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![]() 開港間もない関西空港 |
1994年に初めての北海道ツーリングを敢行し、意気上がるれんと。 明けて1995年2月、職場でお昼を食べていた時に 「さっぽろ札幌雪祭り」 のニュースがテレビから流れました。 「お〜すごい雪だなあ〜」 南国育ちのれんとにとって、雪景色はとても珍しいもの。 高校のスキー実習以来の風景にかなり興奮しておりました。 「お〜行ってみたいなあ」 |
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![]() 飛行機の窓から関空連絡橋を見る |
翌日、なぜか関空にいるれんと。(笑) 千歳空港行きで一番出発が早かった「ANA」のカウンターに近づき、 「千歳まで。大人一枚」 いきなり機上の人となったのです。(爆) |
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![]() 雲を突き抜け、 |
生まれて初めて飛行機に乗ったれんと。 お子様モードに入ってはしゃぎまくり、窓からの風景を撮りまくっていました。 |
![]() 雲海の上に。 |
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![]() 竜宮城? |
そしてお昼頃、千歳空港に到着。 そこからはJRで札幌市内に移動します。 札幌までの運賃が意外に高いのにびっくり! 「まあまあ、北海道は田舎だから」 と、道民が聞いたら怒り出しそうな事を考えて、自分を納得させてました。 30分くらいで着くのかな?と思っていたら、札幌までたっぷり1時間かかりました。 改めて北海道の広さを実感します。 (単に千歳が遠いだけ?) あ、そういえばこの時はまだ広島町だったんですよね、北広島市。 |
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![]() ガメラの前で |
札幌駅に降り立ったれんと。(このときはまだ旧駅舎でしたねえ・・・) 珍しい雪景色に足取りもかるく大通り公園に移動します。 テレビ塔の温度計が「−5度」を表示しているのを見て、 「おおお〜氷点下だよお〜」 と、激しく感動しました(笑) |
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![]() ミッキーマウス |
大通公園を歩いて楽しんでいたのですが、1時間も歩いた頃でしょうか、体に異変が・・・ 「あり?」 寒くはないんですが、気がつくと体が冷え切ってしまっているんです。 「ううう、これはいかん」 あわてて近くのマクドに飛び込んで、コーヒーを飲みます。 30分ばかり粘って、暖まったところでお店を出ます。 と、その時!信じられない光景が!! 「な、なんで生足なんだよおおおっっ!!!」 そうです、地元の女子高生が、なんと生足で表を歩いているんです。 こっちは着ぶくれしていても1時間と屋外で活動できないというのに・・・ 「札幌の女子高生恐るべし」 見てる方が寒いよう〜 (写真は変態と間違われるので撮りませんでした(笑)) |
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![]() 道後温泉 |
1時間歩いては屋内で30分暖まることを繰り返しつつ、雪景色を堪能します。 | ![]() なんかドイツの建物だったと思う・・・ |
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![]() ナリタブライアン |
ナリタブライアンってとこに時代を感じますねえ(笑) そういや、このとき見かけた生足女子高生もいまは20代後半のはずだしねえ・・・ |
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![]() ムーミン |
雪景色の興奮も冷めて体もすっかり冷え切った頃、夕暮れを迎えました。 「さて、そろそろ宿でも探すか〜」(!) 札幌駅まで戻り、公衆電話の前でタウンページのホテルのページを探し、上から順番に電話していきます・・・ 「満室です」×∞ orz 宿が、宿が見つかりません・・・汗 |
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![]() ライトアップが始まりました。 |
「くそお〜」 すっかり自暴自棄になり、ライトアップの始まった雪祭り会場に戻ります。(笑) 宿のことは考えないようにして、とりあえず夜の雪祭り会場を堪能します。 「きれいだなあ・・・」 しかし気温が下がってきました。 屋外での活動時間が30分切りだしました(笑) 「体が冷えてきたら屋内」作戦も、19:00過ぎて閉店するお店が出てくると辛くなってきました・・・ 喫茶店に入るといっても、お腹はすでにコーヒー等で 「ちゃっぷんちゃっぷん」です。 「どおすりゃいいんだ〜!!!」 |
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![]() ライトアップされた道後温泉 |
よく考えてみれば(いや、よく考えなくても)、日本有数のイベントが開催されている都市で、飛び込みで泊まるところが見つかるはずないのですが、そこまで頭が回りませんでした・・・ 「うう、冷たいよ・・・」 追い打ちをかけるように雪が降り出しました。肩や頭がみるみる真っ白に・・・ ふと気がつくと、すすきの界隈を歩いていました。 なぜ気がついたかというと、客引きのおにーさんたちが寄ってきたから (笑) 振り切るのが大変でしたよ・・・ さらに 雪が降りしきる夜の札幌。 ひとりさまようれんと。 気がつくと旧道庁の前まで来てました。とにかく歩いてないと寒いんです・・・ 「マッチ売りの少女って大変だったんだな・・・」 アンデルセンの童話が頭に浮かび、思わず泣きそうになりました。 ある冬の朝、マッチの燃えさしを持ってほほえんだまま息絶えていた少女のお話。 このままでは私も少女と同じ運命をたどってしまいます。 「とりあえず駅に戻ろう」 22:00、最後の力を振り絞って札幌駅に戻りました。 公衆電話を占拠して、再びホテルに電話をかけまくります・・・ 22:30、「シングルでしたら・・・」というホテルをようやく発見!!! 「おねがいします!!!」 値段も聞かずに申し込み、場所を確認。 聞けばすすきのの外れだという。もう歩く力が残っていない・・・ しかし行かないと確実に死ぬ。 「うお〜」 地下鉄で移動し、ようやくチェックインしたのが23:00でした・・・ |
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![]() 時計台 |
翌朝、暖かいお部屋で目覚めた私。幸せをかみしめます。 外を見てみると、天気もいいようです。 昨日の教訓を生かし、今後の事を(まじめに)考えます。 今日は連休の中日。翌日は連休の最終日です。 明日になれば雪祭りの観光客が一斉に帰路につき、飛行機は満席になっちゃうでしょう・・・ 今日しか帰るチャンスはありません。 「よし、帰るぞ」 荷物をまとめて札幌駅に向かう私。 一応時計台だけ見てきました。(笑) |
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![]() 千歳空港にて |
千歳空港に移動してきました。 なんとか空席を見つけて潜り込みます。 |
![]() 千歳空港ターミナル |
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![]() 倶多楽湖上空 |
いつもなら名残惜しく思うのですが、今回だけは帰れる喜びにあふれてました(笑) | ![]() 地球岬上空 |
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![]() 瀬戸大橋上空 |
飛行は順調で、定刻に関西国際空港に到着しました。 | ![]() 和歌山市上空 |
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![]() 特急ラピート |
関西空港に到着したときはほっとしましたねえ〜 しかし無事に帰ってきてみると、一泊二日で帰ってきてもったいなかったかな?とか考えてしまうのでした(笑) そしてこの旅の後も、行き当たりばったりの旅(人生も?)が続くことになるのです・・・ |
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マッチ売りのれんと 完 |
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2007.1.7作成 | |||
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