JR長岡駅
(かつての長岡城本丸)
 翌朝も5時に起床。
 6:00に宿を出発します。目指すは奥只見です。
今日はふつ〜のライダーらしく、
ライディングを楽しむ

予定です。(笑)
 とりあえずJR長岡駅を見物。
 なんでかって?
 今は跡形もないですが、長岡駅は長岡城の本丸跡
にあるんですよね〜
まあこれでこの旅3つ目の城ゲットってことで
(^^;
 長岡からちょっと道に迷いました。(苦笑)
 国道8号>県道>国道404号>県道>国道351号>国道17号
って感じですかね。
 国道17号へ入って一安心。
あとは流れに乗って走るだけ(^^;
 魚沼市井口新田から国道352号線に入ります。
 セブンイレブンで小休止の後、いよいよ奥只見を目指します。
ちょっと寒いので、Tシャツの上に長袖を着込みました。

国道352号線をゆく
 352号線は温泉街まではふつうに2車線国道です。 
 快調に走っていきます。
 走っていて気がついたんですが、魚沼市あたりでは、1階部分をコンクリートで車庫&倉庫にしたおうちがとても多い。
 きっと雪が深いんだろう・・・と思いました。
 温泉街を通過したあたりから酷道の片鱗が見え始めます。

いよいよ酷道???

うおっ!残雪が・・・
 すっかり1車線化した国道をうねうねと走り、高度を上げていきます。
 途中で全く車に会いません・・・
 ふっと前を見るとふつーに残雪が・・・
寒いはずだねえ・・・
 この光景は私の地元では味わえないものです(笑)

なんていう山だろうか?
 つづら折れの道を切り返し切り返し登っていきます。
 車ではちとつらい道ですが、紀伊山地で育ったジェベル乗りの敵ではありません。
 

残雪が続く・・・

こんな感じの道が続きます。
 この辺までくると、左の写真のような道がずーっと続いています。
 尾根筋近くではスノーシェルターが続くので、かなり雪が深い地域だってのが分かります。

シェルター
(レンズ曇ってぼけてます)

え?県境まで46キロ・・・汗
 結構走ってきたつもりですが、まだ県境まで46キロあるみたい・・・
 「どんだけー!」
 と叫んでみました。
 大丈夫、全然人いませんから・・・
(^^;

大丈夫、人生が転落してますから(笑)

枝折峠
 ようやく峠まで登ってきました。
 駒ヶ岳(2003m)への登山口になっているらしく、立派な駐車場がありました。
 登山らしい車が2台停まってましたが、人気はありません。
 クマー出没注意の看板が出てました。
  ここからは下りになります。

延々とシェルターが続きます。

すごい急斜面に残雪が・・・
 下りに入ってもシェルターが続きます。
 すごい急斜面にもかかわらず残雪が残っていて、
「雪崩注意」
の看板が冗談に見えないのがすごいです。

残雪の手前には
「雪崩注意」の表示が・・・

景色は最高です。
 路面状態はいいので快適に走れますが、
ブラインドカーブが多いので、カーブには慎重に入っていきます。
 眺めはいいので走っていて楽しくなります。

奥只見湖
 湖が見えてきました。
 奥只見湖といいまして、ダム湖です。
 かなり大きな湖でびっくりしました。

沢水注意の標識
 左の標識には笑わせてもらいました。
 道路上を川(沢)が流れていて、その注意喚起の標識でした。
 ジェベルなんで、スピードも落とさず、
水しぶきを上げて駆け抜けます。

川が道路上を流れます

雪の洞窟から流れ出る沢
 いくつもの沢を越えてガンガン走ります。
 沢の中には雪渓からいきなり流れているものもあります。
 すごいですよねえ〜

6月なのにねえ〜

青空が戻ってきました
 宿を出たときは曇り空だったんですが、
この頃に青空が戻ってきました。
 上機嫌でバイクを走らせます。

走ってきた道を見下ろします。
 ここからはまた登りです。
 途中で走ってきた道を見下ろせるポイントがありました。
 絶景です。

県境まで17キロ

すごい標識
 この国道、送電線の近くだけ携帯電話のエリアに入ってますが、
それ以外は圏外になります。
 遭難しても連絡は取れません(爆)

