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![]() 大正13年の コンクリート製橋 この頃の橋はコンクリート製が 多いです。 |
さて、前回GWの旅行でおろしたてのデニムの股間がすり切れた私。 今回は登山用のズボンと登山靴を新調して挑戦中なのです。 ズボンの方は速乾性の素材なこともあって快適なのですが、靴が合わないのかつま先を中心に痛み出しました・・・ 我慢して歩き続けます。 東海道は県道413号線と合流します。この辺りが遠州鈴ヶ森刑場跡です。 ここで日本左衛門は処刑されました。 |
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![]() 県道413号線 |
すぐに県道をそれて東海道は下り坂になります。 坂を下ると右手にヤマハ発動機本社を見ながら街道は東に延びます。 |
![]() 下り坂 |
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![]() 見附宿の案内板 |
坂を下りきったところです。 |
![]() 街道名残松 この右手がヤマハ発動機本社 |
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![]() 磐田市らしいカーブミラー |
この辺りは特に見所もなく、淡々と歩きます。 日差しが強くて厳しいのです。日陰もあまりありません・・・ |
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![]() これより蒲田山薬師堂 の道標 |
街道が突き当たりに到着しました。 ココが三ヶ野権現です。徳川VS武田が争っていたとき、本多平八郎忠勝がここの境内の松に登って物見をしたという言い伝えがあります。 確かに台地の東端にあるので、東方への視野が大きく開けた場所でした。 |
![]() 三ヶ野権現から国道1号線を見る |
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![]() こちらが鎌倉往還 鎌倉時代の街道 |
権現から道が二手に分かれていまして、右が鎌倉時代で左が江戸時代の東海道になるようです。 江戸時代の街道を下りますが、かなりの急勾配で、痛めた足に追加ダメージを受けてしまいました。 |
![]() こちらが江戸時代の街道 |
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![]() 街道らしい風景でした。 |
急坂を下っててくてく歩くと街道らしい風景がありました。 太田川手前においしそうな匂いが漂っていた食堂があったのですが、袋井で名物にありつきたい!と思っていたのでスルーしました。 ちょうどお昼時だったんですけどね・・・ |
![]() 三ヶ野権現を見上げる |
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![]() 太田川手前の松 奥の土手が太田川です。 |
堤防の階段を上りまして県道413号線の橋を渡ります。しばらく歩くと袋井市に入りました。 | ![]() ここから袋井市 |
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![]() 郷社 許儞神社 |
許儞(こね)神社がありました。別名木原権現社といいまして、木原古戦場跡にあります。 元亀3年(1572年)大軍を持って遠江に侵入した武田軍と徳川勢が小競り合いになった場所で、後の三方原合戦の前哨戦となりました。 |
![]() 境内に徳川家康腰掛け石があります。 |
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![]() 木原一里塚(再現) 実際は約60mほど東にありました。 |
木原一里塚跡です。日本橋まであと61里(244km)です。 | ![]() 蔦屋版東海道 |
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![]() 澤野医院記念館 この洋館は大正5年のもの。 居宅は江戸時代後期、 病棟は昭和初期のものだそうです。 |
すっかりお腹も空いてきた13:00過ぎ、ようやく袋井宿に到着しました。 袋井宿には名物がありまして、名物を求めて街道を外れて袋井駅を目指します・・・ |
![]() 宿場公園 |
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![]() たまごふわふわ |
江戸時代はよくつくられていた高級料理だったそうです。 熱したお出汁によく泡立てた卵を一気に流し込み、蓋をして蒸らしたお料理です。 ランチの時間が過ぎていたので、駅前にあるNPO法人?の事務所みたいなところでいただきました。 注文して作り始めたのはいいのですが、作り方を間違えていたらしく後から来た人に「駄目よ~こんなんじゃ~」とか言われて作り直ししていたそうです・・・(相方さん談) 私はというと、傷む足を癒やすべく靴を脱いで座ったまま寝てしまっていました。 30分ほど寝ていたでしょうか?ようやく出てきた(相方さん談)たまごふわふわと感動のご対面です。 お出汁が効いてとてもおいしかったですよ! |
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![]() たまごふわふわケーキ |
近くのケーキ屋さんで「たまごふわふわ」ケーキがあったので買ってみました。 半熟チーズケーキでした。おいしいケーキでしたよ。 袋井宿東見附にど真ん中茶屋(公営の休憩所)があってお茶の振る舞いがありました。暑い日だったので生き返りました。 東海道を何往復かしたらしいおじさんの自分語りはちょっと閉口しましたが(笑) |
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![]() 東海道53次 袋井宿 松の木にかけた大きな薬缶で 湯を沸かしている出茶屋の夫婦 横で旅人が寛いでいます。 |
袋井宿は東海道のへそ。江戸から数えても京から数えても27番目の宿場町です。 ついに東海道を半分歩いたのかと感慨もひとしおです。 袋井宿周辺には遠州三山といわれた名刹があり、袋井宿には門前町のような性格があったようです。 医王山油山寺・・・日本三大薬師。開基749年 法多山尊永寺・・・開基725年。白河法皇の勅願寺 万松山可睡斉・・・開基1401年。曹洞宗。秋葉山信仰の総本山。 |
