ホテルから見る松山城
 翌朝は早起き。
ホテルの朝ごはんをしっかり平らげ、早速出発しました。

道後温泉
 向かった先は道後温泉
 朝風呂と洒落込みます。この温泉はいつ来てもいいですね〜
 湯上りには道後温泉前の一六タルトのお店でお菓子をいくつか買い込みました。
 朝ごはん食べたばかりだというのに、もうしょうゆ餅を食べてしまいました
(^^;

道後温泉は神の湯二階席にしてみました
(せんべいとお茶付きで800円)

お醤油の味しっかりのお餅でした。
おすすめ

湯築城入口
 次に向かった先は
湯築城です。
 松山城以前、道後平野の中心だったのは湯築城でした。
 湯築城は14世紀中頃から記録に姿を現します。当時の伊予国は阿波国守護細川頼之の侵入を受けて河野通朝が戦死するなど、混乱の極みにありました。
 室町将軍足利義満の調停もあり、河野・細川家間の和平が成立。伊予国守護は河野氏が就任。東予二郡は細川領となりました。
 この頃(1400年前後)に湯築城は河野氏の本拠地となりました。
 

湯築城案内図
(北が上です)

復元武家屋敷内
 河野氏は伊予国風早郡河野郷に起こったとされています。
 河野通信は水軍を率い、壇ノ浦の戦いに源氏方として参加。
また河野通有元寇の際に大活躍。輝かしい歴史を持つ一族でした。
 しかし河野氏は一族内で度々争いがあり、阿波の細川、土佐の長宗我部、安芸の毛利、豊後の大友など近隣の勢力の介入を招きました。
 このため、なかなか大きな勢力となることができず、最後は毛利・小早川氏に取り込まれる形となり、四国平定の後は伊予は小早川隆景に与えられてしまいました。
最後の当主河野通直は備後竹原で客死しています。
 隆景は天正13年(1585年)に伊予に入りましたが、天正15年には筑前名島に転封。
 湯築城には福島正則が入りますが、正則は国分山城に居城を移したため、湯築城は廃城となりました。
 湯築城は高縄山系を後背地とし、南に石出川が流れる比高30mの丘に築かれました。
奈良時代から続く道後温泉にも近く、遍路道を抑える要衝です。
 当初は内堀だけだったようですが、天文3年(1535年)に外堀が掘られて現在の姿になりました。城の大手は東に向かって開かれていました。
 
 

内堀、内堀土塁の解説板
 さて、湯築城内をふらふらと散歩します。
 城内はあちこちに解説板が置かれているので、城好きの方ならとても楽しく歩けると思います。

内堀の様子

猫の足跡のある皿
 城内には復元された建物が随所にあって、中には発掘された資料が展示されています。
 左の写真は、猫の足跡がついたお皿です。城内で発掘されたものですが、実際に使用されていたようですよ(笑)
 面白いお皿ですね。

説明板

復元された庭園の池
 城内には武家屋敷もあったらしく、礎石の跡なんかも展示されてます。
 庭園もあったようで、池跡が復元されていました。日本人は庭園大好きですね。

外堀土塁の解説板

外堀土塁の断面解説板
 外堀土塁が断面で説明されていました。
外堀土塁の断面

内郭は岩山です。
 外郭を半分回ったので、内郭に入って本丸に登ることにします。
 登る途中で祠がありました。河野家に関係あるらしく、幔幕に河野家の紋が染め抜かれていました。

祠には河野家の家紋が
「折敷に角三文字紋」
岩崎神社にて

本丸目指して登ります
 内郭は岩山です。
 つづら折れの階段を登っていくと、物見台らしいスペースがありました。
 さらに登っていくと一番高いところに展望台が立っていました。
 五月晴れで気持ちのいい空です(^^)
 一段低い広場が北側に広がっていました。ここにはなにか建物が立っていたのでしょうか?
 

本丸と二の丸?

城跡は道後公園になってます。
 広場の北側から山を降りていきます。
展望台から松山城を見る
 山の北側には道後温泉で使われていた湯釜が展示されていました。
 明治27年まで使われていたもので、湯釜に刻まれた文は1531年、河野通直が刻ませたものだそうです。

内堀
 お腹もすいてきたし、城をあとにすることにしました。
 坊ちゃん列車が汽笛を鳴らして走って行きました。

坊ちゃん列車

湯築城縄張り図
平時の居館は城の西方にあったようです。

坊ちゃん団子の姉妹品
「マドンナ団子」
 松山には昔から「坊ちゃん団子」という銘菓がありましたが、なんか姉妹品が出来てました。
 「マドンナ団子」というらしいです。
今風のいちご、ミルク、カフェオレ餡にくるまれたお餅の団子でした。
 一六タルトで有名な一六本舗の商品で、道後温泉本館前にお店があったので買ってみました。

こんな感じです。

こちら御栗タルト
 湯築城の少し西側に畑田本舗のお店があったので、奥伊予城川和栗を使った御栗タルトも買ってみました。
 お昼ご飯前におやつ食べてしまいました。

タルトはちょっと甘いかな?
おいしかったです

三坂峠から松山市外を見る
 お昼ご飯を食べてから、砥部動物園の看板を見ながら国道33号線を南下。
三坂峠越えで高知を目指します。
三坂峠は新道ができていてびっくりしました。旧道は驚く程交通量が少なくなってました。
 道端にバイクを停めてしばし景色を眺めました。峠からは松山市外がきれいに見渡せました。
四国一周の旅 つづく
2013.1.16作成
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