角館
 さて〜2003年2回目の長期休暇がやってきました。
 今回は北海道に直行しようと思ったのですが、
東北の魅力には逆らえずにちょ〜っと寄り道をしていくことにました。
 ところが!!台風が南の海上から接近してきました。
 やばいな〜やばいけど〜やばいならって事で、
今回も自らの強運(悪運と呼ぶ方もいらっしゃいます)
日頃の行いを固く信じ、雨が降り出した中を出発しました。(^^;
 幸い、東北寄航フェリーの出ている敦賀に近づくと雨は止みました。
 無事に敦賀港に到着!昼前には出航です。
 乗ってしまえば後は楽ちんです。
 天気予報(台風の進路が気になる)にかぶりついていました。
どうやら関西は直撃は免れる模様。その代わり関東方面が危ないようです。
 仙台地方も雨の予報です。
 今回のツーリングは、いまだに足を踏み入れたことのない宮城県に行きたかったのですが、
この予報であきらめました。
 翌朝、どんより曇った秋田港に入港。気温は10℃ほどしかなく、とてもひんやりします。
さっそくフリースを重ね着。
 秋田市から国道13号と46号を経由して、角館に向かいます。
 角館はとても立派な武家屋敷の町として知られています。
 が、着いた時間が早すぎて(8:30くらい)どこも開いてません(^^;
 しかたないので、武家屋敷通りを散歩します。
 おおっ!1軒だけ開いてるお店を発見!!
中をのぞいてみると、「もろこし」というお菓子を売っていました。
 この「もろこし」というのは、とうもろこしとは無関係でして、
小豆の粉と砂糖を混ぜて焼き固めた秋田のお菓子です。
 「もろこし
」とは「唐土」(中国のことですね)のお菓子だよってことでついた名前だそうです。
 久保田(今の秋田市)藩主、佐竹の殿様が伝えたとかいう話でした。
(松山の「タルト」もそうですね)
お土産にお買いあげです。
 

田沢湖
 ついで田沢湖に向かいます。
 天気も悪いし、時間も早いから誰もいないだろうと思いきや!!
 田沢湖周辺は人と車で大騒ぎ
になってます!
おまけに天敵のお巡りさんまでが!!
 
どうしたことかと看板をみると、

「田沢湖マラソン大会」

の文字が!
 あまりの間の悪さに天を仰ぐれんと。
 しょうがないので湖の北側から回り込み、反対側に抜けます。
田沢湖は通過しただけでした。(天気も悪かったし、まあいいか〜)
 国道46号線と再び合流〜乳頭温泉に心引かれつつも仙岩トンネルを抜けて岩手県に入ります。
 しかし寒い!とんでもなく寒いです。
 いつも持参する使い捨てカイロ1個ではとても間に合いません。
途中の道の駅で休んで行くことにしました。
 ホットコーヒーで一息つくと再び走り出します。
 しかし寒さにはかなわず、盛岡のイオンショッピングモールで大休憩を取ることにしました。
スタバでうだうだと過ごします。
 すこーし日が差してきたので、ようやく出発です。
 今宵の宿は八幡平ユースなので、まったりと北上を開始。
お昼に何を食べようかと悩みます。
 有名な「ジャジャ麺」でも喰おうかと思い、お店を探しますが、よく分かりません。
 結局、もう一度行けったって絶対無理なところにある、
めちゃくちゃ汚いお店で食べることにしました。
 こんな汚い店になぜ?と思うほど、地元の人がやって来ます。
「隠れた名店なのか?!」
期待はふくらみます。
 頼むのはもちろん「じゃじゃ麺」です。
 「じゃじゃ麺」来ました!
 でもあまりうまそうには見えない・・・
食べてみます・・・まずくはないんだけど・・・
もう一回食べたいかと言われると、それも微妙な・・・
不思議な味でした。
 食べ終わったらまた北上です。国道4号〜282号を走っていきます。
 途中で国道をはずれて、「焼き走り」と言うところを見に行きます。
ここはかつて岩手山から吹き出した溶岩が流れた場所で、一面真っ黒な岩場です。
 遊歩道が整備されていて、歩けるようになってます。
なんか日本じゃないみたいです。桜島を思い出しました。
 近くに国際交流村があり、「焼き走り温泉」があったので、入っていくことにします。
 今日は寒かったので、とっても暖まりました。
 ほっと一息ついたところで、「ほうれん草ソフト」の張り紙が目についたので、
早速食べてみます。
 色は薄い緑色です。味の方はふつ〜にソフトクリームで、
特にほうれん草の味はしませんでした。
 台風が近づいているのか、怪しい雲行きです。
早めに宿にはいることにしました。

岩手山

焼き走り

ほうれん草ソフト

岩手山
 
後生掛

後生掛

後生掛
 翌朝もあまり天気はよくありません。
 でも台風は関東をかすめるように東の海上に抜けると聞いて一安心。
直撃は免れたようです。
 昨夜一緒に泊まった関東の大学生ライダーと、一緒に後生掛温泉に行くことにしました。
 まずは公園の中を歩きます。地下から泥が吹き上げてきて、異様な景色を作ってます。
二人でのんびり散歩した後、温泉に入ります。
 相変わらずいいお湯ですね〜思わずため息が漏れちゃいます。
 温泉から出た後、学生ライダーさん(なんと出身は鹿児島だそうです)は、
一日で日本海経由で東京?へ帰るそうです!
(スゴい距離だ・・・)
 お互いに記念撮影をして、道中の無事を祈りつつ、
国道341号に出たところで右と左に別れました。
 しばらく走ると282号線に合流。県道をショートカットに使い、103号へ。
 比内
を目指します。
比内
はかの有名な「比内鶏」で有名なところです。
 とりあえず役場の隣にある道の駅に行きます。ようやく晴れてきました。 
 道の駅では、比内鶏でダシをとった「比内鶏そば」と、
比内鶏の卵が入った「たまごソフト」を食べました。
どっちも濃厚な味でした〜

