アスピーテライン
 翌朝目覚めたのは7:00過ぎ。着実に起きる時間が遅くなってきています。
 でも昨日は今回のツーリングで初めて温泉に入ったので、心なしか体も軽くなったような気がします。7:30から朝ご飯を済ませて荷物をまとめます。
 出発前にペアレント夫妻と少し話をして、8:30に出発しました。この日は雨の予報で、まだ降り出してはいませんが、どんよりと曇っています。

奥羽山脈
 岩手秋田県境を越えて秋田県に突入。奥羽の山並みが見渡せます。雲が高いのでしばらく雨はなさそうです。チャンスとばかりに後生掛温泉に入っていくことにしました。

後生掛温泉
 後生掛温泉は、「馬に揺られてきた人が、帰りは歩いて帰る」といわれるくらい良く効く温泉として昔から有名だったそうです。私も旅の疲れを癒すべく、ゆっくりしていくことにしました。半時間ばかり浸りっぱなしでしたよ〜

後生掛団子
 出てきてからもしばらくのんびりしてました。「後生掛団子」を発見。食べてみることにしました。精米していない餅米を使っているので、この色なんだそうです。(200円)
おいしかったですよ〜
 ちょうど食べ終わった頃に、ぱらぱらっときたので出発することにしました。

国道341号線
 アスピーテラインを降りてくると国道341号線にぶつかります。右折して北を目指します。山を下りてきたあたりで、道沿いの花壇に花がたくさん咲いていました。
 この国道はいつ通っても花壇にきれいな花が咲いていて、大好きな国道の一つです。(さすがに冬季は難しいでしょうけど・・・)手入れが行き届いていてすごいなあ〜と思います。地元の方が手入れされてるんでしょうかねえ?

リンドウの花
 国道282号線に入り、再び山越えで岩手県内に入ります。
 このあたりの農家ではリンドウの花を栽培しているらしく、畑にたくさん咲いていました。リンドウの花は私の好きな花の一つです。

岩手の民家
 八幡平市からは県道を走り、二戸市を目指します。途中に浄法寺町という町があり、結構有名なお寺があるようです。県道沿いに古い民家が建ち並んでいて、昔の街道の雰囲気を今に伝えていました。

浄法寺は蕎麦の町(らしい)
 あと浄法寺町は蕎麦の町らしく、道沿いに蕎麦ののぼりがたくさん立っていました。
 小さいお店を見つけたのでかる〜くかけそばを食べました。
(たしか300円)

とりあえず蕎麦一丁!

道の駅三戸にて
地鶏丼
 県道は二戸市に入ると国道4号線に合流します。今回このルートを選択したのには訳がありまして、このあたりにはひっつみ(すいとんの一種)という郷土料理があり、そのお店が国道沿いにあると、飲食店やってる友人のところにあった雑誌で見たからです。
 ただ、国道4号線沿いというだけで、店の名前も忘れた状態(おいおい!)なので、どうなることやら〜と走っていましたが、それらしいお店を見つけることは出来ませんでした。
 雨が降り出したこともあり、休憩に入った「道の駅さんのへ」で、地鶏丼というのをやっていたので、あきらめてに昼ご飯にすることにしました。

ドライブインにて
「ひっつみ」ののぼり発見!
 ランチも済ませて休憩もして、再び走り出しました。
 と、ところがですっ!!!
 しばらく走ると、「ひっつみ」と書いたのぼりを立てたドライブインがありました。
「うお〜」
 かなりのショックです。こんな事ならさっき食べなかったのに・・・後悔しましたが後の祭り。通り過ぎました。