AUは駄目でした(笑)

おお銀山とな?
 途中で銀山跡入り口の案内を発見。
 沢を5分ほど歩いて見に行きます。
 入り口は特にふさがれている訳でもなく、入ろうと思えば入れます。
(^^;
 ただ、ここでなんかあっても絶対に見つけてもらえないと思うので、
写真だけ撮って引き上げてきました。
 なんでも江戸時代中頃の遺跡なんだとか。
 現在でもここまでくるのは大変なのに、徒歩で山道をここまでくるなんて・・・
 凄すぎます・・・

夜中来たら失神しそう・・・

怪獣みたい・・・
 途中で満開の藤の花を見つけました。
 とてもきれいなんですが、ここまですごいとなんか怪獣みたいに見えてくるから不思議です。(笑)

うつくしま福島
 只見川に架かる金泉橋を渡ると、そこは福島県檜枝岐村です。
只見川

尾瀬への分岐点
 福島県に入ってからしばらく行くと、
かの有名な尾瀬への分岐点にさしかかります。
 まだ6月だというのに早くも登山客が訪れてました。

由来書き
 尾瀬への分岐を過ぎるとかなりのヘアピンが続き、その先にモーカケの滝の看板があったのでちょっと寄っていきます。
滝への遊歩道

モーカケの滝
 整備された遊歩道を歩いていくと、これまた整備された展望台があって
滝を望むことができます。
 雪解け水がとうとうと流れ落ちていました。

檜枝岐温泉
 モーカケの滝を過ぎると今度は檜枝岐温泉にさしかかります。
 ちょっと浸かって行くことにしました。
 建物はまだ新しく、気持ちのいいお風呂でした。
 しかも10:00くらいと早かったので貸しきりでした。
 月曜の朝から温泉とは・・・
 いいもんですね
(^^;

ルピナス

見事な渓谷です
 温泉入って元気爆発ってことで、再び走り始めます。
 国道沿いには見事な渓谷があったりと、いろいろ見所は多いです。
 あと奥会津では集落ごとにお堂がありました。
 風情があっていいものですねえ。

お堂

花泉酒造
 国道401号線に入ってしばらく行くと、花泉酒造を見つけました。
 以前飲んだことがあったので、寄ってみることにしました。
 あいにく1升瓶と4合瓶しかなかったのでお酒購入はしなかったのですが、かわりにTシャツ買いました。
(笑)

花泉の事務所

 道は国道289号線に入ります。
 ちょうどお昼になったので、地元の食堂に入ってみました。
 豚ショウガ焼き定食頼んだんですが、
ボリュームあって大満足です。
手作り感満載なのがGOODですね。
野菜もたっぷりでしたし。

田子倉ダム
 只見で国道252号線にぶつかったので、ここで左折。
 新潟方面に向かいます。
 すぐに田子倉ダムにぶつかって国道は右に折れます。
 大きなダムが印象的でした。
 つづら折れを登っていくと、目の前に田子倉湖が広がります。

田子倉湖

只見線田子倉駅
(シェルターの中にホームがあります)
 絶景が有名なJR只見線と併走します。
 山の中腹に田子倉駅がありました。
 周りに民家が見あたらないんですが、誰が利用しているんでしょうか?
 つり客?

