かねたん
 天気予報によれば、明日からは雨。
 若干憂鬱な気分で宿を出発します。
 米沢市内は、N○Kの大河ドラマ「天○人」ムード一色。
 「天地人」ののぼりが街中に立っていました。
 直江兼続をモチーフにしたゆるキャラ「かねたん」もいました。
なんか彦根で似たようなのがいましたね・・・
 さて「天地人」でなんで米沢が盛り上がるのか?
「上杉謙信って越後(新潟)でしょ?」
って言う方はかなり詳しいです。
 実は上杉家は越後春日山(新潟県上越市)→
陸奥黒川(福島県会津若松市)→
出羽米沢(山形県米沢市)
と引っ越ししているから、米沢が上杉で盛り上がるって訳です。
 
 戦国時代末期、お家騒動もあって織田家の圧力に耐えかねていた上杉家。
 本能寺の変で窮地を脱し、対柴田で羽柴秀吉と同盟を結び、
ひとまずの安定を得ます。
 折しも奥州の押さえとして会津92万石を与えられていた蒲生氏郷が40才で死去。
 家中が動揺した蒲生家に代わって
上杉家が会津120万石を与えられ、
越後から移ってきます。
 米沢には直江兼続が30万石(!)を与えられて入城します。

米沢城本丸
 が、関ヶ原の合戦で西軍に付いちゃった上杉家
 関東管領の家柄を持って断絶は免れますが、
120万石を米沢30万石に減らされてしまいます。
 悪いことは続き、四代目綱憲(吉良上野介の息子で、母が三代目綱勝の妹)の相続でもめた(末期養子)ため、さらに15万石に減らされてしまいます。
 この上杉家、藩の収入が120万石が15万石と1/8になっているのにもかかわらず、家臣の数を減らさなかったこと。
 しかも関東管領の家柄のため、体面を守ろうと諸事華美に走ったこと。
 四代綱憲が実家の吉良家へ資金援助をしたこと。
から壮絶な財政困難に陥ります。
 現代に例えて言うなら、
会社の売り上げが1/8になっているのに社員の数を減らさず、
地方の有力企業だった昔を忘れられず、商工会議所の議長など名誉職に固執。
さらに社長の金遣いが荒い。
てな状態でした。(ありそう・・・)
 

上杉鷹山
 そこに現れたのが
上杉鷹山

 日向高鍋藩(宮崎県高鍋市)秋月種実の次男に生まれ、上杉家に養子に来ました。
 鷹山は重臣達の反発にも負けずに改革を実施。
 改革は実を結び、20万両あった借財も、2代後の斉定の時に完済しています。
 地元では「鷹山公」と呼ばれ、今なお尊敬されているそうです。

「成せばなる、ナセルはアラブの大統領」
(あれ?)

上杉神社
 米沢城の本丸には、上杉謙信を祭神とする上杉神社があります。
 上杉鷹山は近くの松岬神社に祭られています。

 で、米沢城は伊達政宗の生誕地なんですよ。
印象ないですけどね・・・

狛犬さん
「うん」
 狛犬がかわいかったので写真に撮ってみました。
 

狛犬さん
「あ」

置賜の風景
 米沢には以前も来たことがあるのでこのくらいにして出発します。
 米沢市街をでると、すぐに田園風景が広がります。
 のどかな風景の中、国道287号線を北上します。

国道112号線と月山
 長井、白鷹などなじみの薄い場所を通過しつつ、ひたすら北上します。
 寒河江(さがえ)に入ると修験道で有名な月山が見えてきました。

月山酒造
 寒河江にやって来たのは、
「月山銀嶺」を造っている月山酒造
を見るためです。
 事務所で
「小売りをやってますか?」
と聞くとやってるとのこと。
 ちょっと引っ込み思案の女の子が対応してくれました。
ちょっとかわいかったかな?(*^^*)
 
 月山酒造を出てくるとちょうどお昼でした。
 すぐ近くにそば屋さんがあったので入ってみました。
 鳥そばを食べました。
 鳥から出た油とおだしがとってもおいしかったですよ〜
(^^)

新庄駅前
 お友達の亜希さんからの情報によれば、新庄でもそばやラーメンがおいしいとのこと。
 さっそく新庄に向かいます。
 寒河江から国道287号線で東根へ。
 東根からは国道13号線を北上。
 村山、尾花沢と通過し、新庄駅前までやってきました。

駅前のお菓子屋さん

くじらもち
 駅前のお菓子屋さんに
「名物くじらもち」の看板が。
 お店にはいってみました。
 お米の粉を使ったもので、ういろうみたいな食感です。
 味も味噌や醤油、黒糖なんかもあっておいしかったです。
 こちらもオススメです。

あちゃ〜

鳥モツラーメン
 さて帰ろうと思ったら、おそば屋さんを見つけました。
 おそばを注文しようと思ったら、売り切れてました。残念。
 仕方ないので珍しい鳥モツラーメンを頼んでみます。
 普通のチャーシューの代わりに甘く煮た鳥モツが入ってます。
 他にも焼き餅が入っているのが面白いです。
 おいしかったですよ〜

 新庄市を出発。
 国道47号線を東へ向かいます。
 最上家発祥の地、最上や、こけしで有名な鳴子温泉を通過し、
「あ・ら・伊達な道の駅」で小休止。
 この日は昼過ぎから疲れが出たのか体調が悪くて、休憩が伸びます・・・
 お昼ご飯を2回食べたにもかかわらず、地元のおまんじゅうを食べてみました。
 ういろうの中に枝豆が入っているもので、これまたウマーでした。

国道457号線
 2時間にも及ぶ停滞の末、ようやく出発。
 国道457号線を走り、県道を抜けて栗原で国道4号線へ。
 そこからは国道4号線を走って一関へ。
 一関の回転寿司屋さんで、気仙沼の海産物を堪能した後、宿にチェックインしました。
 後から地図見たら、道の駅の近くに岩出山城(伊達政宗が仙台の前に居城とした)があるのに気がつきました。
 あたた・・・
 

宮城の農村風景
to be continued・・・
2009.8.9作成
2009ツーレポトップへ
Home