与論の朝
 翌朝は5:30頃に目が覚めました。
 離島でも生活のリズムは変わらないようです(笑)
 さ〜朝ご飯でも、と思っていると、
 「島民のみなさま、おはようございます・・・」
 と、島内放送が始まりました。今日の日付や、旧暦の日付(漁に関係しているのかな?)、町役場からのお知らせが流れました。
 与論で生まれた人は、これを聞いて育つんですね・・・

メロンパン
 放送も終わったので朝ご飯です。
 昨日パン屋さんで買っておいたパンを食べます。
 左はふつ〜にメロンパン、右はバナナジャムパンでした。
 バナナジャムのパンはあんまり見かけないですよね・・・
 おいしくいただきましたよ〜 

バナナジャムパン

さんぴん茶
 島内でさんぴん茶を見つけました。
 さすが本島まで28キロの島。沖縄からの物流が結構多いようです。
 そういえば、島内では沖縄発の格安航空券の看板を結構見かけました。鹿児島に出るより、那覇に出た方が近いですからねえ〜

島内標識
 島内では普通?の交通標識はあまり見かけません。
 そのかわり、左のような標識はたくさん立ってます。
 さて、昨日も行った「与論民俗村」にもう一度行ってみることにしました。

与論の言葉で話そうっ!
 昨日見かけて、買うかどうか迷ってたんですが、やっぱり買うことにしたからです(笑) どうも優柔不断でイケマセン・・・
 とりあえず購入しました。話せるようにはならないと思いますけど・・・

与論の畑道
 さて、次の目標は「屋川(やごう)」です。
 隆起珊瑚の島は石灰岩で出来ているので、水の浸食を受けやすく、地上に川はできないそうです。
 で、川が地下にもぐってしまうんですよ・・・屋川というのは、その地下川のことなんです。
 ・・・ところがなかなか見つかりません(^^;
 与論の集落も琉球の影響を色濃く残していて、とっても道がわかりにくいんですよ〜
 あっちにうろうろ、こっちにうろうろ・・・近所の方にはさぞや怪しく映ったことでしょう・・・スイマセン
 畑で農作業していたおじさんに道を尋ねます。
 「公民館の裏だよ」
 ・・・その公民館を見つけるのも一苦労でした(笑) 

屋川の案内板
 ようやく見つけた公民館の前にバイクを停めて歩き出します。
 あ、あった。ありました〜
 ようやく発見です。水脈まで横から掘り下げていってます。
 そういえば似たようなものを喜界島でも見ましたねえ。

屋川の入り口

珊瑚の石垣
 ようやく屋川を見つけて満足しました(^^;
 ただ時間をかけすぎて、鍾乳洞を見る時間がなくなってしまいました。あとでガイドブックみたら、鍾乳洞の案内人?さんがすごく話し上手らしいんですよ〜惜しいコトしましたなあ・・・
 さて、次の目的地はサザンクロスセンターです。
展望台ですね。

サザンクロスセンター
 センターに到着しました〜
 昨日は時間がなくって入れなかったんですよ。入場料はらって早速登ります。
 外は風が強いので、展望台ではびゅうびゅう風が鳴ってました。台風の時は大丈夫なんだろうか?

琴平神社
 昨日夕日を見た琴平神社が下に見えます。
 その向こうには沖縄本島辺戸岬が見える・・・はずなんですけど、前線が近づいてきてるので、見えたり隠れたりしています。

沖縄本島が目の前です。

沈船あまみ
 パノラマをしばし楽しんだ後は館内巡りです。民俗村には及びませんが、それなりに資料が展示されています。
 「沈船あまみ」の写真がありました。
 「あまみ」はかつての巡視船です。その名の通り奄美群島海域を中心に活躍しました。
 引退の際、かつて活躍した海に沈められてダイビングスポットとなりました。水深40メートルの海に、今も「あまみ」は沈んでいます・・・

与論一五夜踊りの人形たち
 与論の伝統行事と言えば、「十五夜踊り」なんだそうで、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
 去年、あまみパークでも踊りに使うお面を見ました。このセンターでは、踊りを再現した人形たちが展示されていました。
 結構かわいかったので、ちょっと撮ってみました。
 この後、受付の方としばし与論話。
 与論にはハブはいませんが、夜になると猛獣が出るそうです(笑)
 どんな猛獣かって?

 「大虎」

 なんだそうで(爆)
 与論は「与論献棒(よろんけんぽう)」で知られた島。集まりの場では焼酎が欠かせません。
 で、夜な夜な虎が出るそうな・・・・
 朝になると、道路に虎が落として行ったサンダルがあったり、畑の中で寝てる虎がいるそうです。楽しそうですなあ・・・

 楽しい話を聞かせていただきました〜ありがとうございます。(^^)

有村酒造
 茶花市街に戻ってきました。市街には「有泉」を造ってる「有村酒造」さんがあります。
 焼酎蔵というのは、遠くからでもいい香りがするので、すぐ分かります。(笑)
 ただ、今回はちょっと苦戦しました。左の写真見ていただければ分かると思いますが、ちょっとした縫製工場みたいな構えなのでわかりにくいんですよお。 

