金沢市
浅野川大橋近くの旧家
 さあ、今年は例年になく早い夏休みをとりました。
 なにせ梅雨に突入する前にツーリングしないと、
ただの雨天走行練習になっちゃいますからね
(^^
 今回取れたのは8連休。
 少ない?(石が飛んできそう・・・)休みを有効に生かすため、
仕事が終わった後の夜間走行で距離を稼ぐことにしました。
 あらかじめ職場にバイクで出勤。
 18:00仕事終了。職場近くで晩ご飯を食べた後、19:00移動を開始します。
 少しでも距離を稼ぐため、いきなり高速道路を使用。
ぐんぐんと距離を伸ばします。
 私、高速道路はツーリングを早送りにしているみたいで好きではないのですが、
何度も通ったところなんかは早送りでいいんジャマイカ?と思い、
必要悪として割り切って使用しております。
 今回の目標は東北。
 静岡から山梨、奥多摩を抜けて白河あたりからの東北入りを狙っていたのですが、
天気予報が悪かったので、あっさりと計画変更(笑)
 米原JCTを左に折れて北陸道へと突っ走ります。
 ようやく賤ヶ岳SAで最初の休憩&給油。
山間部に入って気温が下がってきたので、Tシャツの上に長袖を一枚着込みます。
 21:00過ぎに福井を通過。
寒いし眠いし、よっぽど福井で泊まろうかとも考えたが、
「いやいや、今日のがんばりが明日に生きるはずだ!」
と自分を励まし、走り続けます・・・
 景色がいいはずの尼御前SAあたりは真っ暗け。
遠くにイカ釣り船らしい光が見えるだけです。
 23:30、ようやく金沢市片町にあるホテルに到着。
先月泊まったばかりなんですけど・・・(^^;
さっさとお風呂に入って寝ることにしました・・・zzz
 結局この日は320キロを4時間半で完走しました。
 明けて6月8日の日曜日。テレビで天気予報確認。
なんとか雨の心配はなさそうです。
 さすがに前日の疲れがあり、出発は7:30と私にしては遅めでした(笑)

ここから富山県
 さて今回、東北の地図だけはもってきたんですが、それ以外はナシ。
 仕方ないので道路標識だけを頼りに新潟県をめざします。
 取りあえず国道359号線を北上。
国道304号へと右折します。重複区間を過ぎたところで選択ミス。
 国道359号線に行けば迷わずに済んだのに、国道304号線をチョイスしてしまったのです・・・
 福光からは「太陽の方(東ですね)へ行けば新潟」 というどんぶり勘定で県道を走ります。

砺波平野に広がる散村の風景(笑)

井波の街並み
 が、井波のあたりで同じところをくるくるし始めます。(^^;
 「ありり?」
 道路標識はあるんだけど、そこに書いてある地名がピンときません。
 「で、ソレは高岡や富山からみてどっちの方角なの?」
位置関係が分からないんで役に立たないんですよね・・・
 「いや〜まいったな〜HAHAHA〜」
こういうの「後悔」っていうんですよね・・・(笑)
 でも瑞泉寺前の風情のある街並みを見ることが出来ました〜
怪我の功名だな(←負け惜しみ)
 仕方ないのでちょっと後戻りになるんだけど、
高岡市内まで行って仕切り直すことにしました。
 チューリップ公園の近くを過ぎて国道359号線へ。
標識に「富山○○キロ」が出だしたので一安心です。
 その後は順調で、富山市内をパスして国道8号線に合流。
 9:30には黒部市内に入りました。
 その後、思い出深い入善町に入ります。
初めて自走で北海道を目指した時、ふらふらになってたどり着いたキャンプ場。
雨のため設営3時間で撤収を余儀なくされた忌まわしい?思い出が・・・
 しかし今日はあのときの事が夢のような上天気です(^^)

境橋を越えたところ
 その名も「境橋」を越えると、そこは新潟県。
 果てしない海岸線を誇る大国です。
 「よっしゃあ〜」
 気合いを入れつつ10:00に通過します。
 

北陸本線と日本海

親不知
 県境を越えてしばらく行くと有名な親不知です。
 簡単に地名の説明をすると、山がいきなり海へ落ち込む地形のため、
かつての旅人は波打ち際を歩いていました。
 もちろん岩場ですから足下は非常に悪い。
 しかも波が引いたときに次の岩に移らないといけないため、
自分以外を気にかけている余裕はない。
 子は親を顧みる余裕なく、親は子を顧みる余裕がないってことで、
「親不知」
という地名になりました。

