大阪南港の
さんふらわあさつま
 さて、今年のツーリングの締めは、やっぱり鹿児島でしょう。
 お仕事終了後、大阪南港へと向かいます。宮崎カーフェリーの
バースデー割引券
(なんと50%オフ)
で、九州に渡ります。
 チケット購入した後の待ち時間で、先発する「さんふらわあさつま」を見送ったり、
「南港なう」
とかつぶやいたりしておりました。
 そしたらなんと
友達も同じ船に乗船することが判明!
びっくりいたしました。
 「南港なう」のつぶやきを見て探してくれていたそうです。
 で、お友達海雛さんと船内で一緒に酒盛り。(笑)
 いつもは退屈な船内も、今回ばかりは楽しい時間を過ごせました。

酒盛り中

宮崎港の
みやざきエキスプレス
 翌朝定刻に宮崎港に入港接岸。
 下船の時間となりました。
 ソロライダー同士らしく、下船後にすぐ海雛さんとお別れ。
海雛さんは鹿児島県の西海岸に向かうそうです。
 私は本日志布志泊まり。
お友達のsyunさんと一緒に飲む約束をしているもので・・・ニヤリ
 取りあえず西を目指しかけますが、途中で気が変わり、やはり南を目指します。
 

八丁坂
登り483段
 さて日南海岸を走りまして、
鵜戸神宮までやって参りました。
 鵜戸神宮へは山を迂回する道と、石畳の道を峠越えするルートがあります。
 私はもちろん石畳のルートを選びます。
このルートは八丁坂越えと呼ばれ、吹気井の港から山門まで八丁(800メートル)あったことから、この名がついたそうです。
 石畳になったのは、なんと延暦年間(西暦792年〜806年)の頃と言われています。
 比叡山延暦寺が開山した頃ですな。
 尼さん達が、海岸から石を頭に載せて運んだそうです。
 

八丁坂

今度は下り
下り377段
 明治に起こった廃仏毀釈までは、権現号を持ち、神仏が混然となってお祀りされておりました。
 参道沿いには18の寺坊があったそうですが廃仏毀釈で破壊され、寺院跡の石垣だけが残っています。

寺院跡の石垣

こちら神門
 ようやく神門まで到着です。
 参道には浸食跡のある石で組まれた石垣がありました。
 さすが海際にある神社ですね。

浸食跡のある石で組まれた
石垣

鵜戸神宮ご由緒
 鵜戸神宮あれこれ

 鵜戸神宮の創始は不明ですが、古来より海洋信仰の聖地であったようです。
 神話によれば、現在の本殿があるところに豊玉姫命が産屋を建てたとされています。
 豊玉姫の旦那さんは、有名な「山幸彦」火遠理命(ほおりのみこと))さんです。
(海幸彦・山幸彦の話って知ってるかなあ?)
 亡くした釣り針を探しにやって来た火遠理命に一目惚れした豊玉姫。
海神の力もあり、晴れて后となりました。
 火遠理命との子を授かった豊玉姫は、夫の後を追って地上界にやって来ます。
 で、ここに鵜の羽根を葺いた産屋を作り始めますが、
完成しないうちに産気づきます。
 「絶対に覗かないでください」(フラグ)
と言って産屋に入った豊玉姫。
 しかし夫である火遠理命は好奇心を抑えられず
ついつい覗いてしまいます・・・
 
 と、産屋の中には大きなワニ(鮫のこと)がいたのです!

海の神の娘だった豊玉姫の正体はだったのです・・・

 正体を知られた豊玉姫はいたたまれなくなり、子を置いて海に帰ってしまいました・・・
(鶴の恩返しみたいな話ですね。でも古事記に載ってるんですよ)
 この時生まれた子が、
鵜草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)
(鵜戸神宮の祭神)
神武天皇のお父さんです。
 名前の由来は、鵜の羽根で屋根を葺き終わらないうちに生まれた子だからです。

 で、豊玉姫は海に帰るとき、子供の成長のために
おっぱいを置いていった

と言われてます。
 本殿のある洞窟に、言われてみるとおっぱいに見えなくもない鍾乳石があり、
おちち岩と呼ばれています。

 ここからしたたり落ちる水で作った飴で、鵜草葺不合命は育てられたみたいです。
 で、この故事にちなんだ飴が、おちち飴として鵜戸神宮名物になっております。
 妊産婦さんが水にといて飲むと、お乳が張って母乳がよく出るようになるそうですよ。
御利益あるといいですね。(誰に言ってるんだ?)
 この神宮の効能?は、子宝、安産、子育、縁結びだそうですよ。

 子宝祈願からでしょうか、赤い敷物を載せて鈴をつけた馬に花嫁を乗せ、
花婿が手綱を引いて鵜戸神宮に結婚の報告をする風俗があったそうです。
(明治中頃に廃れたらしい)
「シャンシャン馬道中唄」という民謡になっているそうですよ。

