上甑島の海岸
 林道から降りてきて、上甑島に戻る途中で、とてもきれいな海岸を見つけました。
 バイクを停めて、しばしのんびり眺めたりします。

きれいな海だなあ・・・
 ちょっと風が出てきました。でも天気もいいし、気温もそんなに高くない。まさに「さわやかな5月の風」でした。
 海の青さも最高です〜(^^)

きれいな入り江
 駐車帯の下に、良さそうな入り江を見つけました。バイクをおりて波打ち際に向かいます。
 手頃な岩に腰を下ろして、のんびりと海を眺めます。両側の崖が風を防いでくれるので、とても過ごしやすい場所でした。

すごい海岸です
 波打ち際に静かに波が打ち寄せて、静かな時間が流れていきます・・・

ナナホシテントウ
 30分ほどひなたぼっこを楽しんでいたでしょうか・・・
 よっこらしょっと腰を上げると、隣の岩の上になにやら赤いものが・・・
 ナナホシテントウでした(^^;
 一緒にひなたっぼっこしていたようです。

海の青さが・・・
 甑明神橋まで戻ってきました。交通量の少ない離島の橋と、駐車スペースのいらないバイクのメリットを生かし、橋の上でバイクを停めてみました。
 いや〜海の青さが尋常ではありません。しばしうっとりと眺めてしまいました。

赤い灯台
 橋の下には赤い灯台が・・・
 青い海との対比が、なんともいえずグーです。
 誰かに見せてあげたいなあ・・・

里遠景
 里港の近くまで戻ってきました。
 里はトンボロ地形の上に出来た集落です。トンボロというのはイタリア語だそうで・・・日本語では「陸繁砂州」といいまして、対岸の島との間に砂州が伸びて繋がってしまった地形のことをいうそうです。
 関西なら、和歌山県の串本、北海道なら函館室蘭の地形を思い出してもらえればよく分かると思います。

亀城跡
 里には亀城があり、薩摩藩による甑島統治の中心地でした。
 薩摩藩では一国一城令を無視して?領内各地に外城と呼ばれる出城を持っていました。
 この亀城もその一つです。

亀城本丸の展望台から

武家屋敷通り
 城山のふもとに屋敷があり、そこが行政の中心地でした。いまは小学校になっています。
 近くには武家屋敷跡があって、今でも石積みの塀が残っています。

近くの公園
 甑島にはいくつかの焼酎蔵があり、それを買って帰るのも今回のツーリングの目的でした。特に鹿児島の友人syunさんに教えてもらった「亀五郎」だけはゲットしていきたい!と思い、里港前の案内板に載っていた酒屋さんを訪ねることにしました。この決定が悲劇?(喜劇かな?)を招く事になろうとは・・・

 狭い道を入っていくと、それらしいお店がありました。でも店外に看板が出ていないのでよく分かりません。(おまけに店内に電気ついてなかったし・・・)
 入り口のドアを押してみると、鍵はかかっていないようです。
「ど〜も〜」
 なんとも心細い気持ちで店内に入りました。店内ではおじさんが無言でなにか作業やってました。まあ、田舎のお店の人に愛想がないのはよくあることなので、気にせずに店内に入りました。
 酒類を置いている場所がよく分からなかったので、探すことしばし。ようやく発見しました〜
「あ〜よかった、5合ビン置いてるよ〜」
 最近めっきり酒量が落ちてる私。一升瓶だと、もてあまし気味なので、最近は4,6合ビン専門になってきました(^^;
 テントも積んでいるので荷物も多い。宅急便で送ってしまおうと、店のおじさんに
「すいません、こちらで買った焼酎を送ってもらうことはできますか?」
店のおじさんからの返事に私はびっくりしてしまいました。

「送ることはできますが、

あなたにお売りするものはない」

「!?!?!?」

 あまりのことに言葉を失う私。追い打ちをかけるようにおじさんが話し始めました。
私は人を見て商売している。しかし、あなたのように初めて来られた人の人間性はよく分からない。それで、私は初対面の人の人間性を挨拶の有無で判断している。あなたは挨拶もなしに入ってきた。(ど〜も〜は小さすぎて聞こえなかったらしい・・・)

そんな常識のない人に売るものは、

この店にはない」


というではありませんか!
 あまりの事に頭に血が上りました。
(もともと私は瞬間湯沸かし器なもんで・・・(^^;)
まあ、ご説ごもっとも。挨拶なしで入ったのが非礼だというなら確かにそうです。でも、人の礼儀うんぬんを持ち出すなら、入店されたお客さんに対して、まず店の人が
「いらっしゃいませ」
というのが礼儀じゃないのかなあ?
 客に礼儀を求めるなら、まず自分からじゃないのかなあ?しかも客の人間性まで否定するとは・・・
 怒鳴りつけてやろうかとも思いましたが、なんか急にバカバカしくなってきました。
 まあここはおじさんの店だし、、おじさんの好きにすればいい。ただ、あなたの説教を長々と聞く義務は私にはないよね?ということで、
「ど〜もお騒がせしました」
といって店を後にしました。
 しかし腹の虫が治まりません。しばし近くの公園のベンチで海を見て気持ちを落ち着かせました・・・

九州電力の風力発電
 ようやく気持ちも落ち着いてきたので、里集落にある他のお店で焼酎とお昼ご飯を購入し、集落を後にしました。
 風力発電の風車を見つつ、林道を走ります。

江石の集落
 しばらく林道を走っていると、江石の集落に出ました。
 少し早いけど、ここでお昼にすることにしました。

おいなりさん
 これが今日のお昼ご飯です。
 結構甘いおいなりさんでした(^^;
 鹿児島のいなり寿司って、みんなこんなに甘いのかなあ?
一口コラム:
「甑島は挨拶の島」

 甑島にやって来て、まずとまどったのが
 「挨拶」

 島民のみなさんは誰彼かまわず、すれ違えばとりあえず挨拶してくれます。「いいことじゃ〜ん」そう、確かにいいことではあるんですが・・・
 顔が思いっきり「この人誰?見かけないね」って言ってるのに、「こんにちは〜」といわれるのも、ちょっと辛かったです。(警戒されてるのかなあ・・・ってね)
 まあ、とにかく甑島は挨拶の島。人とすれ違ったら、知人だろうが他人だろうが、こちらから先手を打って挨拶するようにするとうまくいくと思いますよ。
 でないと「販売拒否」に遭うかもよ〜(^^;

中甑まで戻ってきました。
 中甑港まで戻ってきました。
 今日は下りの2便で里港から下甑に渡るつもりで、フェリーの予約もしていたのですが、里でまあイヤなこともあったし、上甑にいるのがイヤになってきました。
 とりあえず一通り見たし、里港に戻るのもやだし(笑)このまま中甑港から、下りの1便で下甑に渡ることにしました。
 中甑港13:25発のフェリーに乗り込みました。ここで負け惜しみを一言

「さよなら上甑。二度と来ないぞ(^^;」

ここまでのルート
to be continued・・・
2006.5.28作成
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