うっすらと火山灰
 翌朝ものんびり起き出しました。
 出発したのも日が昇ってからです。
 駐車場に出てきてびっくり
 昨日はなんともなかったバイクのタンクに埃のようなものが・・・
「これが火山灰か!」
 そうです。夜の間に風向きが変わったらしく、うっすらと火山灰が降っていたのです。
「なるほどな〜」
 鹿児島の天気予報に桜島付近の風向き情報があるのに納得です。

鹿児島城
 宿の近くにある鹿児島城にやってきました。
 薩摩藩初代藩主である島津家久により、1601年に築かれました。
 城は本丸とその南方に二の丸を置くだけの簡素なもので、
城内の主立った建物も大手門と隅櫓のみでした。
 いざというときは城の後方にある城山に立てこもる構想であったにせよ、
公称77万石の大名の居城としてはあまりに小さいものでした。
 幕府に遠慮したとか、外城制だったからとか言われていますが、
実は慢性的に貧乏だったからなんだそうです。(お友達syunさん談)

鹿児島城堀
 現在の鹿児島城には、本丸跡に歴史資料館「黎明館」が、
二の丸跡には鹿児島県立図書館が建てられていまして、
文化の中心としての役割を果たしていまとなる

大手門礎石
 さっそく大手門跡から城内に入ります。
 大手門は2階建ての御楼門がありました。
今はその礎石のみが残されています。
 門の跡を過ぎると右と左に折れた虎口があり、
本丸へとつながっています。

大手門虎口

御楼門解説板
 今、黎明館が建っている本丸跡には、
かつて旧制第7高等学校や、
鹿児島大学医学部があったそうです。

黎明館

薩摩義士碑
 本丸の裏には、薩摩義士を称える碑がありました。
 薩摩義士とは、幕命によって木曽川の堤防を築き、異郷に散った薩摩藩士の名称です。
 以前に東海地方ツーリングでご紹介したんですが、覚えてますか?
千本松原の話がそうなんですけどね・・・

本丸北側の堀
 私が鹿児島に興味を持ったのは小学校中学年の頃。
 学校の図書室に、島津義久の伝記(日本の偉人みたいなシリーズ本)があって、
その本で島津4兄弟(義久・義弘・歳久・家久)の活躍にいたく感動したのが始まりでした。
 耳川合戦や沖田畷の合戦、関ヶ原の敵中突破など、
歴史ヲタの小学生には大興奮ものだったのを覚えています。
 その後、「六三四の剣」という剣道漫画(笑)で、薩摩示現流の存在を知り、
また大和朝廷にまつろわぬ薩摩隼人の話、明治新政府に楯突いた西南戦争の話などで、

鹿児島県人=好戦的な強兵集団

というイメージが出来上がってました(笑)
 今はどうなんでしょうかね?
 伝統は引き継がれているのでしょうか・・・
 今でも「議をゆうな」(理屈を言うな)の風潮はあるように聞きますが・・・

鬼門よけの隅欠き
 左の石垣の角が欠けているのにはちゃんとした訳がありまして、
 ここが藩主の住まう御殿からみて東北(いわゆる鬼門)に当たりまして、
鬼門よけのためにわざと欠いてあるのです。
 鬼門よけの隅欠きの例はかなり多くて、名古屋城の二の丸や上田城などでも見ることができますよ。

今回の開聞岳は曇り
 さて、お約束の砂風呂に入るために指宿に移動しました。
 お風呂に入って体が軽くなったところで、いつものとおり開聞岳にやってきました。
 いつ来ても美しい山です・・・

特攻まんじゅう
 開聞岳からは知覧へ移動。
 ツーリングマップルに、「特攻まんじゅう」がうまいって書いてあったので、
食べていくことにしました。

こっちが特攻まんじゅうで・・・
 どっちがどっちか忘れましたが(笑)、
とにかくどっちもおいしかったです。
 私的には、右側写真のまんじゅうの方が好みですね。

こっちがほたるだったっけ?

シラス台地の崖
 知覧からは、国道270号線を目指して西へと走ります。
 国道270号線を北上して、いちき串木野市を目指します。
 串木野のお店、「みその」さんにてトンカツをいただきま〜す。

 いつもながらおいしいなあ〜(^▽^)

戦国観光村
 いちき串木野をさらに北上。
 薩摩川内市にある戦国観光村にやって来ました。
 お友達syunさん情報によれば、ここには甲冑工房があって、
テレビ撮影用の甲冑は、ほとんどここで作られているんだとか。
 到着したのが平日の午後だからか、観光村はひっそりと静まりかえっていました・・・

ここが甲冑工房
 入村料払って中に入ります・・・
 甲冑工房を見学。
 中ではブリキをちょきちょき切って、
トンカントンカンと兜を作っていました。
 廊下には直江兼続の「愛」の甲冑が置かれてました。
 ちょっと欲しいな・・・
私も作ってもらおうかな?(笑)
 おいくらくらいするんでしょ?

