川上村にて
 実家でたまたま目にした新聞に、大台ヶ原の紅葉のニュースが載っていました。
 猛暑の年は紅葉がきれいなんだとか。
 平日の休みなら空いているだろうってことでさっそく出発。
 9:00に家を出まして、国道24号線をひたすら東へ。
 五條市今井からは県道へ。
 国道370号から国道169号線を走ります。
 平日なのに結構バイクが多いのが意外でした。

お天気はいまいち

時折日が差します
 寒気が入っているからか、天気はいまいち。
 時折雨のぱらつく空模様ですが、めげずに走ります。
 国道169号線はダム工事にともなう整備で、見違えるほど走りやすくなっていました。
 新伯母峰トンネルの手前から県道40号線に入って大台ヶ原を目指します。

大台ヶ原へ

尾根筋は雲がぶつかって
ご覧の通り
 尾根筋まで上がってくると、北から流れてくる雲が山にぶつかるので、視界はいまいちでした。
 ふもとで12℃だった気温も、明らかに一桁です。
 手がかじかむ感覚を久しぶりに思い出しました。(笑)

紅葉がきれいです

大台ヶ原に到着
 大台ヶ原の駐車場に到着。
 風が強くて日差しがないため、歯が合わないくらいの寒さです。
かなり厳しかったです・・・
 真冬用のジャケット着ていったんですが、中はTシャツ一枚だったから・・・(笑)

お昼は柿の葉寿司
 しかしお弁当を買ってきていたので、意地でも食べて帰ることにします(笑)
 今回ご紹介するのは、和歌山県や奈良県ではポピュラーな
「柿の葉寿司」
でございます。
 一口大の酢飯に鯖などの切り身を載せ、柿の葉で巻いて押しをかけたお寿司です。
 柿の葉には殺菌作用があると言われており、
柿の葉に包む事によって保存が利くようにしたのです。
 昔の人は賢いですね・・・
 

柿の葉で巻いてます
 五条や吉野では国道沿いなどに柿の葉寿司を販売するお店が並んでいます。
中は鯖寿司

時折雲の切れ間が
 がたがた震えながらお昼ご飯を済ませました。
 時折雲の切れ間から日が差します。
その一瞬だけほわっと暖かくなります。
太陽の日差しが恋しくなる季節になったんですね〜

見事です
 15分持たずに駐車場を撤収します。
 今度はのろのろと山を下っていきます・・・
 山頂付近は紅葉真っ盛り。
とてもきれいでしたよ。

燃えるようです

色づいた山々
 紅葉とか花は、雨上がりの曇りの方がきれいに見えるんですよね〜
いい感じ

紀伊山地の山は険しいのです
 この辺りは紀伊山地のど真ん中。
 大峰山系の険しい山々の重なりが厳かな雰囲気を醸し出しています・・・
 大峰山系は修験道が盛んなんですが、なんとなく分かりますね・・・

雲が流れていきます・・・
 大台ヶ原は日本でも有数の多雨地帯
 熊野灘からわずか20キロにある標高1500メートル級の山々に南東の風が吹き込むと、急激な上昇気流になります。
 この急激な上昇気流により、たちまち雲が発生して雨を降らせます。
 年間降雨量はなんと5000ミリ!
東京の年間降雨量を1日で記録したこともあります。
 その雨は、絨毯のような苔を育てていました。
寝ころんだら気持ちよさそうです・・・
 

じゅうたんのような苔

北岡本店
 さて、麓に降りてきまして吉野町へ。
 ここには造り酒屋が2軒あります。
 国道沿いにあるのが、創業明治元年の北岡本店。
 「やたがらす」
というお酒を造ってます。
 熊野から上陸した神武天皇一行が、吉野の山中で迷った際、やたがらすという三本足のカラスが、道案内を務めた故事から名付けられました。
 サッカー関係者に引き合いが多いそうです。

吉野の街並み

北村酒造
 国道を一本脇にはいると、旧街道の趣を残した街並みが続きます。
 吉野町役場の並びに、もう一軒の酒蔵を発見。
 北村酒造さんです。
 こちらは創業天明八年(1788年)の古い蔵です。
「猩々」
というお酒を造っています。
 謡曲「猩々」にある、
“よも尽きじ 萬代までの〈竹の葉の)酒 酌めども尽きず 飲めども変わらぬ”
 にあやかっての命名だそうです。
 「猩々」は中国の想像上の妖精で、顔は人間で体は猿、声は子供で赤ら顔、
お酒が大好きなんだそうですよ。
 ここのお酒は、地元以外ではどこに出荷されていたんでしょうか?
やはり吉野川を下って和歌山だったのかなあ・・・



 あんまり寒かったので、おやつにうどん食べて帰りました(笑)
大台ヶ原紅葉見物 完
2010.10.26作成
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