只見線

シェルター
(シェルターの上を雪解け水が流れてます)
 国道252号線は2車線なんですが、かなり厳しい地形を縫うように通っているため、シェルターが連続していたりします。
 冬期通行はかなり厳しそうです・・・

延々と続くシェルター

只見線
 JR只見線と併走しているので、気動車と会えないものかと注意して見ていましたが、さすがローカル線で、気動車には会えずじまいでした・・・
 新潟県にある上条駅で国道252号線と只見線とお別れして、
国道290号を北上します。
 栃尾、三条、加茂、五泉と一部県道を使いながら
国道290号線
を走り続けます。
 日差しがきつくてばててきたので、五泉のセーブオンで小休止。
 五泉からさらに国道290号線を北上。
阿賀野を抜け、新発田へと向かいます。

新発田城三階櫓
(復元)
 新発田へとやってきた理由、それは・・・
 新発田城を見るためです。(笑)
 やっぱり締めはお城になってしまいました〜
 本日2つ目、この旅4つ目のお城でございます。
 誰ですか結局お城か〜なんて思ってるのは?
(^^;
 新発田城三階櫓(復元)は、
T字型の屋根に、しゃちほこが3つ載ってる大変珍しい建物なんです。
 写真で分かるかなあ・・・

旧二の丸隅櫓
(重文)
 お堀に沿っててくてくと歩くと、本丸鉄砲櫓跡に移築された
二の丸隅櫓がそびえています。
 ここは本丸の馬出にある土橋門への睨みをきかせる重要な場所でした。

解説板
 本丸馬出にあった土橋門跡には、大きくてわかりやすい解説板がありました。
 新発田城は三方(北・東・西)に広がった湿地帯にその防御を頼っていました。
 現に新発田藩主溝口家は新発田城周囲の湿地帯開発を禁じています。
 で、唯一地続きともいえる南へ三の丸を大きくつきだし、防衛線とした縄張りをとっています。
 

本丸辰巳櫓
(復元)
 本丸辰巳(東北)には辰巳櫓が復元されていました。
 最近建ったばかりのようで、きれいな建物でした。

本丸表門
(重文)
 この本丸表門も江戸時代から残っている建物で、
国の重要文化財に指定されています。
 この表門をくぐったところが本丸になります。
 門の脇におじさんが数名おりまして、お城の解説員をやってました。
 結構おもしろいお話が聞けたんですが、
新発田藩主溝口家は外様(上杉家会津転封後、春日山に入った堀家の与力大名だった)にもかかわらず、江戸時代を通じて一度も転封を受けていない珍しい大名であること。
 溝口家は藩内で善政を行い、周囲の藩の農民からうらやましがられていたこと。
 幕末維新の時は、農民達が藩を守るために大活躍したこと。
を教えていただきました。
 ありがとうございました。

三階櫓は自衛隊の敷地内・・・
 実は新発田城、明治維新後陸軍の駐屯地となり、
大戦後も引き続き陸上自衛隊の駐屯地になっているため、
かつての城域のほとんどが基地の敷地なんです。
 復元された三階櫓も、実は自衛隊基地の敷地内でして、
普段は近づくことすらできないんです・・・orz
(事前に申請すれば敷地内からの見学は可能らしいです)

辰巳櫓内
 三階櫓には近づけないので、復元された辰巳櫓を見学。
 真新しい木組みが印象的でした。

見事な切り込みハギ
 新発田城は土塁の城でしたが、三階櫓から辰巳櫓までの部分には石垣が築かれています。
 切り込みハギの見事な石垣でした。

本丸表門内部

石落とし
 本丸表門の内部を見学することができます。
 城外側の床には、上方から敵を攻撃するための石落としのフタがありました。
 このほか、旧二の丸隅櫓内も見学できます。

左から
旧二の丸隅櫓、表門、辰巳櫓
 解説員のおじさん達にお礼を言って、本丸を後にしました。
 

三階櫓
(左に見えてる塀の向こうは基地)

尾瀬の自然水
 結局最後はお城でしたねえ(^^;
 新発田市内でビジホ探したけど高かったので、
新潟市内まで移動することにしました。
 新潟市内の定食屋でなぜかほっけ定食食べてました・・・
 あとでソースカツ丼名物だって聞きましたが後の祭り・・・
 温泉で買った尾瀬の自然水飲んで寝ました(笑)
to be continued・・・
2008.6.29作成
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