ひっつみ定食・・・
 が、私は最近転勤したばかり。こんな長期の休暇も今度はいつ取れる事やら分かりません。そう考えると・・・Uターンしてしまってました(笑)
 ドライブインの中は昭和の香り満載でした。今ではそうそうお目にかかれないんじゃないかな〜?
 おばさんが注文を聞きに来ました。思わず「ひっつみ定食」って言ってしまいました。
「あ〜定食はやばいんじゃないのか〜今日3回目の昼ご飯だぞ〜食えるのか〜???残すのは駄目だぞ〜」気の小さい私は、「単品にして下さい」って言い出せませんでした(笑)
 なんかもうね、運ばれて来ただけで「うっ」ってなるんですよ(笑)しかし食べ物を粗末にしてはいけません。黙々と食べ始めます。
 「ひっつみ」意外においしいです。ちょっとしょっぱいかな?でも許容範囲内です。鶏とか野菜とかのいいおだしが出ていておいしかったですよ〜あと付け出しの山芋もおいしかったです。
なんとか本日3回目の昼食を完食しました(拍手)

根城(八戸市)
 八戸市内には14:00過ぎくらいに入りました。船の出航は22:00。余裕ありすぎです。雨の中だしどうしようかと考えてたら「根城」の横を通りかかりました。結構城好きな私。さっそく覗いていくことにしました。

母屋より
 入場料(博物館と共通で500円)を払って中にはいると、城内はきれいに芝生が植えられてました。
 その中にいくつかの建物が再現されていました。

殿〜っ!(笑)

昔の車庫
 母屋や倉庫、鍛冶場など、いろいろ見て回りました。
 このお城は八戸南部氏の居城でしたが、盛岡南部氏に遠野への国替えを命じられ、その際に廃城となったそうです。

トイレ・・・だそうです

八戸博物館
 根城の隣には博物館が建ってました。そちらも見に行きます。忍者展はあいにく翌日からで、見ることが出来ませんでした。(残念)
 博物館内は石器時代から近代までの八戸の歴史に関する展示が豊富で見応えがありました。民具も数多く展示されていて、網走にある北方民俗資料館や、吹田にある国立民族博物館を思い出しました。

キノコ土器
 この土器なんですが、最初は何かのフタかな?と思ったんですが、キノコ型の土器なんだそうです。そういえばどうみてもキノコのような土器もあります。なんに使ったんでしょうかねえ?

太刀
 八戸藩南部氏(根城の南部氏とは別系統)の太刀も展示されてました。貝殻の裏を使った細工がとても美しく、印象的な太刀でした。

領地目録
 あと八戸藩の領地目録や、藩領の地図がありました。
北東北領地地図
(ピンクが八戸藩)

猫いらずの看板
 近代の展示では、市内の商店に掲げられた看板が展示されてました。
「猫いらず」なんて、いいネーミングですよね。

明治頃の農家の女性
 明治頃の八戸地方の農家の女性は、写真のような前掛けをして仕事をしていたそうです。結構かわいいですよね。

赤ちゃんを入れたベビーベット?
 左のは「えんっこ」と呼ばれていたもので、子供を入れておくのに使ったそうです。ベビーベットみたいな感じですかね?
 しかしなぜにあんパン○ン・・・

豚や熊の土器
 面白い土器またまた発見!
一番上は、一番下はだそうです。上手に造ってますよねえ。

 さて、博物館を16:00頃出発。ちょっとばかり道に迷って繁華街の渋滞の中につっこんだりしたものの、17:00過ぎになんとか八戸港に到着しました。ところがここで恐ろしい悲劇が待ち受けていたのです・・・

今宵のお宿・・・
 小樽から舞鶴に向かうフェリーの空席情報を確認するため、何気なしに新日本海フェリーに電話したところ、「バイクの空席がない」との返事。帰りはフェリーでのんびり帰るつもりだった私には大ショックです!!
 5日もかけてここまで走って来たのに、3日でまた走って帰れとはなんという厳しい現実。思わずよろめいてしまいました。おしりの痛さも限界です。
 帰りのフェリーが確保されていないのに、北海道に渡ってしまうなんて自殺行為です。22:00発の苫小牧行きフェリーは見送ることにしました。
 翌日の天気とか調べたかったのに、携帯は電池切れ。とことんついてません・・・18:00やむなく国道45号線沿いのネットカフェで情報収集することにしました。いったん入っちゃうと雨の中を移動する気がなくなってしまい、今夜はここで過ごすことにしました・・・
to be continued・・・
2005.10.10作成
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