鵜戸神宮は奇岩の宝庫
 鵜戸神宮は奇岩の宝庫
 奇岩フェチも大満足です。
 一般的な神社は本殿に向いて登っていきますが、ここは下っていきます。
 「下り宮」って言うそうですよ。

浸食痕のある岩

飫肥藩伊東家の家紋
 鵜戸神宮は、伊東家や島津家はじめ大名の保護を受けて来ました。
 境内には飫肥藩主伊東家から寄進された石灯籠がありました。

いよいよ本殿です。

石段を下っていきます
 参道は石段の下りになります。
すごい奇岩だ

 浸食されて亀に見える岩がありました。
 亀岩というそうでして、しめ縄で囲まれたくぼみに、運玉(5個100円)を投げ入れる事ができると、願い事が叶うそうです。
 私は良縁を願って投げましたが、
見事に外れました・・・
orz
 ちなみに男性は左手、女性は右手で投げ込むそうです。

亀岩

本殿
 ここが本殿です。
 すごい洞窟の中にありました。
 日本人は
自然の中に神を見た
んでしょうね・・・
そんなことを考えさせられる場所でした。
 ちなみにおっぱい岩なんですが、おっぱい星人として確認はしてきたんですが、
微乳&暗さ

のため、写真に撮るといまいちよく分からないんですよ・・・
 よって写真はなし。
 おっぱい星人の皆様は、ぜひ現地で確認して下さい(笑)
 豊玉姫さまは微乳だったようです・・・
(罰当たりな発言)
 社務所で、近々出産を迎える友人夫妻のために「おちち飴」買ってみました。

スゴイ洞窟

おちち飴
こちらは100円
 で、毒味って訳でもないんですが、私が味見をしてみました。
 1杯100円と、とってもリーズナブル。
 生姜の風味がほんのり効いた、冷やし飴風の飲み物でした。
 現在までのところ、(私には)御利益はありません(爆)

(お乳出たらたいへんだよ!)

 境内にある山の頂に、ご祭神のお墓があります。
 鹿児島県吾平町にもお墓とされるところがあるそうですが。

吾平山陵
(鵜草葺不合命の墓)

飫肥の卵焼き
鵜戸神宮を出発しまして、国道220号線を南下。
 日南市で港の駅めいつに心残しつつ、国道222号線に右折。
 日南市街でバイクの合い鍵を作ったりしつつ、飫肥を目指します。
  小腹が空いてきたので、飫肥の町で卵焼きをいただきます。
 久しぶりの卵焼きは、とっても甘くておいしかったですよ!
 午前のおやつの後も国道222号線を西へ向かいます。

日南の山々

黒豚カレー
おいしいよ!
 国道222号線が鹿児島県に入ったところで、県道65号線へ。
すぐ県道71号線に入ります。
  旧大隅町市街を通過して県道71号線を走ります。
国道502号線を経由して県道72号線へ。
 もうすぐ峠というところで、空から砂が降ってきました
「?!」
 突然の事態に状況が飲み込めません・・・
「空から砂が?」
ふとジャケットを見ると、粉をまぶしたように灰色になっていました。
「あ!」
 桜島の灰(へ)に降られたようです。
「しかし雨のようだったね・・・」

雨のように砂と灰が降ってくるんだなあ・・・
 桜島恐るべしです。
 道路に積もっている灰に注意しながら峠を下り、国道220号線に。
国道220号線では、風が巻き上げる灰に大苦戦
むせかえりながらの走行となりました。
 ようやく、道の駅垂水前にあるマミーズ・カフェに到着。
遅い昼ご飯をいただきます。
 カフェでしばし談笑。
話し込み過ぎて出発遅れました。(笑)

締めのラーメン
 いつものルートをひた走り、志布志の町へ。
 ホテルの前に着いたら、すぐにお友達のsyunさんがやって来ました。
「チェックインもまだなんですよ〜」
「さっきウチの車をぬいてったよ?」
横をすり抜けしていったらしい・・・気がつきませんでした。
急いでたからなあ・・・
 居酒屋さんで談笑。
 鵜戸神宮では、運玉は入るまで何回でもリトライしていいんだって話を聞きました。
一度のチャレンジであきらめてしまう、この諦めの早さが願いの届かない最大の要因なのかもしれません・・・
 見事くぼみに入った運玉は、後日回収されてお守りとして販売されるという話も聞きました。
 相変わらずいいネタ持ってますね、syunさん。
今回もsyunさんの博識に感心しっぱなしでした・・・
 ジョイフルで二人でデザート食べた後、syunさんは帰って行きました。

いつもありがとうございます。
to be continued・・・
2010.12.26作成
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