桜島
 翌朝も寝坊したので、起きたのは7:00頃になってしまいました。
 宿で朝食を済ませ、8:30頃出発しました。昨日の午後から薩摩地方は上々のお天気。絶好のツーリング日よりです。産業道路を南に向かいます。
 今日の目的地は指宿。2001年以来となる、名物「砂蒸し温泉」に入るためです。前回入ったときは心臓がばくばくして体中に血液が勢いよく流れ出し、まるで別人のように体が軽くなったものです。
 今回も期待がふくらみます。
 産業道路と国道226号線は順調に流れていて、快調にペースを稼ぎます。10:00頃には指宿市内に入りました。
 途中で今回のツーリング初めての給油しました。快速「なのはな」も見ることが出来ました。ほんとに黄色の車体でした。一瞬だったので写真はなしです。

標識
 国道を離れて海沿いを走ります。
 覚えのある標識が見えてきましたよ〜「天然砂蒸し温泉」です。砂蒸し温泉は、指宿のお隣の山川町にもあります。そちらの方が人は少ないと聞きました。

砂蒸し温泉会館
 はい、やって来ましたよ〜いよいよです。
 この日は平日(月曜日)だったこともあり、お客さんは少なめでした。2階受付で900円払って、ゆかたを受け取って1階の脱衣所で着替えます。
 それから建物の外、波打ち際にある砂蒸し温泉に歩いて向かうわけです。
(タオル一枚持っていくんですよ〜頭にかけます)

砂蒸し温泉
 きれいなボードウォークをぺたぺたと雪駄をならして温泉に向かいます。
見事なボードウォーク

生き埋めになってます(笑)
 さ、やって来ました〜
 ここでは砂かけばばあ・・・ではなく(失礼)砂かけ美女軍団に砂をかけていただきます(笑)しかし今日はお兄さんです。
 お兄さんの指示通り砂に横たわり、しゃべるで砂をかけてもらいます。回りの人を見ていると、リクエストすれば追加で砂かけてもらえたり、肩などをピンポイントで砂を増量したりしてもらえるようです。
 いや〜気持ちいいです(笑)体が溶けてバターになっていくような、そんな心地がいたします。さすが「医者いらず」といわれるだけの事はあります。一度ゆっくり湯治に来たいものです。
 ゆっくり20分ほど入って、会館内の温泉入り口で浴衣を脱ぎ、かけ湯をして砂をながした後で普通の温泉に入ります。

フェリーなみじ
 体がすっかりこんにゃくになった後、ツーリングを再開します。11:00になっていました。 山川港を通過します。どこの航路のフェリーなのか分からないんですが、フェリーなみじが造船所で整備を受けてました。
 山川港では、かつて山川〜根占を結んでいたフェリー航路のランプ工事をしていました。ひょっとしたら再開されるのかもしれません。
 山川港は薩摩半島の突端にあり、鹿児島湾の入り口にある重要なところです。
 というわけで、海上保安庁の事務所があり巡視船が配備されてます。
第10管区の「せんだい」(仙台ではなく川内)が港内に泊まってました。
不審船との撃ち合いがあったのもこの近くですし、この辺は結構大変な海域なんですよね。無事にがんばってもらいたいものです。

巡視船「せんだい」

開聞岳
 長崎鼻近くまでやって来ました。
 ここまで来ると、開聞岳が見えてきます。前回来たときは9月だったので、手前の畑は芋掘りの真っ最中でしたが、今は静かです。

開聞岳
 いいアングルで撮れるところはないかとさまよいます。
 で、近くに日本最南端の駅があるのを思い出しました。見にいくことにします。
 今は沖縄本島にも「ゆいレール」というモノレールが出来てるので、厳密にいうと最南端の駅ではないのかもしれませんが、鉄路の鉄道駅としては最南端ですからねえ〜

西大山駅
西大山駅に到着しました〜
 なんて事ない無人駅ですが、最南端だというとちょっと違うような気がしてくるから不思議です(笑)

案内板

時刻表
 案内板は「本土最南端の駅」という表記に変わってました。案内板には他の駅の紹介もされてました。ただ、最東端は根室駅ではなく、東根室という駅だったような気がするんですが・・・
 それにしても根室は遠い・・・今年の6月に行ったというのが夢のような気がします。
ここから根室まで電車賃いくらかかるのかな〜?とかぼんやり考えてました。

開聞岳
 駅のホームにある碑の方は「日本最南端の駅」のままになってました。
 ここからも開聞岳が見えます。いい天気デスy
 日頃の行いです(笑)

東開聞駅
 再びのんびりと走り出します。
 西大山駅から2つ目の東開聞駅でディーゼルカーに出会いました。のんびりと走ってました。

開聞岳
 国道に戻ってしばらく走ると、逆光気味ながら開聞岳がとても綺麗に見える場所を見つけました。先日呑みに行った「しゅん」さんに見せてもらった写真はここから撮ったんだなあ〜と1人納得していました。

開聞岳
 もう少し行ったところからも綺麗に見えました。
 仕事途中の人が、ベンチでお弁当を食べていました。バイクに乗って来ていたので、おじさんの方から「どっから来たの?」と話しかけられました。「日本を分割で1周してる」と話すと驚いていました。
 若い方の方(多分20歳代前半)に、「奄美に行かれた事はありますか?」と聞かれたので「もちろんです」鼻息あらく答えました。
 その方は大島出身でして、なんと奇遇な〜ということで奄美の話に花が咲きました。彼は原付で四国88カ所回ったことがあるんだとか。すごい人でした。