 ごらんの通りの地形で、シェルターの中を延々と通っていきます。
 シェルター内もうねうねとしたカーブが続いていて走りにくい上、
一桁国道ですからトレーラーの通行が多い。
ヒヤヒヤしながら通る羽目になります。
 初めて自走で北海道を目指したときは、ここを真夜中に通りました。
しかも雷雨の中・・・怖かったなあ・・・(^^;

中華丼&醤油ラーメン
 翡翠で有名な糸魚川市を抜けて上越市へ。
 上越でちょうどお昼になったので、ご飯を食べることにしました。
 結構な行列ができてるラーメン屋さんを道沿いに発見したので、入ってみる事にしました。
 「中華麺食房 三宝亭」というお店だったんですが、
行列作ってるお客さんにウーロン茶のサービスがあったりと、
結構好感の持てる接客でした。
 感心しながら席に着いてメニューとにらめっこ。
 五目あんかけラーメンが人気みたいですが、
あんかけラーメンはあまり好きじゃないので、
醤油ラーメンと中華丼(ハーフ)のセットを頼んでみました。
 醤油ラーメンは和風のおだしが生きたあっさり系の醤油ラーメン。
結構いけます。
 中華丼もうまかったっす。機会があれば食べてみて〜
って新潟県だけしかお店ないみたいだけど・・・(^^;

三宝亭リンク→コチラ

春日山城大手道
 ラーメン屋から走ることしばし。
 春日山城跡に到着です。
 春日山城といえば、かの有名な上杉謙信の居城だったところです。
 越後を本拠地として織田・武田・北条と渡り合った上杉家(長尾家)にふさわしい規模の山城です。

駐車場にあった案内板

案内図
 バイクを駐車場にとめて歩き出します。
上杉謙信像

山道を行く
 まずは三の丸を目指します。

三の丸跡
 三の丸には北条家から謙信の養子に入った上杉景虎の屋敷と米蔵があったところだそうです。
 米蔵跡のまわりには土塁が残っていました。
かつてはこの上に柵か塀が巡っていたのでしょう。

米蔵跡と土塁

さらに登ります。
 三の丸跡から右側に竪堀を見ながら登って行くと、帯曲輪跡にでます。
竪堀の跡
(敵兵の移動を制限する)

尾根筋に出ました。
 帯曲輪からさらに登ると尾根筋にでました。
 ここを右へ折れると直江家の屋敷跡へ。
左に折れると本丸にでます。
 本丸に向かって歩いていくと、お花畑があります。
 かつて春日山城内に並んだ各堂に供えた花が植えられていたのでしょう・・・

お花畑
(決して私の頭の中のことではありません)

毘沙門堂
 お花畑から本丸までの間にはいくつかお堂がありましたが、
これは毘沙門天を祀ったお堂です。
 ご存じの通り、上杉謙信は毘沙門天の
「毘」
を旗印にしてまして、
自分は毘沙門天の生まれ変わりだと信じていたそうです。

説明板

本丸から上越市街(高田方面)を望む
 本丸跡からは上越市街を一望できます。
 この日も天気が良かったので、いい眺めでした。
 本丸の裏手には井戸曲輪があり、大きな井戸がありました。
いまでも水がわき出ています。

井戸曲輪

二の丸跡
 本丸の下には二の丸がありました。
 ここにも井戸の跡があり、屋敷があったようです。
 一通り見たので駐車場まで戻ってきました。
駐車場の近くには謙信を祀った春日山神社があります。

春日山神社

コシヒカリソフト
 近くの売店でコシヒカリソフトを見つけたので買ってみました〜
 うーん、普通のバニラアイスなんだけど、
コシヒカリの米粒が入っているせいか、
なんか「なじむ」んですよね〜
 なんかいい表現が見つからないんですけど
(^^;

コシヒカリソフト

監物堀(復元)
 かつて春日山の麓には堀があって、山麓にある屋敷を守っていました。
 その堀の一部が復元されていました。
 謙信亡き後の上杉家は、豊臣秀吉によって会津若松120万石へ移されます。
 その後春日山城へは堀秀治が30万石で入りますが、山城では商業の発展が難しいとの理由で、
直江津の港近くに福島城(現在の古城小学校付近)を築いて移ったため、春日山城は廃城となりました。

高田城外堀
 福島城を築いた堀家も次の代で改易されてしまい、その後に加賀の前田家への押さえとして、徳川家康6男の松平忠輝が60万石(75万石説あり)で入ります。
 福島城は川に挟まれた場所にあり、水害が多かったためか、忠輝は高田城を築いて移ります。
 と言うわけで私も高田城見物に出かけます。(^^

