗船することになった。  定刻より遅れて(いつものことらしい)22:00前に名瀬港を出航。
一路鹿児島を目指す。
 奄美大島滞在時間約16時間(笑)
疲れました〜(3泊目)

夜の名瀬港
 翌朝、目が覚めると船は鹿児島湾に入っていた。
 船内は結構混んでいてお風呂も入れませんでした(泣)
気持ち悪いなあ〜と思いながら、とりあえず歯を磨く。
 そうこうしてる間に鹿児島港に入港。
宮崎に向かって走り出す。
 途中友人とメールでやりとりすると、なんと湯布院にいることが判明!!
会いに行くべく北上を開始する。
 しかし、睡眠不足からか宮崎市内でばてばてに(笑)
延岡まで220`という標識が、疲れを加速する・・・
 コンビニでへたり込んでいると、きれいなお姉さんが声をかけてくれた。
 何でもパン屋さんにおつとめで、職場とかをまわって販売しているとか。
 すごく優しい方で、商品見本用のパン
「どうぞ食べてくださいね」

とくださいました。
・・・後ろに後光が差して見えました(笑)
 名前も聞けなかったけど、どうもありがとう
改めてお礼を申し上げます。
 

マリンエクスプレス
(現 宮崎カーフェリー)
「みやざきエクスプレス」
 パンを食べて少し元気になったけれど、湯布院行きはとても無理って事で
断念

 フェリーターミナルに移動して、お昼寝をすることに。
よほど疲れていたのか大爆睡!
 気が付くと乗船券の販売が始まってました。
あぶないあぶない!
 帰りのチケットゲット!この瞬間全て船中泊することが決定しました
(ばんざーい)
(4泊目)
 乗船してお風呂に入るとばったんきゅー!夢も見ませんでした。
 翌朝目が覚めるとそこは大阪湾。
寝ている間も移動し続けた弾丸ツーリングもついに終劇となりました。

そんな私に友人からのメール
マグロみたいなやつやな」
・・・・・えへへ・・・・・


                        ー完ー
奄美大島弾丸ツーリング 完
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