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![]() 秋葉山常夜灯 |
防火の神様である秋葉山常夜灯です。 これは常夜灯の上に鞘堂というお堂をかぶせたものです。 |
![]() 新屋秋葉山常夜灯鞘堂 |
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![]() 松並木 |
袋井宿東側は東海道の名残をとどめる見事な松並木が続いていました。 | ![]() 松並木 |
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![]() 松並木 |
道行く旅人の安らぎになるよう、街道に並木を整備した徳川家康の思いやりに癒やされる私と相方さんなのでした。 | ![]() 従是(これより)油山道道標 |
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![]() 延々と続く松並木 |
松並木がつくる日陰を選んで歩きます。 | ![]() 秋葉山常夜灯 |
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![]() 久津部の一里塚 江戸日本橋まで60里(240km) |
江戸まで240kmまでやって来ました。 あと8日で着く計算ですが、そううまく行くのかなあ~ |
![]() とにかく歩く |
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![]() 富士浅間宮への赤鳥居 |
富士山が近づいて来たので浅間神社が増えてきました。 早く富士山が見たいなあ~と相方さんと話しながら歩きます。 |
![]() 弓を持ったかかしにおびえる旅人を 描いた浮世絵。 昔から日本人は面白いことが大好き なんだなあ・・・ |
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![]() 松並木 |
日が傾いてきて少し涼しくなってきました。 足の方は相変わらず痛みます。つま先が・・・・ 花茣蓙(はなござ)公園を通って原野谷川を渡ります。ここから掛川市になります。 花茣蓙公園は、かつて花茣蓙を商う店が軒を連ねていました。栗が有名な東海道の立場だったそうですよ。 |
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![]() 掛川が近づいて来ました。 松並木が美しいです。 |
善光寺で足が痛んで小休止。 段々足を引きずり始めました。 こりゃやばいな・・・ 国道1号線バイパスと絡み合うように東海道はうねうねと蛇行します。 |
![]() 沢田IC近くの酒蔵 曽我鶴酒造さん |
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![]() 街道は右にカーブ |
立派な酒蔵の建物を見ながら掛川市街を目指します。 旧細田(さいだ)村を通過。はりつけ餅が有名な茶屋があったそうです。 しかし足が限界に・・・ |
![]() 旧細田村にて |
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![]() さわやか再び! げんこつハンバーグ250g! |
傷む足を引きずりながら西掛川駅の高架下を通過。 コンビニでお茶を飲みながら休憩。 スマホで辺りをうかがってみると・・・ 「おお!」 さわやか掛川店がすぐ近くにあるじゃあーりませんか。 コンビニから出てきた相方さんがさっきまでと様子が違う私を見て怪訝な顔してますが、お構いなし。 「寄り道するで~」と先頭に立って歩き出します。 怪しさマックスの私の後ろを警戒しながらついてきた相方さんの顔もぱっと輝きました。 「さわやかやん!」 まだ夕飯には早めのお時間(16:30)でしたが、ここで食べていくことにしました。 うまかったです・・・ |
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![]() 掛川城見ゆ |
さて少し回復したと言っても足の状態は最悪です。 少しでも早く宿に着きたいのでがんばります。 秋葉山道追分を過ぎて大池橋を渡河。夕暮れ渋滞の県道415号線の歩道を歩きます。逆川橋を渡ると・・・ 見えたっ! 掛川城天守が我々を見下ろしていました。掛川城下に到着です。 |
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![]() 掛川市マンホール 掛川城テーマです |
がんばって歩きます。 掛川城は今川家の重臣朝比奈氏が築城して代々城代を務めたお城です。 東海道を押さえる立地ゆえ重臣を入れたのでしょう。 徳川家の関東移封のあと、大河ドラマで有名な山内一豊が5万石で掛川に入り、大幅に改修したようです。 |
![]() 常夜灯 |
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![]() 掛川城城門 |
関ヶ原合戦後、山内家は土佐に移封となり、掛川城は譜代大名が城主を務め、最後は太田家で明治維新を迎えています。 |
![]() 清水銀行 壁には山内一豊と妻の レリーフが |
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![]() 掛川城 |
18:30、掛川駅裏にあるホテルにようやくチェックイン出来ました。 日中むちゃくちゃ暑かったのに夕暮れ時は少し寒いくらいでして、部屋に入るなり個室に籠城するはめに。 |
![]() 夕日 |
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![]() 新幹線の高架越しにみる夕日でした。 |
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![]() 今夜の酒の友 |
出すもの出したら治りまして、晩酌して寝ました。 この日は33km歩きました。 |
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東海道をゆく 続く | |||
2018.8.19作成 | |||
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