おまんじゅう
 この時点で13:00過ぎ。お腹も減ってきました。昨日買ってきたおまんじゅうの残りを軽く食べて、ご飯を食べるところを探します。

かつおらーめん?
 鰹節の香り漂う枕崎市内に入ると、「かつおラーメン」ののぼりが立ってました。
 ここ枕崎はかつおと鰹節で有名な街です。
 これは食べてみなくては〜
 

ここでたべました

かつおセット
 国道沿いにお店を見つけたので入ってみました。
 メニューを見ていると、かつおラーメンとたたき、ミニかつおご飯がセットになったやつがありました(1400円くらい)奮発してみました。
 来ましたよ〜実にうまそうです。冷めないうちにラーメンからいただきます。
「うま〜い」(^0^)v
 思わず笑顔がこぼれます。スープは和風のあっさりダシです。上にかつおの天ぷらと切り身が載ってます。いやいや〜おいしいですよ〜枕崎にお越しの際はぜひ!!!
市内に何店かお店があるようです。
 食べ終わってお店から出てくると、お店のご主人らしい方が出前から戻ってきました。
「どこからきたの?」から話がはじまり、「遠いところから来たんだね〜」と感心されてしまいました。(笑)「お店の看板撮ってもいいですか?」と尋ねると、「上手に撮ってね」と笑ってました。
 「かつおラーメンおいしかったかい?」と聞かれたので、「いや〜すごくおいしかったです」と答えると、「まぐろラーメンって知ってるかい?」と聞かれました。
「ま、まぐろラーメン?!」Σ (゜Д゜;)
「知らない」と答えると、「串木野でやってるんだよ〜。そっちも食べてみたら〜?」と教えて下さいました。
おじさんありがとう、有力な情報をゲット出来ました。

明治蔵
 「さつま白波」という芋焼酎の名前を聞いたことがあるかと思いますが、その白波酒造さんが、枕崎市内に見学できる工場を持ってまして、「しゅん」さんに酔ってみれば寄ってみれば」と教えてもらっていたので寄ってみました。
 焼酎の行程を見学できるようになってました。9月に始まる芋の収穫を受けて、今は仕込みの真っ最中!芋のあま〜いいいにおいが蔵中に漂ってます。

「こがねせんがん」のふかし芋
 見学行程の最後は直販所になっていて(お約束ですね(笑)でも商売ですもんね)明治蔵限定品(これもお約束ですね)などが販売されていました。
 芋の品種ごとに造られた焼酎があったりして、一番甘口だった「紅隼人」を思わず買ってしまいました。(限定品に弱いなあ・・・)
 ここでは主に焼酎用に使われる「黄金千貫」という品種の芋を、試食させてもらえました。
これがまたおいしい!

「紅隼人」を使った焼酎

枕崎市街を望む
 国道226号線をさらに西へ向かいます。
 この先にもう一つ蔵があるのでのぞいていくためです。

遠くに三島村が見えます。

坊津近辺
 ここからは未整備区間が多くなり、カーブが多くなります。
 車では辛いですが、バイクには楽しい道です。
(^^)


杜氏蔵
 薩摩半島の先、笠沙町に黒瀬という集落があります。ここはたくさんの杜氏さん(酒造りの最高責任者)を出しています。
 その技術を生かそうと、見学出来る蔵を建てて、直販なんかもやってます。こちらも現在造りの真っ最中でした。新酒が出てましたねえ。ここでも焼酎「黒瀬杜氏」を買ってしまいました。

黒瀬杜氏

野間崎の夕日
 17:00近くになってきたので、夕日を見ようと野間崎に向かいます。
 さすがにこの時間になると、寒くなってきます。

夕日

夕日に染まる
 しかし夕日は綺麗でした〜
 最後は雲に入ってしまいましたが、満足です。いまだに食べてない黒豚を食べるため、鹿児島市内に戻ることにしました。

日没直後
 19:00頃、鹿児島に到着。チェックインを済ませて、「しゅん」さんに教えてもらっていた黒豚のお店「華蓮」を目指します。
 エレベーターで上がってお店にはいると、ちょっと〜いやかなり高級店な雰囲気おかみみたいな人も出てきました。
「しゅんさ〜ん、ちょっと(かなり)高級店みたいだよ〜」足がすくんできました。
((;゜Д゜)ガクガクブルブル
「お一人様ですか?」
「そうです」
「上の階にご用意しますのでしばらくお待ち下さい」
緊張してきました(なんで?)席の用意が出来たということで上の階に移動します。
めにゅうを見てびっくり!かなりなお値段ですよ〜
前沢牛以来の緊張が走ります。
 しかしここまで来たら食べずに帰るのはおかしいと考え直し、鹿児島の誇る「黒豚」のしゃぶしゃぶを注文しました。
 何せ1人なもので、待ってる間は退屈です。焼酎でも飲もうと注文しました。黒糖「与論献棒」や、芋「島美人」をちびちびやってると、来ましたよ〜黒豚です!!!
 残念なことにカメラを宿に忘れて来ました。写真をお見せする事はできません。
ただ、私は幸せな時間を過ごした、とだけ言っておきましょう(笑)


 その後、レジで現実に引き戻されました。5000円超えてました(笑)
焼酎飲み過ぎたようです。一回の飲み食いでの最高記録更新です・・・
to be continued・・・
2005.12.3作成
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