セリイ岬
 翌朝、目が覚めると島影が大きく見えていました。
「口之島だ!」
 あわてて船室から出てみると、
外はたたきつけるような雨で、かなりのうねりがありました。
 「うひょ〜揺れるなあ〜」
久しぶりの揺れも、初めての土地を訪れる興奮には勝てません(笑)
 「でかい島だな〜」
面積はさほどではないのですが、海から垂直にそびえ立つように見えるので、
とても大きく感じられました。
 それもそのはず、面積はわずか13キロ平方、周囲20キロの島の最高峰は
標高628メートルの前岳。
 まさに海からそびえ立つ島です。

西之浜港
 港がだんだん近づいてきました。
 初めてのトカラ訪問なもんで、結構ドキドキしてました。(笑)

グノメ崎
 港の右側には奇岩の岬が見えました。
 自然の造形というのはすごいものですね・・・
 ここで口之島について少々・・・
 島の大きさは先に書いたとおりです。
 Wikiによれば、島の人口は120人あまり
 十島村の最北に位置し、その玄関口となっています。
 島で有名なのはタモトユリや、野生牛(口之島牛)です。
 この島と屋久島の間はおよそ40キロのとかし海峡。
黒潮本流が流れるこの海峡は、昔から難所として知られています。
 公共施設は診療所と小中学校、郵便局です。
 この島には北緯30度線が通っていて、太平洋戦争後に口之島以南の島々が
米軍の占領下に置かれました。

西の浜港
 6:00過ぎ、船は口之島西の浜港に入港・接岸しました。
まもなく接岸

西の浜港に接岸した
フェリーとしま
 待ちに待った一時下船です。
 案内書にある一時下船名簿(ノート)に、下船者の氏名を記入します。
 で、船に戻ったときに乗船時間とチェックを書き入れ、船員さんが戻ってきていない人がいないかチェックするというシステムになってました。

フェリーとしまは
フォークリフトも船に搭載して
荷役をしていました。

ん?なんだ?
 下船した私の前を、何かが横切っていきました。
 「ん?」
 犬にしては大きいような・・・
 追いかけていくと、それはヤギでした。
 飼われているらしく、つながれてもないのに飼い主の後をちょこちょこっとついて歩いてました。
 「かわいいなあ〜」
 ヤギは去っていきました・・・

やぎでした。

案内板
 港には、小さな待合所と、案内板がありました。
 案内板によると温泉もあるようです。 
 釣り客が多いらしく、ポイントの説明が詳しく書いてありました。

港からセリイ岬をみる

接岸中のフェリーとしま
 傘を差して歩いていましたが、雨は横殴りなのであまり役には立たず、ジーンズがびしょびしょになってしまいました・・・
雨は降り続いてます。

西の浜港全景
 トカラの島々は海岸線に集落がなく、道を登った山の中腹にあります。
 バイクなら一瞬なんですが、歩いて行くには遠そうなので、途中で引き返すことにしました。

百合が咲いてました。

フェリーとしまのランプウェイ
 健康診断中なので乗り降りする人もなく、タラップ周辺は閑散としていました。
 雨に辟易していたのでさっさと乗船し、一時下船名簿にチェックを入れて船室に戻り、昨夜買っておいたコンビニ弁当で朝ご飯にしました。
 そうこうしているうちに健康診断が終了したらしく、レントゲン車などを積み込む音が賑やかに聞こえ始め、積み込み終了後の08:00、船は次の中之島に向けて出港しました。

タラップ
to be continued・・・
2010.5.30作成
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