有泉
 島でもらった観光パンフには「直販あり」と書いてあったので、寄ってみました。
 「こんにちは〜」
 「はい、こんにちは」
 「見学ですか?」
 「いえいえ、ちょっと有泉を買いに。見学は要予約でしょ?」
 「あ、そうなんですけど。今なら少し時間あるから」
 「ぜひっ!」
 ラッキーです。蔵の中を見せてもらえる事になりました〜v(^^)v
 芋焼酎の蔵は何度か見学したことあるんですが、黒糖焼酎の蔵は初めてなんですよねえ・・・
 米麹造りの課程から、黒糖を溶かしているところ、甕で寝かせているところ、蒸留・瓶詰めの課程をひととおり見せていただきました。
ほとんど手作りでした〜すごいなあ・・・瓶詰めもですよ〜
 「ラベル貼りだけはようやく機械化しました」とは蔵の人
 手作りの焼酎、「有泉」恐るべし。
 あ、それから「有泉」は、雨水を濾過したお水を割り水につかっているそうです。ちょっと珍しいですよね。
 蔵の人にお礼を言って帰ってきました。

与論のTシャツ
 サザンクロスセンターで紹介されていた「与論献棒Tシャツ」が欲しくなって、島のおみやげ物やさんに向かいました。
 この手のTシャツって、普通に買ったら1000円しないの分かってるのに、つい買っちゃいます(笑)
 「あぐんちゃ」とは与論語で「おともだち」って意味らしいです。

与論駅
 与論には駅があります。
 「え?与論に鉄道があったの?」
 いえいえ、ありませんよ〜なんか観光名所にしようとしてわざわざ作ったらしいです。
 ただ、これを作った国民宿舎がとっくにつぶれてまして、「駅」も荒れ放題でした。
 「<沖縄 鹿児島>」と書いてあったらしい看板もほとんど読めなくなってました。
(ここから見る夕日はきれいらしいですが・・・)

青い珊瑚礁
 帰りのフェリーの乗船時間が近づいて来ました。
 ちょっと早いですがお昼にします。
与論空港近くの「蒼い珊瑚礁」で、与論名物「もずくそば」をいただきますよ〜
 話がそれますが、お店の前に停まっていたバイク、サビサビでした(笑)
やっぱりかなり潮風がきついようです。

もずくそば〜
 さ〜もずくそばをいただきますよ〜
 「うん、おいしい」
 ふつ〜においしいです。もずくが練り込まれたそばに、もずくが載っかってとってもヘルシーです。
 ご飯も五穀米?でしたしね。結構なボリュームでした〜
もう入りません・・・

ドラゴンフルーツアイス
 と言ってるそばからデザート食べてます(爆)
 最近売り出し中の「ドラゴンフルーツ」のアイスです。バニラアイスにドラゴンフルーツのジャムがかかってます。
 ドラゴンフルーツの酸味と、種の食感がグーでございます。
(300円)

ファリーあかつき
 蒼い珊瑚礁の窓からフェリーが近づいてくるのが見えたので、港へと急ぎます・・・待合所についたとたん、土砂降りの雨が降り出しました〜
 うひゃ〜危ない危ない。
 窓口に並んだ私の目に飛び込んできたのは

 「本日 条件付航海」

 の文字でした。ついにキテシマッタか・・・
 「条件付航海」とはなにか?といいますと、悪天候で正規の港に接岸するのが危険だと判断された場合は、同じ島でも港が変更されたり、最悪だと「抜港(ばっこう)」といいまして、接岸をあきらめて次の島に行っちゃうよ〜ってことなんですよ。(怖いなあ・・・)
 噂には聞いてましたが、自分が当たるのは初めてです。
 窓口の方にも「本日条件付航海ですよ」と念押しされ、「分かりました」と答えるとチケットに「条件付」とスタンプを押されました。

接岸寸前の「フェリーあかつき」
 フェリーあかつきが入港してきました。
 カッパを着込んで、横殴りの雨の中を桟橋に向かいます。
 強風で接岸にもちょっと苦労しているようです。

接岸完了
 ようやく接岸しました。貨物の積み下ろしが始まります。
 鹿児島行きの上り便は貨物が少ないので、そんなに時間はかからないはずです。
 「あ」
 フォークリフトのおじさんが運転を誤って、コンテナを一つひっくり返してしまいました(笑)
 中身は魚らしく、氷がこぼれています。
 「おいおい、大丈夫かよ〜(苦笑)」
 おじさん、ちょっと苦戦してましたが、なんとか起こしていました。
 そうこうしているうちに、ようやく呼ばれました。
 スロープで滑らないように、慎重に乗船します。
 「ふー」
 ため息がもれました。

サザンクロスセンターを望む
 かっぱも脱がずに甲板にあがります。
 雨煙の向こうにサザンクロスセンターが見えました。

タイヤを追加してました
 荷役も終了したようです。(こけたコンテナも乗ったようです(笑))
 フェリーは離岸を始めました。
 波風にあおられて、岸壁に船体がたたきつけられないように、クレーンで大きなタイヤをつり下げていました。
 荒天時はほんとに大変です。

与論出港
 岸壁の作業員から船員に「お疲れ様です」と声がかかっていました。 
 荒天時の操船が大変なのを知ってるんでしょうねえ・・・

遠ざかっていく与論港

荒天の東シナ海
 時折、雷鳴がとどろく中を船は与論を離れました。
 目指すは沖永良部島和泊港です。
to be continued・・・
2006.12.23作成
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