案内板

高田城内堀
 高田城の外堀は、かつて川だったところを付け替えて堀にしたもので、
とても広々としています。
 また高田城は堀と土塁で出来たお城で、その防御は大きな堀に頼っていました。

御三階櫓
 これまた広い内堀を渡ると、そこは本丸。
 本丸の南西隅には、御殿作りの御三階櫓が建てられていて、
天守の役割を果たしていました。
 入場券を購入して御三階櫓に登ってみました。
 平城なので高田市街を一望・・・とまではいきませんが、
まずますの眺めでした。
 御三階櫓の中には、明治維新の時に高田藩主であった榊原家の資料が展示されていました。

御三階櫓からの眺め

本丸跡にある高田城絵図
 その後、松平忠輝は不行跡をとがめられてこれまた改易。
 松平忠昌の後、結城秀康の孫である松平光長が26万石で入りましたが、これも不行跡で改易。
 これでケチがついたのか、その後も高田藩はイケてない譜代大名などの左遷地みたいになってしまいます(^^;
 最後は榊原家(徳川四天王榊原康政の子孫)が15万石で入り、明治維新まで続きました。
 高田城の二の丸跡には市立総合博物館が建ってまして、
そこで右の写真の本を買ってみました。
 結構お勉強になりましたよ(^^
 ほんとは高田城の本があればもっとよかったんだけど・・・

榊原家のれきし絵巻

JR高田駅に近い「紅屋」さん
 お城でみた高田観光マップに、越後名物笹団子のお店が載っていたので、食べていくことにしました。
 JR高田駅にほど近い「紅屋」さんです。
 

越後と言えば
 一つ買って食べてみました。
 中はよもぎ餅でした。
笹のいい香りが餅に移って、とってもおいしかったですよ〜

笹団子(ヨモギ)

ふれんど
 さて、おやつも済んだことだし上越を後にすることにしました。
 もう16:00になっていたし、ここから長岡までは結構距離がある(70キロ)ので、
高速道路でいくことにしました。
 17:00長岡ICに到着。
 ところで新潟には超有名なB級グルメがあるのをご存じですか?
 その名は「イタリアン」
 説明するのは難しいんですが簡単に言ってしまうと、
 「ソース焼きそばにトマトソース(イタリアンソース?)がかかっている食べ物」
なんです。
 「なんじゃそれ?」
と思う方もいるでしょうが、ほんとにあるんだからしょうがない(笑)
 しかも「みかづき」「フレンド」の2系統のお店があるんです。
(最近みかづきが優勢らしい)
 「みかづき」のイタリアンは新潟市で食べた事があるので、
今回は「フレンド」のをぜひ食べてみたいってことでの長岡訪問です。(^^;
 どっかにお店ないかな〜と思いながら長岡市内を目指して走っていると、
「あった!!!」
 反対車線にありました〜
さっそくUターンしてお店に向かいます。
 ね?ふつーにファーストフードのお店っぽいでしょ?
おまけにロードサイドだからドライブスルーもあるんですよ〜

イタリアンと餃子のセット
 でも出てくるのはハンバーガーではなく、
「イタリアン」
です(笑)
 なんか餃子とセットメニューがあったので、思わず頼んでしまいました。
 座席で待ってると、できあがったら店員さんが呼んでくれます。
 「いただきまーす」
 久しぶりの「イタリアン」胸がときめきます・・・
 「あ、うまい!」
 ソース焼きそばとトマトソースの不思議な相性・・・
なぜに合うのか不思議ですが、なんかうまい。
 「これみかづきよりうまいわ・・・」
私的には「みかづき」より「フレンド」の方がおいしかったです。
 あと、餃子も意外とおいしかったです。オススメ!
 食べ終わってからメニューを見てたら、
なんかラーメンとかソフトクリームとかもあるようです。
新潟に来たらぜひ試してみてくださいな〜

フレンドのリンクは→コチラ
 

勝ちの種
(柿の種)
 この日は長岡で一泊。
 晩酌用に芋焼酎を買って、おつまみ探していて見つけたのが左の商品。
 「アルビレックス新潟 勝ちの種
By 亀田製菓
です。
 なんでも売り上げの一部がアルビレックスの運営にまわるんだとか。
 そういえば亀田製菓は地元が新潟だもんね。
面白いもの見つけちゃいました。
(中身はふつーに柿の種です(笑))
to be continued・・・
2008.6.22作成
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