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![]() 大阪南港かもめ埠頭にて |
2011年のツーリングシーズンも終わりに近づいて来ました。 シーズンの最後を飾る 恒例の鹿児島ツーリング に出かける事にしました。 幸い週間天気予報も晴れの予報で一安心。いつもどおり大阪南港から船上の人になります。 しかし翌朝、目が覚めて甲板に出てみると、空はどんより曇り。 朝日も雲間にちらりと見えただけでした。 |
![]() かすかな朝日 |
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![]() 雨が降る宮崎港 |
あれれ〜こりゃ雨なのか?と思う間もなく、雨が降り出しました。 携帯から天気予報を見ると、九州南部は雨の予報。 がっくりしながら宮崎港入港を待ちます。 そして時折小雨がぱらつく天気の中、宮崎港入港。 携帯のアメダスを見てみると沿岸部は雨のようなので、 内陸部に逃げ込むことにして宮崎港上陸。 国道269号線を都城に向かって走り出しました。 旧清武町に入ったあたりから雨が降り出しました。しばらくは雨中の走行になります。 旧山之口町にはいる辺りから雨は止んで曇り空になりました。 |
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![]() 天守風の展望台を見上げる |
旧山之口町市街を走っていると、天守風の建物を発見! 国道を外れて天守風の建物を目指します。 現在、山之口あじさい公園となっていますが、かつてここは 松尾城(三俣城) と呼ばれるお城でした。 はっきりしたことは分かっていませんが、建武の新政の頃、肝付兼重によって築かれたと言われています。 肝付兼重や畠山義顕が在城し、和田、高木、樺山と城主を変え、1495年頃には伊東氏の持ち城となり、後に北郷氏(都城島津氏)に攻め落とされています。 近くにある月山日和城の出城であったようで、規模は至って小さいものだったようです。 |
![]() 展望台から都城市街を見る。 |
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![]() 松尾城と月山日和城(高城)の位置関係 |
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![]() 都城島津家の家紋入り自販機 |
松尾城を出発し、国道269号線を走って都城市街へ。 国道10号線を少し走って都城市役所の角を右に曲がります。 お醤油で有名なヤマエ食品の工場を右手に見て川を渡り、橋の西詰め交差点を左に曲がると、都城の地名の由来になった 都之城 に到着します。 |
![]() 都之城大手門 (もちろん模擬です) |
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![]() 都之城の地図 |
都之城は永和元年(1375年)に、 北郷義久 (都城島津家二代目) によって築かれました。 大淀川を背に築かれた群郭式(南九州型)のお城で、北郷家の居城でした。 太閤検地により、北郷家は先祖伝来の都之城から祁答院(現:薩摩郡さつま町)に転封になり、都之城には伊集院忠棟が入ります。 伊集院忠棟は島津家中で豊臣家に近く、その信頼をバックに強大な権力を誇ったと言われています。 これに不快感を持った、島津忠恒(後の薩摩藩主島津家久)により、薩摩藩伏見屋敷において暗殺されました。(1599年) 忠棟の子であった伊集院忠真はこの報に激怒。 島津家に対して反旗をひるがえし、都城盆地(庄内と呼ばれていた)を舞台に 庄内の乱 に突入します。 乱は膠着状態に陥り、徳川家康が調停に乗り出します。 1600年3月、伊集院忠真は調停を受け入れて頴娃(現南九州市)に転封。 その後に北郷家が再び都之城主として返り咲きます。 元和の一国一城令により、都之城は破却され、北郷家は現在の都城市役所の場所に館を築いて移りました。 以後、都城は明治維新まで北郷家が支配しました。 |
![]() 本丸と西城の間にある堀割 |
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![]() 都之城中心部 |
現在の都之城は、資料館が建てられている本丸跡と、狭野神社がある西城跡のみが残っています。 模擬大手門をくぐって本丸北側を歩いていくと、本丸と西城の間にある空堀跡を通ります。 本丸南側にあった虎口跡から本丸に登っていきます。 |
![]() 本丸虎口跡 |
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![]() 本丸門跡 |
階段を登り切ったところに門跡があります。 通路の両側にある土まんじゅうの下に、礎石が埋められているそうです。 本丸奥に資料館が建てられていました。 中には都之城や都城盆地の歴史・風俗に関する資料が展示されていました。 こちらは展示品も充実していて楽しかったです。 資料も買ってみました。 読み応えありそうです(笑) |
![]() こんなもの買ってみました(笑) 都城市史 通史編 中世〜近世 3,500円 |
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![]() 資料館 |
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![]() 狭野神社 |
都之城の西城には、狭野神社があります。 祭神は神武天皇で、狭野という名前は神武天皇の幼名「狭野命」にちなむと言われています。 孝昭天皇の頃に神武天皇の誕生の地と言われる皇子原に創建されたと言われています。 その後、霧島山の噴火による社殿の焼失と遷座を繰り返し、1610年に現在地に落ち着いたようです。 |
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![]() 都嶋 |
このこんもりとした塚は都嶋といいます。 この都嶋の地に城を築いたので、「都之城」と呼ばれ、やがて都城という市名になりました。 都嶋には、東征に出る前の神武天皇の住まいがあったとされています。 天皇の住むところ=都ってことですなあ・・・ |
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![]() 都之城縄張り図 現在の城跡は日豊本線で分断されています。 かつての堀底に線路が通っているのがよく分かります。 大手は城の西側、中尾口にありました。 |
