近鉄富田林駅前
 2019年の11月。とある秋晴れの日に富田林に向かいました。
 近鉄長野線に乗りまして、降り立った先は富田林駅です。
 ここは河内国。河内と言えば南北朝時代に活躍した武将、楠木正成のふるさとでして、駅前には楠氏の旧跡までの距離を刻んだ明治32年の石標が立ってました。

楠氏遺跡までの道程標

こんな感じの街並みが残っています。
 今回やって来た理由は富田林市にある寺内街。
 写真のような古い街並みが残っているってことで見に来ました。

富田林市のマンホール

田中家住宅
内部は無料で見学できます。
 東海道を歩いてからというもの、古い街並みに興味がわきまして、わざわざ富田林までやって来たと言うわけです。
立派な床の間をしつらえてました。

欄間の透かし彫りがいい感じ
 富田林は本願寺の興生寺別院を中心とした寺内町として1560年頃建てられました。
火鉢

PL教団の塔が見えますな
 織田信長の石山合戦時は本願寺に付かず、信長から安堵されています。
 江戸時代は天領として南河内の中心都市として栄えたそうです。
 立地としては石川沿いの河岸段丘上に土居に囲まれて築かれています。
 

複雑なデザインの屋根。

街路は直行して交わっていません。
見通しを悪くするためのものです。
 町屋がたくさん残っていることから、平成9年に重要伝統的建造物群保存地区として指定されています。
旧杉山家(17世紀中頃築)
(國重要文化財)
富田林の創設メンバーの一つ
酒造業を営んだそうです。

この数寄屋っぽいのがいいですな
 富田林地内町を南北に、東高野街道が通っています。
 交通の要衝でした。

東高野街道

ばったん床几
折りたたみ式の床几台です。
 ばったん床几もありました。

興生寺別院
 町の中心に興生寺別院がありました。
 1558年頃建立のお寺です。
本堂は1638年、その他の建物も江戸時代末期のものです。

でっかい櫓があります

杉田家住宅
 絵に描いたような好天に恵まれてぶらぶらと散策します。

 あっちの通り、こっちの通りと歩きます。 

葛原家三階蔵
 お城のような蔵を発見しました。 
 かつての繁栄が偲ばれますねえ・・・

かなりの高さです。

小さいパン屋さん発見
マメテンカフェ
 お腹が空いてきたので、寺内町の中にあったパン屋さんでパンを買いました。
うまそうですね

このキッシュ最高でした。
 いろいろ買って食べましたが、このキッシュが最高にうまかったです。
お勧めです。

なんか歴史ありそうな煉瓦塀
 お腹もいっぱいになってさらに歩きます。
越井家米蔵

奥谷家
 とってもいいところでした。
 ぜひ訪問してみてください。

これは昭和初期の商家かな?
 帰りに寄った難波の街は、クリスマスライトアップ真っ最中でした。
富田林寺内町 完
2020.4.24作成
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