直江兼続の甲冑

こむらさきのラーメン
 鹿児島市内に戻ってきまして、晩ご飯を食べに天文館にやってきました。
 以前食べた和田屋さんでラーメンを食べよう!
と思ったのですが、店に張り紙があって、
店主の体調不良のため、閉店しましたとのこと。
がっかりです・・・
 仕方ないので、近所にあったこむらさきさんでラーメン食べましたが、ちょっと微妙?
 ニンニク入れるとちょっとおいしくなりましたが、
ちょっと私の好みの味ではありませんでした・・・残念。
 お土産のかるかんを買いに、
鹿児島の百貨店「山形屋」さんへ。
 お土産を買ったついでに、デパ地下で「黒豚餃子」とか、
つけ揚げを買い込みました。
 黒豚と言えば、
鹿児島で西郷さんと黒豚の悪口を言うとけんかになる、
という都市伝説を聞いたことがあるのですが、
真相はどうなんでしょうねえ・・・

黒豚餃子

花田のミキ
 宿に帰って、黒豚餃子とつけ上げ、芋焼酎で晩酌しました。
おいしかったですよ〜
 翌日の朝食は、産業道路沿いにあるビッグUというスーパーで買った、
花田のミキです。(笑)

やぶ金のうどん
 ミキで朝ご飯をすませた後、昨日見てなかった黎明館に出かけました。
 黎明館では、鹿児島県の歴史や風俗、自然が紹介されていて、
見所満載でした。
 博物館好きな方なら大満足請け合いですよ。(^^)
 この時は「大河ドラマ篤姫」で使用された衣装も展示されていました。
そういえば篤姫は今泉島津家の出身でしたね〜
 お昼前には黎明館を出発。
 桜島フェリーに乗船します。

フェリーきかいが接岸中
 鹿児島港にはフェリーきかいが接岸中でした。
 2009年は奄美に行くことが出来なかったので、
2010年はぜひ行きたいと思います!
 行く手には、噴煙をあげる桜島がそびえていました。

噴煙を上げる桜島

火山灰がもうもうと・・・
 国道ではトレーラーが火山灰を巻き上げて走ってまして、
気分だけはダカールラリー状態でした(笑)
 で、向かった先は垂水漁港。
 何があるのかというと・・・
 

垂水漁港

カンパチの刺身定食
 漁協直営店で、カンパチをお安くいただけるというのでやって参りました。
 syunさん、いつもおいしい情報ありがとうございます。
 取りあえず刺身定食いただきました。
とってもまいうーでしたよ〜
 鹿児島ではお正月に欠かせないくらい、
カンパチが身近なお魚なんだそうです。

桜島

安納芋のデザート
 食後のデザートをいただこうと、垂水にある道の駅前のお店へ。
 ここで、安納芋のデザートをいただきました。
 安納芋という品種のサツマイモの焼き芋に、バニラのソフトクリームが載っているだけのシンプルな一品なんですが・・・

 「うまいぞ〜」

 久々に味皇さま降臨です。(笑)
 これは絶品でございます。
 お店のお兄さんがいうには、安納芋は水気が多くてあまり人気がなく、
種子島で細々と作られていただけだったそうです。
 しかし焼き芋にするととってもおいしい(ちょっと焼き方が難しいそうですが)ため、
この芋に目を付けて売り出し中なんだとか。
 このお店はお兄さんのお姉さんのお店で、そのお姉さんは鹿児島のマスコミ関係者で、
その線から情報が広がり、ブレイク寸前まで来ているそうです。
 お兄さんは時々岡山県の倉敷まで安納芋の焼き芋を売りに行っているそうですよ。
 ゆくゆくは大阪圏に進出したいんだ!と、熱く夢を語っていました。
 その後はお兄さんと焼酎談義になり、森伊蔵と同じ味の焼酎があるとか、
二日酔いする芋焼酎があるとか、いろいろ教えてもらいました。
 ありがとうございます。
 お姉さんはマシンガントークの方なんだそうで。
 次回はぜひ姉のいる時に来てくれ、とのこと。
ぜひお伺いさせていただきますよ(笑)

若潮酒造
 この日は志布志からフェリーに乗船の予定。
 楽しいお話に長居しましたが、しぶしぶ志布志に向かいます。
 以前通ったコスモス畑は、花が終わっていました。残念。
 志布志ではお友達のsyunさんと合流。
 1時間ほどの短い時間でしたが、またまた楽しい話を聞かせていただきました。
 いつもいつもありがとうございます。
 18:00前、志布志港からフェリーに乗船しました。
 2009年のツーリングシーズンは、こうして閉幕したのです・・・
 
れんと まったりツーリング 完
2010.3.18作成
2009ツーレポトップへ
Home