生駒高原のコスモス
 
「いままで行ったことのないところに行きたい!」
 と漠然と考えていた私。
 「北は北海道から南は沖縄まで」という表現をよく聞きますが、沖縄にはまだ一度も行ったことがない(北海道はさんざん行った)
 では次は沖縄じゃあないか?という訳で、計画を練り始めました。
 休みはどうがんばっても9連休が最大
この時点で八重山諸島はあきらめざるを得ませんでした。
 でも、沖縄本島までならなんとかなりそうです。
 と言うわけで、今回は沖縄を目指して出発しました。
金曜日の仕事終了後、フェリーに乗船。宮崎港を目指します。
 翌朝、宮崎港に到着。沖縄行きのフェリーが出ている鹿児島を目指します。
どのルートで行こうか迷ったのですが、県道1号線がいいという情報をキャッチ。
 小林市から山越えする事にしました。
 途中、生駒高原でコスモスの花が満開になってました。
しばしバイクを停めて写真を撮ってました。 

不動池
 気の済むまで写真を撮った後(笑)、気持ちのいいワインディングを走ります。
途中のえびの市営温泉はお休みで入浴できず、残念〜
 その後ものんびり走って、えびの高原まで登ってきました。
もう10月になっているのに、天気がいいので結構暑いです。
 

韓国岳
 霧島温泉郷からは国道223号を南下。途中のそばやさんで昼飯を食べました。  
溶岩

桜島遠景
 ようやく国道10号線へ合流。左に桜島を見ながら鹿児島市へ向かいます。
 鹿児島港に到着したものの、沖縄航路は新港のほうから出ているそうで、移動しました。
 14:00過ぎ、鹿児島新港に到着。さっそく乗船券を購入します。
新日本海フェリーにさんざん乗っていたのでフェリーには慣れたつもりだったのですが、ちょっとびっくり!
 窓口で買えるのは乗船券(と車)だけで、手荷物扱いになるバイクは手荷物用の合鑑(あいかん)を別の窓口で購入して下さい、と言われてしまいました。
 合鑑の窓口は15:00にならないと開かないそうで、ちょっくら街をぶらついて来ることにしました。
 まずは本屋で立ち読み(笑)鹿児島情報を仕入れます。
 30種以上の芋焼酎の試飲が出来る酒屋さんを発見!
前年の九州ツーリングで芋焼酎のうまさを覚えた私は早速酒屋さんに向かいます(^^;
 めざす酒屋さんはすぐ見つかりました。薄暗い店内に期待がふくらみます。
 まだ芋焼酎がよく分からないので、お店の方と相談しながら試飲していきます。
 今回は「八幡」「八幡ろかせず」「晴耕雨読」を購入。
一升瓶かついでは走れないので、自宅に送る事にしました。
 さらに店内を見回すと、ひときわ目立つ青い瓶がありました。
 「これは?」と尋ねると、「奄美大島の焼酎れんとです」との答え。
 「これも芋なんですか?」と聞くと、
「いやいや、これは黒糖から作られてるんですよ〜」
[へ〜」
 そのときはそれで終わりましたが、
 私が初めてれんとに出会った瞬間でした。

初見参!小荷物合鑑(あいかん)
 そのときは芋焼酎にしか興味のなかった私
窓口の時間もせまっていたので、港に向かうことにしました。

車両甲板にて

船上から桜島を望む
 合鑑も購入したので、乗船しようと思ったのですが、
乗船口が分かりません(笑)

 舞鶴港ならきちんと案内板・係員があり、どこから乗船するのかすぐ分かりますが、こちらは見渡す限りコンテナの山
(T0T)
 どこに行けばいいのかまったくわかりません。
作業をしていたおじさんを捕まえて場所を聞きます。
 が、そこもどう見たってコンテナの山の中でした。
半信半疑
で待ちます。
 コンテナを積んでたおじさんの1人がようやく私の存在に気がつき、手招きしてくれました。
ようやく乗船です。ほっとしました〜 
 この「フェリーあけぼの」は、カーフェリーというよりは「貨客船」なんです。すごく珍しかったです。
 2等で乗船したのですが、なぜか二段ベットの部屋に案内されたのでラッキーでした。
 荷物を解いていると、清水市(現静岡市清水区)から来たというライダーさんが入って来ました。
 しばしツーリング話に花が咲き、一緒に晩飯食べることになりました。
 とりあえず風呂でも、と思って浴室に向かいました。
乗船定員から考えるとどう考えても小さすぎます。(笑)
 おまけに自衛隊の団体さんも乗船してたので、すごい混雑でした〜
 この航路のお風呂は「おまけ」です(爆)
乗船前、下船後の入浴をオススメしますね〜


