舞鶴港ターミナル
 21世紀を迎えたこの年の3月、個人的にちょっとした事件があって私はひどく落ち込んでいました。
 何とか仕事には出かけていたものの、休みの日は自宅に引きこもってしまい、誰とも会わない日が続いていました。
 引きこもり続けて3ヶ月、心配した家族の薦めもあって北海道にツーリングに出かけることにしました。
 うきうきと、というわけにはいきませんでしたが、とりあえず出発です。

上船待ちの愛車
 まずは舞鶴港を目指します。まだ6月なので、ライダーは少ないです。
クーポンを乗船券に引き替えた後、乗船を待ちます。
 金曜日23:30、定刻に出航。一路小樽港を目指します。
船内はほどほどに空いていて、快適です。
 しかし29時間の船旅です。たちまち退屈します(笑)
拷問のような時間
が過ぎていきました・・・

下船前車両甲板
 土曜日を船上で過ごし、日曜の早朝、小樽港に入港しました。
いよいよ下船

余市
 いつもなら小樽港上陸後は札幌に向かって、つまり東に向かって走り出すのですが、今回は西に向かって走ることにしました。
 初めて走る小樽以西の国道5号線は新鮮でした。
きれいな海岸を見つけては小休止です。

日の出です
 ようやく明るくなってきましたが、気温は低いままです。
余市に入ったところで、セイコーマートでお弁当とインスタントラーメンを購入。
 朝ご飯にします。
 余市からは国道229号線をさらに西に向かいます。

 遠くにろうそくのような岩が立っている岬を見つけました。
何岬だったかなあ?

積丹岳
 海にばかり気をとられていたんですが、ふっと振り返ると積丹岳がそびえていました。
 積丹岬が近づいてくると、道沿いに「ウニ丼」なんかののぼりを立てた家が多くなります。
 ウニ丼食べたかったですが、時間が早すぎてどのお店も開いてません(^^;

積丹岬
 ようやく積丹岬に到着。広い駐車場があって奥にトンネルがあり、そこを徒歩で歩いていくようです。
バイクをおいて歩いてみることにしました。
 トンネルを抜けると海が広がります。
波打ち際まで降りていく道があったので、降りてみることにしました。
 岩がそびえ立っていて、岬らしい岬でしたねえ。
しばらく石を投げて遊んでいました。
 次に神威岬を目指しましたが、こちらは時間が早すぎて開園してませんでした。
あきらめて先を急ぎます。
 北海道唯一の原発のある泊を通過し(すごい警備でした)共和町を通過。
北海道でも有数のワインディングだという「ニセコパノラマライン」を駆け上がっていきます。
 たしかにいいワインディングですが、やはり北海道だけあってかなりゆったりしてます。
 それにそこかしこに山菜取りの車が止まっていて、いつ人が出てくるか分かりません(−−;
 結構な徐行運転を強いられました。
さらに頂上付近はかなりの霧で、景色を楽しむところではなかったですね〜(アハハ
 ニセコに降りてきて羊蹄山を左に見ながら走ります。
羊蹄山も雲をすっぽりとかぶっていて、その姿を見ることは出来ませんでした。
 留寿都村からは国道230号を南下します。
ニセコから留寿都あたりは結構おしゃれな感じの町並みでした。 

洞爺湖
 230号を走り出してしばらくすると、太陽が顔を出して晴れ間が広がってきました。
気温も上がってきて楽しく走ることが出来ました。
 やがて洞爺湖が見えてきました。
湖の真ん中に島のあるカルデラ湖(火山の火口に出来た湖)です。
 対岸からは噴煙が上がっていました。

洞爺湖
 洞爺湖畔の街は、前年の2000年3月、住宅地の近くで噴火がはじまり、住民が避難したり国道230号が通行止めになったりして大騒ぎになっていました。
 現在(2001年6月当時)まだ噴煙が上がっていました。びっくりしましたが、いちおう通過は出来るという話だったので、恐る恐る近づいていきます。

民家の真後ろから噴火してます!
 洞爺湖の温泉街までやってきました。
 「え〜!!!」
 噂には聞いてましたが、聞くと見るでは大違い。
普通の民家の裏山で、「しゅご〜」と音を立てながら、噴煙が上がっています。
かなり非日常な光景にびっくりします。
 近くにセイコーマートがあって、買い物したんですが、「いきなり床から火柱あがったらどうしよう?」なんて余計なことを考えてしまい、かなりびくびくもんでした(−−;

昭和新山
 洞爺湖からは昭和新山の脇を通り、国道37号線を室蘭、苫小牧へと向かいます。
 苫小牧からは国道235号線を日高方面に走ります。
が、ここでとんだトラブルが!!
 地図を確認しようとバイクを停めて地図を見ていたところ、バランスを崩して立ちゴケしてしまったのです!。
足をバイクに挟まれるは、ガソリンがごぼごぼこぼれるは大変なことに〜。
さらに荷物が重くて一人でバイクを起こすことも出来ません。
 さらに不幸なことに、国道でばったりこけたため、通行中の車両が次々と止まり、車から駆け下りてきて私を取り囲む始末!
「穴があったら入りたい」
とはまさにこの状態です!(T0T)
みなさん親切な方ばかりで、バイクを起こしてくれたり、「けがはないか」と尋ねてくださったり、ありがたかったです。
人の情けが身にしみました。
 でも恥ずかしかったこともあり、お礼もそこそこに逃げるように現場を立ち去ってしまいました。
皆さんありがとうございました・・・。
 鵡川町から道道に入り、国道237号線にショートカットします。
日高を経由して富良野へ。
 この日は上富良野で泊まりました。

大雪山
 翌日は宿に連泊して、美瑛近辺をのんびり回ることにしました。
 天気も上々です。宿の庭にはルピナスが咲いていました。

ルピナス

旭川空港
 適当に走っていたら、なぜか旭川空港に(笑)しばらく展望台みたいなところで空港を見物します。 
飛行機がやってきました

大雪山
 のんびりと走り出します。初夏の日差しを浴びながら走る北海道は最高ですねえ。
鼻歌なんかも出ちゃいます。
 遠くに見える残雪期の大雪山がまた美しい!びっくりするほどです。

大雪山
 後でもう一回同じルートで走れと言われても絶対無理なほど、気分次第に走り回ります。

大雪山
 青い空、白い山、うねうねと続く畑。北海道らしい風景が続く中を、のんびりと走っていきます。

大雪山
 遠くに大雪山が見えるので、だいたいの位置はわかるんですが、自分の現在地が分からなくなってきました。(^^;

さてどっちに行く?(笑)
 交差点にきても、気分次第で右左を決めているので、当たり前といえば当たり前なんですけど。
 しかし地元の農家の方は道に迷わないのかなあ?

広々とした空
 雄大な北海道の景色を大いに堪能しました。

十勝岳
 最後の締めくくりは十勝岳の登山口です。
溶岩が流れ落ちた真っ黒な風景の中を走るのもいいもんです。
 最後は十勝岳温泉に入って宿に帰りました。
to be continued・・・
2006.2.11作成
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