作町交差点
 鳴海宿に入りました。
 鳴海宿は天保14年(1843年)に家数847軒、人口3643人、旅籠68軒、本陣1、脇本陣2軒がありました。
 作町の交差点で街道は左に折れます。
 鳴海宿は鳴海城があったかつての城下町で、根小屋などの地名が残っています。

本陣跡

古い町屋

この坂を上ったところが
鳴海城跡です。
 鳴海城には今川義元の重臣であった岡部元信が城主を務めており、今川家の最前線でした。
  桶狭間合戦後、城主であった岡部元信は義元の首級と引き替えに鳴海城を退去しました。

鳴海城のあった台地

枡形
 鳴海宿の枡形を通過しました。
 枡形にあった和菓子屋さんで柏餅と鳴海潟という干菓子を買いました。
 昔はこの辺りまで海だったそうで、それにちなんだお菓子だそうです。

枡形にあった和菓子屋さん
 前回訪れた時より空き地が増え、大きなマンションなんかも建ち始めてまして、宿場町の雰囲気がなくなりつつあるのは寂しいことです。

瑞泉寺
 犀川の手前、左側の高台に瑞泉寺がありました。
 応永3年(1396年)、鳴海根小屋城主であった安原宗範が創建した古刹で、山門は県の文化財です。
 入り口左側が玉照姫が働いていた鳴海長者成高の屋敷跡だそうです。

立派な屋根です。

鳴海潟
波と浜千鳥ですね。
 先ほど買った和菓子でおやつタイム。
 犀川を渡ると中島砦(桶狭間戦跡の一つですね)跡です。
 住宅地になってまして、砦があったことを想像するのは難しいですね。

中島砦跡

東海道は右にカーブします。
 日も傾いてきました。
 黙々と歩いていると常夜灯がありました。
 ここが鳴海宿の東の外れだそうです。

永代常夜灯
文化3年(1806年)建立
鳴海宿の東口です。

東海道は上り坂
 鳴海宿をでたところで道はゆるい上り坂になります。
 登り切った辺りに、東海道の名残松が残っていました。

東海道名残松です。

名鉄名古屋本線を渡ります。
 道は名鉄名古屋本線の踏切を越え、名古屋第2環状自動車道の高架下をくぐると、有松一里塚跡がありました。
 日本橋まであと87里(348キロ)です。

有松一里塚跡

有松
 有松は間の宿で、尾張藩が設置しました。
 尾張藩は木綿の絞の生産を鳴海と有松にのみ許しました。
 かの弥次喜多一行も二尺五寸の有松絞の手ぬぐいをお土産に購入したそうで、有名だったことがうかがえます。
 有松絞は今でも有名で、有松にはたくさんのお店がありました。

有松絞のお店

有松の街並み

大きな蔵です。
 有松の街並みは市の街並み保存地区に指定されていまして、虫籠窓やなまこ壁の旧商家がたくさん残っています。
有松を描いた
鳴海宿の浮世絵

黒壁の商家

立派なうだつです。
 それこそ浮世絵そのままの風景です。
すてきな商家です。
 いろんな旧家があって歩いていてちっとも飽きません。
 ぜひ一度訪れてもらいたい場所の一つです。
 東海道見所多しといえども、有松はなかなかのランクです。
 写真を撮りながらなので、ちっとも前に進みません。
 もう一度行ってみたいですね。
 有松絞は竹田庄九郎という人が名古屋城築城に参加したとき、豊後高田の人が持っていた手ぬぐいにヒントを得て考案したそうです。
 すっかり夕暮れになってしまいました。
有松山車の小屋発見

桶狭間古戦場碑
しかし最近新説があって、
今川義元はこの碑から南西方向、
桶狭間山に本陣を置き、
桶狭間古戦場公園付近で
討たれたという・・・
 有松を過ぎると大学生の下校時間に行き会いました。
 女子大生に混じっておっさん一人歩いていると怪しさ爆発ですが、今日は相方さんと一緒なので安心です。
 名鉄名古屋本線中京競馬場前駅で名古屋に引き返すことにしました。
 が、その前に桶狭間古戦場碑(昭和16年建立)を見物しました。
 まさにこの辺りが歴史の舞台だったわけです。

中京競馬場前駅前の
気になったお店。

新説の場所も一緒に書いときますね。

この日の行程
ついでに桶狭間合戦位置関係図(笑)

さすが名古屋
お土産セットが小倉トーストです。
 車を熱田に置きっ放しにしまして名古屋駅まで戻ってきました。
 宿にチェックインする前に、晩ご飯にします。

名古屋市のマンホール

万珍軒
 名古屋駅から1.5kmほど歩いて万珍軒にやって来ました。
 某ケンミン番組で紹介されていたたまごとじラーメンが食べたかったのです。
 思ったより胡椒が効いていましたが、たまごの甘みがクリーミーな、とってもおいしいラーメンでした。
 また来たいです。

たまごラーメンとご対面

大都会名古屋
 名古屋駅まで歩いて帰ってきました。
 ホテルの送迎バスに乗って宿まで移動しました。
この日は21km歩きましたよ~
東海道をゆく 続く
2018.4.30作成
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