ベタ凪の苫小牧沖
 翌朝目を覚ますと、船は深い霧の中を進んでいました。
 海上はベタ凪で、海面は鏡のようでした。
 順調に航海を続けたフェリーはちのへは、無事苫小牧港に到着しました。
 港近くのセイコマでお弁当を買って朝ご飯をすませます。

苫小牧港フェリーターミナル

国道36号線
 朝ご飯を食べ、苫小牧市内の国道36号線で信号待ちをしていると、
後ろから走ってきた車の運転手に呼び止められました。
 接触でもしたのかとヒヤヒヤしながらバイクを降りると、
私もライダーだという40歳前半ぐらいの男性が話しかけてきました。
 「学生さんでしょ?すごいな〜これ少ないけどガソリン代にでも」
とか言って、私の手に千円札を数枚握らせようとするではありませんか!!

 いくらヘルメットかぶっているからって、そんなに若く見えるのかな〜(でへへ)
なんて喜んでる場合じゃないよー!!!
 自分は社会人で稼ぎもあるから
と説明して気持ちだけをありがたくちょうだいすることにしました。
 初めて北海道に来た頃にはよく聞いた話ですが、
まさか自分が声をかけられるとは思いませんでした。
 どこの誰かは存じませんが、ほんとにありがとうございました。
 日本もまだまだ捨てたものではありませんね・・・
 さて、お仕事に向かうという男性と別れ、
学生としか思えない日程でツーリングを続ける私
は、
国道36号線を南下していきます。

こ、これは!
 北海道のお友達
ガンスさん
が日記で紹介していた
「カルルス温泉」
に行ってみよう!
と思い立ったのです。
 登別市で国道を離れて道道を走ります。
 街路樹の桜(八重桜ですが)が、まだ咲き残っていました。
 今年は春が遅かったですからね・・・
思わぬ時期の花見になりました。
 で、メインのカルルス温泉は、時間が早すぎて営業していませんでした・・・残念(笑)

まだ桜が咲いていました

霧の鷲別岬
 室蘭市街に入ったところに、とっても広々とした海岸が広がっていました。
 バイクを停めて海岸を歩きます。
 最初は打ち寄せる波と戯れていましたが、すぐに飽きてしまいました(笑)
 次は砂浜に溝を掘って運河造りを始めました。
これはなかなか面白くって、時間がたつのを忘れて掘り続けてました。
 「なんか小学生みたいだな」
ふっと我に返りました(爆)
 で、腰を伸ばして立ち上がったところで、室蘭で待ち合わせしていたお友達
阿希さん
が、
「何やってるの?」
と海岸にやって来ました。
 路肩に見慣れたバイクが停まっていたので海岸を見ると、私が立っていたそうです。

霧が晴れました
 もうちょっと早かったら砂浜で1人、運河を作って遊んでいるところを見つかるところでした。
危ない危ない(^^;
 阿希さんは決定的シーンを見逃したって悔しがってましたが(笑)
 阿希さんはお仕事を抜けてきていただいての再会でした。
 おいしい定食屋さんでほっけ定食をごちそうになりました。
いつもありがとうございます。
 お仕事に戻る阿希さんを見送って、底をついた着替えの補充に室蘭のユニクロへ。
Tシャツとかパンツを買い足しました。

イタンキ海岸
 買い物を済ませた後で、
イタンキ海岸
にやって来ました。
 ここもガンスさんが日記で紹介していたのを見て、一度来てみたかったのです。
 奇岩フェチにはたまらない海岸です。 

ハマナス

こんな感じの崖が続きます
 太平洋特有のガスがかかって視界はいまいちですが、それでも白い崖の海岸が続く様は、景勝地の名に恥じない物です。
近所の人も散歩?
 のんびり写真を撮りながら、海岸を散策します。
 この白い崖が見応え十分です。

ハマエンドウ
 きれいな花も咲いていました。
 北海道の夏は短いのです。

オロフレ峠付近
 イタンキ海岸を堪能したので、もう一度カルルス温泉を訪ねることにしました。
 とってもいいお湯でした〜
 温泉から上がった後は、道道2号線を走って
オロフレ峠

を目指します。
 昔のツーリングマップルに紹介されていた記憶があるのですが・・・

道道2号線

弁景付近
 道道2号線を走って国道453号線へ。
再び道道2号線から国道230号線へ。
洞爺湖に沿って走ります。
 喜茂別まで来たとき、近くの京極町においしいうどん屋さんがあるのを思い出しました。
 国道276号線を走って京極町を目指します。

羊蹄山

野々傘
 なんでも北海道のテレビ番組「おにぎりあたためますか」で紹介された名店なんだとか。
 お友達ガンスさんもお気に入りのお店なんだそうです。
 開店と同時に入ったので、店内は静かでした。
 お店の人にオススメメニューを聞いて、
ちくわ天うどん

にしました。
 とってもでっかいさくっと揚がったちくわ天が入ったおうどんにびっくりしました。
 おだしを一口すすってびっくり!!!
 いくつもの味が複雑に絡み合って、しかも完璧に調和しているすっごいおだしでしたよ。
 大満足でした。
 あとライダーさんにはおまけってことで、トリ天を一つサービスしていただきました。
 ありがとうございます(^^;

ちくわ天うどん

羊蹄山
 京極町でみる黄昏の羊蹄山は、それはされは美しいものでした・・・

小樽の夜景

小樽港フェリーターミナル
 京極町からは国道393号線を走りました。
 日没後の薄暗い道を走っていると、熊が出てきそうでドキドキしました・・・
 なんとか無事に走り抜けて
毛無山
(なんかやな名前だ・・・)
までやってくると・・・
 小樽の夜景が目に飛び込んできました!
 旅の最後を締めくくるのにふさわしい景色だと思いませんか?
 22:45、フェリーに乗船開始。
北海道に別れを告げました。
 長かったツーリングも折り返しに入ります

車両甲板から

日本海
 フェリー内ではのんびりまったり。
 フェリー同士の対向などを楽しみつつ、昼寝三昧です。

日本海上で対向する
あかしあ

車両甲板の愛車
 ようやく舞鶴港に到着。
 舞鶴からは国道27号、173号、176号線を走りました。
 お友達のくにぼーさんのお店は閉まっていました・・・
 川西小花から阪神高速に乗りました。
 0:44に無事帰宅。
全走行距離2188キロのツーリングも無事終了です。

舞鶴港
れんとの夏休み 2010 完
2010.8.21作成
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