与論港
 さあ〜いよいよ与論港に接岸です。
 与論港は桟橋一本の小さな港です。
その狭い港内で向きを変えつつ接岸するんですから、結構時間がかかります。
 車両甲板から接岸の様子をみていました。
 

与論港に接岸中の「フェリーあかつき」
 接岸が終了して、船員さんに手招きで降りるように指示がありました。
 船内の急なスロープを慎重に下って、下船します・・・
 「やった〜」
 ついに与論島に初上陸です!
やっぱり初めての場所は感動しますね〜
 とりあえず港にたむろって、荷役を眺めてました。

接岸中の「フェリーあかつき」
  しばらくは港の周りをうろついて、フェリーと港の風景を眺めていました。
 「さ〜移動するかあ〜」
と走り出したら、三叉路で車に撥ねられかけました(笑)
 こっちが優先道路だったので油断してました。
ここは離島です。慎重に運転しなきゃ〜と気が引き締まりました。

与論空港
 最近離島に行くと、なぜか空港も気になってしまってよく見に行きます(笑)
 与論空港は小さいながらも、観光地っぽい雰囲気を漂わせてました。
 まわりにお店もないし、のんびりとしたムードです。

サンセットビーチ
 空港からぐる〜っと回り込んで、サンセットビーチにやって来ました。
 近くにホテルもあって、リゾート感覚一杯です。
 白い砂浜が最高です。思わず砂浜に倒れ込んでみました(笑)
 ゴミもない砂浜に寝ころぶのはとってもいい気分でした。(^^) 

サンセットビーチ

与論空港滑走路
 空港の裏側を走ります。広々とした敷地が広がってました。
 ジェットの離着陸は無理かなあ〜なんて考えてました。

やっと見かけた標識
 先に宿にチェックインだけしておこうと、茶花市街に向かいました。集落?の外れに宿があるはずなのですが、なかなか見つかりません。
 携帯電話の地図だとわかりにくいので、町役場の一角にある観光案内所で教えてもらいました。
 この観光案内所、結構パンフレットとか置いてあって、おもしろそうでした。島内をまわる前に寄ってみると、いろんな事を教えてもらえるかもしれませんよ〜
 さて、とりあえず百合が浜の近くまで行ってみようと、大金久海岸に向かいます。島内は意外と標識が少なくてびっくりです。やっと見つけた標識は、百合が浜の入り口でした。

百合が浜入り口
 標識に従って県道を外れて坂を下っていくと、百合が浜の看板を見つけました。
 さすがに観光地だけあっておしゃれな看板です。
 ここ与論島は、沖縄県がアメリカから返還されるまでは日本最南端だったことからブームになり、ものすごい数の観光客でにぎわったそうです。
 そのせいか、かなり観光客慣れしてるな〜というのは感じました。

いい風景でしょ?
 バイクを置いて、浜に向かって歩き出します・・・浜の入り口はおばあさんたちのおみやげ物やさんが並んでしました。
 そこを過ぎるときれいな海が広がっていました。
 観光シーズンが過ぎた浜はひっそりとしていて、どこかアンニュイな空気を漂わせていました。ウィンドサーフィンをしていた3〜4人をのぞけば、浜を一人占めです。
 しばらく浜に腰を下ろして、波の音を楽しんでいました・・・

星砂
 今は満ち潮なので、百合が浜は見ることが出来ませんでした。
 浜でも見つからないかと、星砂を探してみました・・・

 「あ、あった!」

 結構あります。なんか「年の数だけ拾うと幸せになる」らしいですが、途中で飽きてきたのでやめました(笑)
 この諦めの早さが、幸せになれない理由かもしれません(爆)

大金久海岸
 百合が浜の手前?大金久海岸だけでも十分楽しかったです。
 珊瑚の白い砂浜は、何度見てもいいもんですねえ〜 さてと、バイクのところまで戻ってみると、地元のおばちゃんに「お兄さんはキャンプ?」と声をかけられました。
 あまりの荷物の多さにキャンパーと間違われたようです。(笑)
 宿に泊まる事を話すと、
「いや〜すごい荷物だったから(笑)」
と言われちゃいました.
 おばちゃんはキャンプ場の管理人さんでした。
 大金久海岸はキャンプ場もあるようです。 
 与論はハブがいないから、野宿でも安心ですよね。

アダン・・・だっけ?

