千曲川渡河
 川中島古戦場を後にして、千曲川を渡ります。
 県道35号線を南に突き当たるとホテルがあり、そこを右に曲がっていくと左手にお城があります。

松代城新堀
 お城の名前は
松代城
 かつては海津城とも呼ばれた城の正確な築城時期は分かっていません。 
 記録に残っているのは1559年頃です。
 武田VS上杉による北信濃争奪戦においては武田方の最前線の城として機能しました。

松代城天守台

北不明門
 また川中島四郡の行政の要としての機能もありました。
 武田家滅亡後は、海津城と川中島四郡は森長可の所領となりました。
 が直後に起こった本能寺の変で、森長可は新領を捨てて美濃へ撤退。
(この撤退戦がまた鬼畜で、鬼武蔵の名に恥じません)
 上杉家、継いで豊臣家の蔵入り地となります。
 

解説板

北不明門二の門

北不明門一の門
古式を残した門です。
 関ヶ原合戦のち、海津城には森長可の弟森忠政が13万7千石で入りますが、津山へ移封。 
 その後には徳川家康六男松平忠輝が入りますが、越後高田へ移って海津城は城代支配に。
 忠輝改易後は松平(結城)秀康の次男、松平忠昌が入って越後高田へ。
 越後高田から酒井忠勝(酒井忠次の孫)が入りますが、出羽庄内へ。

城内側から

天守台石垣
 最後に信州上田から真田信之(幸村の兄)が13万5千石で入って、以後明治維新まで真田家の支配が続きました。
 真田信之の妻は本多忠勝の娘(家康の養女)で、真田家は外様でありながら準譜代のような立場でした。
 真田の血統は6代藩主幸弘で絶え、他家からの養子が続きました。

天守台への登り口

天守台から北不明門を見る。

二の丸土塁を見下ろす。
 海津城は1711年に松代城と改名し、現在に続いています。
 松代城の立地は千曲川を天然の堀とした後ろ堅固の構えです
 北不明門北側の曲輪外には、千曲川の流路を利用した百間堀と新堀がありました。

解説板
 築城当初、本丸内には御殿が建てられ、藩主の住まいとなっていました。
 が、後に城主は花の丸御殿に住むようになります。
 松代城は基本的に土塁の城で、石垣は本丸と虎口などに使われているだけです。

本丸大手
太鼓門一の門

太鼓門二の門と枡形
登城を告げる太鼓が置かれていたのでしょう。

松本城などにみられる出枡形
 本丸を三方からコの字型に囲むように本丸堀があり、その外側は二の丸になっています。
 

本丸堀

二の丸西北隅にある埋門
 二の丸西北隅には埋門が復元されていました。
 この形式の門は、戦時などになると石などで塞がれて敵から攻撃されないようにしていました。

本丸東不明門
 松代城跡には現存の建物はなく、すべて復元されたものです。
二の丸から東不明門跡を見る。

二の丸石場門跡
 松代城には三日月堀と丸出丸があり、武田氏時代の縄張りを色濃く残しています。
解説板

北側からみた松代城
現地看板より

写真のくぼみが外堀の跡
 石場門外は埋め立てられていましたが、堀跡がくぼみとして残っていました。
 

三の堀跡
 二の丸南門からしばらく南に歩くと、池田満寿夫記念館があり、その庭に三の堀の跡が展示されていました。
 三の堀外側には明治維新後の旧藩主家が住んだ真田邸が残っていて内部を見学できます。

旧真田邸

美しい襖絵が残っています。
 美しい襖絵等を見学できます。
床の間

壁紙の絵柄

秋を描いたふすま絵
 一見していいと思いますね。
こっちは春かな?

こちらは立派な書院です。
 書院から眺める庭の景色もとてもよかったです。
庭の風景がまたすばらしい

六文銭
 真田邸を後にします。
脇玄関

藩校建物
 真田屋敷の西隣には藩校がありました。
 松代藩は幕末に佐久間象山を始めとして有能な人材を輩出し、明治維新を乗り切りました。

弓道場
現役らしいです。

殿様などが臨席した高座
 他真田宝物殿なども見学。真田家累代の家宝などを見物しました。
 真田邸近くのおやきはいまいちでした(^^;

おやき

これは旨い
 長野ICから高速道路へ。
 松代PAでお土産を物色。
 栗ようかんを買って食べてみました。
 渋皮も練り込んだ羊羹で、甘いだけではないうまい羊羹でした。
 おすすめです。

高速道を走ります。

さよなら長野市
 長野自動車道を走って松本IC下車。
 今宵は松本で泊まります。

松本市まで移動

地酒でかんぱい
 山賊焼きが有名な某居酒屋で日本酒で乾杯。
 一日の疲れを癒やします。 
 なんといっても新潟市から移動してきてますからね〜
 いつもながらの長距離移動につきあわされてる相方さんは気の毒なものです。

山賊焼き

馬肉とニンニク芽の炒め物
 馬肉もおいしいお店らしいので、何点か頼んでみました。
 うまかったですが、ちょっと高かったです。
 出張らしいサラリーマン3人がとなりのテーブルでしたが、帰りたそうにしている部下らしい二人と、まだまだ飲み足りないらしい上司らしい人のやりとりがおもしろかった?です。

馬肉の・・・なんだっけ?
忘れました。
れんと東北の旅 続く
2016.6.16作成
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