比内の道の駅

比内鶏そば

たまごソフト

遙かなり岩木山

赤い〜りんご〜に

スゴい夕焼けです!
(これ、東の空ですよ・・・)
 台風一過の晴天が広がる中を、国道7号線を北上します。
 矢立峠を越えて青森県に入ります。碇ヶ関を通過して弘前へ。
 岩木山
が視界に飛び込んできました!
「きれいだ・・・」
と娘を嫁にやる親父のような台詞が口に出ます(笑)
 黄色い稲穂の海の向こう、青い空にそびえる岩木山!
絵になるな〜」
と、
某ディレクターのような台詞も出ました。(笑)
 弘前ではリンゴの収穫の真っ最中!
 真っ赤に色づいたリンゴが青空に映えて、とてもきれいです。
 だいたいリンゴが木になっているところを、こんなに近くから見るのも初めてです。
(遠くからなら信州で一度ある)
 写真を撮りながらうろうろ歩きます。
 リンゴロードを西に走り、岩木山のふもとまでやって来ました。
 そろそろ今宵の宿を決めないといけません。
普通なら弘前泊まりなんですが、なんとなく十和田湖畔にある博物館ユースに泊まることにします。
 この決定があんな結果を招くとは!!
 弘前の町を抜け、背中に夕日を受けながら国道102号線をひた走ります。
(う〜ん詩的だ)
 ようやく滝ノ沢峠(十和田湖を見下ろす峠です)までやって来たとき、
私はスゴいものを見たのです!!


東の空に浮かぶ雲に映える夕焼けを!

夕日を浴びて、東の空に浮かぶ雲が茜色に染まってます。
 それも手の届くような高さの雲が・・・
なんと言っていいのか、言葉をなくしました・・・
美しすぎます。
 写真では感動の1割も伝えられない・・・
回りには誰もいませんでした。この景色を独り占めです・・・
 私はこの夕焼けを一生忘れません。

十和田湖の朝

奥入瀬渓谷

きのこ

奥入瀬渓谷
 昨日、いきなり旅のハイライトを迎えてしまったれんと(笑)
しかし、旅は続きます。
 今回の宿、博物館ユースはなぜかホテルの一室でして、
晩ご飯も食堂でバイキング食べ放題と、大食いのの多いライダーやチャリダーにはたまりません。
 お風呂も大浴場だし、近くにある大湯黒森ユースに泊まるくらいなら、
絶対こっちをオススメしますねえ。
いい宿です。
 翌朝早く起きてしまったので、早朝のお散歩です。
 しかし十和田湖畔を散歩なんて贅沢ですな。
30分くらいふらふらと歩きました。
 ご飯を済ませると出発です。 奥入瀬渓谷をのんびり走ります
 。昼過ぎまで堪能した後、蔦温泉で一風呂浴びました。
この温泉は、なんとお湯が湯船の底からわいているのです。
よーく見てると、底からぷくぷくっと気泡が上がってきてます。
 湯上がりに食事もすませて、八甲田山をぐるりと一周します。
 普通なら青森から函館入りですが、いつも同じルートだとつまらないので、
八戸から苫小牧行きのフェリーに乗る事にいました。
 真面目に走ってたらまだ日も沈まない時間に八戸に着いてしまいました。(ありゃりゃ)
 八戸〜苫小牧間は一日3便走っているのですが、今回乗るのは最終便の22:00発です。
 時間がありすぎるので、チケットだけ購入して市内に出かけます。
 国道45号線を走ると突き当たって右に折れる交差点があり(郵便局あるとこです
)その手前にラーメン屋さんがあったので、入ってみました。
 メニューを見てみると、全国各地のラーメンが食べられるのがウリィなようです。
 まあ八戸まで来て長浜ラーメン食べてもしょうがないので、
八戸ラーメン
を頼むことにしました。
 メニューには「煮干しでだし取った醤油ラーメン」とあります。
ふつうにおいしかったですねえ。よかったです。
 カメラ屋さんでポジフィルム買い足したあと、45号沿いのモスバーガーでお茶をして時間をつぶし、
さらに本屋さんで立ち読みしたあと、港に戻って乗船しました。
 乗船待ちの間に、他のライダーに話しかけられました。
 何でも山形市の消防士さんで、休暇を利用して北海道に行くのだとか。
 「山形に来たときはぜひ寄って」と、名刺までいただきました。

蔦温泉

八甲田の山々

フェリーベガ
(八戸〜苫小牧)

ベガの車両甲板
 乗船した後、お風呂に入ろうかと思いましたが、めんどくさいので翌朝入ることにして寝ることにしました。
東日本フェリーは毛布が有料なので、ちとつらいです。
 フリース着込んでジャケット掛けて寝ることにしました。
お休みなさい。明日は北海道です。
to be continued・・・
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