与論民族村
 大金久海岸からサンライズビーチを経由して、与論民俗村までやって来ました。
 バイクを泊めて歩き出します。 

「とーとぅがなし」
(ありがとうございます)
「がんち うゎーたばーり」
(ようこそいらっしゃいました)

民俗村遠景
 遠くから見ると、かやぶき屋根の建物がたくさん並んでいます。
昭和30年代までは、この風景が与論の風景だったそうです。
 受付には誰もいませんでした。奥の方で笑い声が聞こえるので、奥まで行って声をかけると、奥さんらしい人が対応してくれました。
 300円(だったと思うんだけど・・・?)を払うと、民俗村内を案内してくれました。

ネズミ返し
 気に入った民具をいくつかご紹介〜
 まずはコレ。なんだか分かります?
 これハリセンボンを使った「ネズミ返し」なんですよ〜
 下に伸びてる木の棒の先に大事な食料をぶら下げます。
 食料をねらうネズミも、ハリセンボンの針がじゃまして食べ物までたどり着けない、と言うわけです。
 昔の人は賢いなあ・・・

ゆりかご
 さて、これはなんでしょう?

 正解は「ゆりかご」です。梁からぶら下がっているかごの中に、赤ん坊を寝かせます。お母さんは仕事しながら、ときどきゆりかごを揺らしてあげる・・・
 いい情景ですね(^^

鋤?
 これはちょっと難しいかもしれません。
 これは畑を耕す時に使うものです。
 まず、奥のでこぼこした方を牛に引かせて、土を起こしていきます。
 次に手前のヤツを牛に引かせて、畑をならしていく・・・
 という風に使ったそうです。

虫かご
 これは「ソテツ」(だったと思うんだけど)で作った虫かごです。
 与論の子供たちは、これに捕まえた虫を入れたそうです。

つるべ
 芭蕉?の葉っぱで作った「つるべ」です。
 もちろん、このままでは水に沈まないので、石をくくりつけて重しにしたそうです。
 そのあと、奥さんらしい人と少し話しをしました。
 与論は昔、「ユンヌ」と呼ばれていたこと。いつの間にか「与論」という名前になったこと。
 与論にはハブがいなかったので、昔の家は珊瑚を積み上げた石壁が多かったこと。
 大きな木が少なかったので、臼とかは輸入?していたこと。
 焼き物の窯がなかったので、沖縄から輸入?された泡盛の甕を日常使用していたこと。
 とげのたくさんある貝殻は、魔除けとして使われていたこと。

 とても楽しい話ばかりでした。どうもありがとうございました〜(^^)
 あ、どうでもいいことですが、ミュージシャンの桑名正博さんも来てました。
 (あんまり知らないんで・・・汗)

与論の風景
 民俗村から、島内最高所になる「琴平神社」に移動することにしました。
 うまくいけばきれいな夕日を・・・と思ったんですが、翌日の予報は雨とあって、あんまりきれいではありませんでした・・・

夕日

琴平神社からの眺め
 琴平神社は、与論城の本丸跡に立ってます。
 この与論城は、琉球の三山時代に、北山王の王子によって築城が始まりましたが、築城途中に北山王が中山王の尚氏に敗れたため、未完で終わりました。
 島内最高所だけあって、眺めはとってもいいですよ〜オススメです。

ハイビスカス
 暗くなるまで琴平神社でぶらぶらしてました。
 が、あんまり暗くなると危ないので山を下りることにしました。

与論のパン屋さん
 茶花市街に戻る途中、小さなパン屋さんを見つけました。
 「ただいま焼きたて」
 の看板がぶら下がっていたので、思わず寄ってしまいました(笑)
 明日の朝ご飯に二つばかりパンを買って行くことにしました。

本日の夕食
 茶花市街のコンビニで、お酒とかを買い込んだあと、居酒屋さんで晩ご飯を食べる事にしました。
 宿が市街から少し離れているので、お酒が飲めないのがとってもツライ(−−;
でも我慢してウーロン茶でいただきます。
 「そうめんチャンプル」と「煮豚」でございます。

 お酒は地元の「有泉」と、黒糖焼酎のチューハイ「黒あま シークヮーサー」を、宿に帰ってからいただきました。(笑)
 与論の夜は更けていきます・・・
to be continued・・・
2006.12.16作成
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