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![]() 都城島津家邸宅 |
都城市役所の東2、300メートルのところに 都城島津家の邸宅 があり、公開されているというので見学に行ってきました。 こちらは昭和47年の天皇行幸の際に宿泊所となったほどの立派なお屋敷でした。 敷地内には都城島津伝承館という博物館も建てられていたので、併せて見てきましたよ〜 この博物館には、1500年に朝鮮国王から琉球国王に出された国書が収蔵されています。 「あ〜島津家は琉球も支配していたからね」と納得するのは早計。 それは島津宗家(伊作家)の話。 祁答院転封までの北郷家の所領は都城盆地にとどまらず、 遠く肝付や内之浦まで広がっていました。 内之浦は天然の良港でして、北郷家は交易によっても収益をあげていました。 都城には唐人町(中華街)もあったんですよ〜 で、問題の国書は倭寇の海賊行為・・・ゲフンゲフン(笑)で、内之浦経由で都城に伝わったって説があります。面白いですね。 |
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![]() ネギてんこ盛りですが、 レギュラーのラーメンです。 替え玉込みで450円でした。 |
都城でまったりしすぎてお昼ご飯の時間になりました。 都城駅近くを走っていると、創業祭でラーメン半額!って看板の出てるラーメン屋さん発見。 ダイエット中にもかかわらずにお店に突入しました(笑) あっさりした豚骨ラーメンでおいしかったです。 |
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![]() 爽やか日向夏ドリンクです。 |
あと、宮崎県内で目につくのが、 「サンA」 の表示のある自動販売機。 宮崎県産のお茶やジュースが入っている自動販売機です。 宮崎特産の日向夏ドリンクを買ってみましたが、かなりおいしかったです。 れんとの脳内お気に入りに登録されました(笑) さて、この後は国道269号線で鹿児島県内にはいり、県道71号、国道504号、県道72号を継いで国道220号線へ。 鹿児島の定番、マミーズカフェでうだうだした後、鹿児島市内で宿泊。 おはら祭りで盛り上がる市内を横目に見つつ、バスで鹿児島中央駅前へ。 (市電はお祭りで一部区間運休だったので・・・) 友人syunさんに教えていただいた 「中山亭」 という焼き肉屋さんでお一人様・・・ ちんまり盛られたお肉が1000円という値段設定にびびりつつ(笑)、 おいしい焼き肉を堪能しました。 なんというかですね、脂が違うんですよ。 プロじゃないので、友人syunさんみたいにうまく説明出来ないのですが、 とにかくうまい! 最近焼き肉行くと、脂分でお腹壊すことが多かったのですが、 ここのお肉は無問題でした(笑) 宝くじ当たったらお腹いっぱい食べたいです(爆) 写真ですか?カメラ忘れていった上に、携帯が電池切れ・・・ 私の脳内だけにメモリーされました。 ぜひ!実際に現地でご確認くださいませ・・・ |
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![]() 都城市街図 |
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![]() 桜島の灰かぶった愛車 |
翌朝はホテルの朝ご飯を平らげてから出発。 屋根付きの車庫に入れてもらったにもかかわらず、愛車は桜島の灰で真っ白・・・ 桜島恐るべし え?普段から汚いから灰かぶって汚れたのかよく分からん? ほっといてちょーだい(笑) おはら祭り本番ってんで、市電も気合い入ってます! 花電車が運行中で、祭りムードを盛り上げてました。 |
![]() 花電車運行中 |
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![]() 焼どうなつ |
とりあえず鹿児島土産を先に購入することに。 天文館の薩摩蒸気屋さんで「かすたどん」を購入。 ついでに焼ドーナツも買ってきました。 焼きたてをいただきましたよ! ありがとうございます。 職人さんもバイクに乗るとかで、灰で滑らないように注意してくれました。 ありがとうございます〜 |
![]() ドーナツの袋もおはら祭り! |
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![]() ごらんの通り灰がこちらに向かってきます |
この日の鹿児島市内は桜島からの風だったもので、灰が降り注いでおりました・・・ 目が、目が〜@ムスカ大佐 |
![]() うわあああ・・・ |
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![]() 甲板上で駐機中の愛機 かっこいい!(愛) |
珍しく愛機の写真。 ツーリング中らしくていいですな(笑) やぶ金のうどんで少し早めのお昼ご飯です。 |
![]() ご存じ!やぶ金のうどん |
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![]() 相変わらずこちらに向かってくる灰 |
相変わらず灰はコチラにむかって降り注ぎます・・・ | ![]() 車もごらんの通り 都市迷彩完了! |
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![]() フェリーの船橋 |
15分の航海で桜島に上陸。 桜島では車が走るたびに灰が巻き上げられてえらいことに・・・ ゲホンゲホン咳き込みながら走り出します。 |
![]() もうもうと灰が舞う桜島 |
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![]() 噴煙まとう桜島 |
しかしある意味絶景ですな・・・ 地元の方は見飽きてうんざりでしょう・・・・(笑) |
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![]() ♪噴いてあがるは〜 |
ようやく風上側にまわってきました。 噴き上げられた噴煙が、尾根を越えて鹿児島市街方面に向かっているのがよく分かります。 しばし桜島を眺めます・・・ |
![]() おはらさ〜さくら〜じま〜♪ |
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かごんま大好き! つづく | |||
2011.12.3作成 | |||
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