みかん
 よくよく考えてみれば、10月に入ってからどこにもツーリングに出かけていませんでした。10月最後の週末こそ!!と意気込んでいたのですが、無情にも土曜日は土砂降りの雨
(−−;
計画が狂ってしまいました。
 こうなったら仕方がないです。せめて日帰りでもと出かけることにしました。4:30には出発しようと目覚ましかけたんですけど・・・
止めてしまってました(^^;
 再度行き先変更。とりあえず出発しました。
 日帰りで景色のいいところと言えば和歌山でしょう〜ということで和歌山へ向かいます。
 みかんで有名な有田市を通過。早生のみかんが色づき始めてました。

日本一!有田みかん
 ここ有田の「有田みかん」といえば、紀伊国屋文左衛門のころからのブランドです。生産量こそ愛媛みかんに及ばないものの、著名度なら関西のみならず全国的にも負けてませんねえ。
 有田市周辺は山という山はみかんの木で覆われています。ゴールデンウィーク頃には白い花が咲いて、街中が柑橘系の香りで包まれるんですよ〜
(ちょっといいでしょ?)

麹屋さん
 湯浅の町に入ったところで国道42号線を離れます。
 ここ湯浅の町は昔からの港町でして、醤油発祥の地でもあるんですよ。
(知ってました?)
 醤油の起こりは、味噌を造っていたおり、その桶に残っていた黒い汁がなかなかの美味だと気がついた人がいまして、これはいいぞ〜と改良されたのがお醤油の始まりなんだとか。
 江戸時代初めには紀州藩の保護を受けて、遠く江戸にも出荷されていました。銚子(千葉県)の醤油造りも湯浅に学んだそうです。
 町には熊野古道も通っており、古くからの家が建ち並んでいる様子は、鞆の浦にも負けていません。町には麹屋さんもありました。

古い町並み
 かつて町に100軒以上あった醤油醸造所も、大量生産品などに押されて衰退していき、今では一軒を残すのみだそうです。

角長
 その一軒、
「角長」
(かどちょう)さんを訪ねてみました。 
 店の回りは醤油の香りでいっぱいでした。

手作り醤油の看板

資料館
 店の前ではちょうど大豆の荷下ろしが行われてました。袋をみると国産大豆のようです。「原料からこだわってるんだなあ」と思いました。
 とりあえずたまり醤油2合徳利(880円)を買って、資料館を見せて頂くことにしました。

説明文
 中は醤油造りの行程ごとに説明され、道具が並べられていました。
 説明でビックリしたのは、大量生産の醤油は、天ぷら油を絞った後の大豆と、麦の皮(ふすま)から造られているということでした。
 さらに防かびとしてアルコールを添加しているそうで、いわばまがい物の醤油なんだそうです。

麹の説明

美人画
 で、やっぱり広告には美人画が使われていたようで、美人画大好きな私は、逃さずに撮影しましたよ。(^^;
美人画

神社
 湯浅町の隣は広川町。最近有名になりつつある「稲むらの火」の舞台になったところです。
 簡単に説明すると、醤油醸造を家業としていた豪商、浜口儀兵衛が広村(広川町)に滞在のおり、村は地震による津波に襲われました。彼は住民に避難場所を教えるために稲むらに火を放ちました、というお話なんです。。
 その後も彼は村の再建に多大な功績を残し、さらに私財を提供して堤防まで築いたのです。
 浜口儀兵衛が私財をなげうって作った堤防が今も残っています。興味のある方は一度見に来られては?

 広川からは海沿いの道をのんびりと走ります。

西広海岸
 広川町には、私の大好きな海岸があるんです。
 この海岸は遠浅の浜があって、その先に島が二つ浮かんでいます。特に右側の島が「山」の漢字そのままの形なのが可笑しくて(^^;
 お気に入りの風景です。

波紋
 打ち寄せる波が砂浜に面白い紋様を刻んでいました。
 カニたちがのそのそと歩き回っています。
 愛車を撮ってみました。こんな荷物の少ない写真を紹介するのは初めてかなあ?

愛車と海

黒島
 由良町に入ります。日曜日だけあって釣り人がたくさんいました。
一九島

白崎海岸
 由良町には有名な「白崎海岸」があります。
 岬の岩が真っ白な事からその名前が付きました。岬の先にはオートキャンプ場もあります。また、ダイビングスポットとしても有名なんだそうです。

白崎海岸
 もちろん釣り客も多いところで、道沿いには「渡船」の看板を掲げたおうちがたくさんあります。

日ノ御碕
 クエで有名な日高町に入りました。ここでは毎年「クエ祭り」が行われています。私も一度行ったことがあり、クエ料理が安く提供されていましたよ。
 この町には「日ノ御碕」があります。紀伊水道につきだしたこの岬は展望が良くって最高の場所です。
 

煙樹ヶ浜
 日高町のお隣の美浜町には、煙樹ヶ浜という広大な浜があり、松林が美しいところです。残念なのは水深があって潮も速いために、遊泳禁止になっているところです。

紀州鉄道
 そのお隣の御坊市には、日本で一番短い(短かった?)私鉄があります。
 紀州鉄道といいまして、JR紀伊御坊駅から西御坊までのわずか2.7キロの鉄道です。歩いてもいけるような距離ですけどね(笑)

紀州鉄道西御坊駅
 この紀州鉄道、途中に「学門」という駅があり、無人駅にもかかわらず入場券が発売されてます。なぜかといいますと、受験のお守りに好評だからなんです。商売上手ですよね。
 関東の方なら「ん?紀州鉄道?」と思う方もあるかもしれません。関東方面でリゾート開発を手がけている会社が、この鉄道を持ってるんですよね〜意外でしょ?

和歌山城
 さすがにこの時期は夕暮れが早いです。
 寒くなる前に帰ることにします。和歌山市に入りました。この南側から見る和歌山城はとても大きく見えて結構いいもんですよ。信号に引っかかったので、ちょっと撮ってみました。
「秋の海ツーリング」完
2005.10.30作成
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