早朝の名瀬港
 
さて、お風呂も入ったし、レストラン営業の放送もあったので二人で向かいます。
 清水君(仮名)は良くしゃべるお兄さんで、話も盛り上がりました〜
 ご飯がすんでもマシンガンのようにしゃべってました〜。
 23:00頃に眠くなってきたので、まだしゃべり足りなそうな清水君(仮名)を残して、先に寝ることにしました。

 翌朝、物音に気がついて起きてみると、奄美大島名瀬港に入港してました。
外に出てみると、むっとした空気が漂ってます。
 さすが南国!10月だというのにまだ夏です。
 時刻は5:00過ぎなので、まだ真っ暗です。
しばらく荷役を見た後、もう一回眠ることにしました。 

奄美大島
 次に目を覚ましたのは7:00過ぎ。
 船は奄美大島の沖を航行していました。
 朝日がギラギラと照りつけてました。

奄美大島(左)
かけろ間島(右)

徳之島遠景
 ぐうぐう寝ている清水君を放っておいて、朝飯を平らげます。
 加計呂間島を過ぎると、次の島である徳之島が見えてきました。
南の海や島を見るのは初めてなので、窓にかぶりつきで外の景色を眺めています。  

徳之島・亀徳港
 
定刻より少し遅れて9:30頃、徳之島亀徳港に入港しました。
 「バトミントン部」とか書いたバックを持って降りていくのは、遠征帰りの学生さんでしょうか。 

フェリーターミナル

荷役風景

 郵便マークの入ったコンテナや、キャベツの箱が手際よく降ろされていきます。
 生活路線であることを実感させる光景です。

徳之島

沖永良部島遠景
 起き出してきた清水君(仮名)と話をしながら過ごします。
 徳之島を出ると、もう次の島「沖永良部島」が見えています。
徳之島と違って沖永良部島は平べったい島です。

沖永良部・和泊港
 
沖永良部島和泊港に入港しました。
 先の亀徳港でもそうだったんですが、船が入港すると「○○レンタカー」とか看板持った人が、必ず待っています。 客引きなんでしょうか?予約客のお迎えでしょうか?
 相変わらず学生さんや作業服を着た人が下船していきます。 


南国の空

与論島遠景
 沖永良部を出ると、与論島が見えてました。
与論は沖永良部よりさらにうすべったい島です。
 しかしビーチがきれいです!遠くから見ていても、海の色が違うのがよく分かります。

与論のビーチ
 与論港に入港です。港といっても桟橋が一本あるだけの小さな港で、待合所も見あたりません。接岸にもかなり時間がかかっていました。 
与論島の桟橋

与論の海
 宿のマイクロバスなんかがが迎えに来ている中を、お客さんがぞくぞく下船していきます。
 ほんとうに生活臭あふれる(悪い意味ではなく)光景です。
アジアを思わせる光景です。

 

ついに沖縄を見る!
(辺戸岬)
 与論島からは、沖縄本島の最北端「辺戸岬」がくっきりと見えています。
いよいよ沖縄です。天気悪そうなのが気がかりです。
 山の形が特徴的な伊江島を通過して、沖縄本島北部にある本部港に入港しました。
 ここでの下船客は2人でした。次が終点の那覇港ですもんねえ。

沖縄本島のやまなみ
 本島を左に見ながら、船は那覇港を目指します。
大島運輸のファンネルマーク

東シナ海の夕日
 東シナ海に夕日が沈み始めました。ギラギラ光る太陽がまぶしい夕日です。
 

夕日
 さて、まだ決めてなかったのですが、今夜の宿を手配しなくてはイケマセン。
 那覇市内にはYHは2件あるようです。
迷った結果、那覇国際YHに泊まることにして電話を入れました。
 清水君は教えてもらった民宿に泊まるとのことで、下船すればお別れです。 

那覇市を望む
 
 那覇港が見えてきました。ぽつりぽつりと街の灯がともり始めてます。
上空が飛行コースになっているらしく、ジェット機が次々と那覇国際空港に降下していきます。
 乗船してから25時間経過した19:00過ぎ、ようやく那覇港に到着しました。
那覇は大都会です!ビックリしました。
 感動と共に沖縄に降り立ちます。
 旅人目当ての民宿の客引きが群がってきたのにまたビックリ!
まるで東南アジアにいるようです(行ったことないけど)
 清水君は客引きに連れて行かれました(笑)
その後どうなったかは知りません(爆)
 私は客引きを振りきって、YHに向かいます。
いよいよ沖縄ツーリングの始まりです。
to be continued・・・
2005.7.27作成
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