商店街
 商店街がつきるところで国道15号線と再び合流です。
 大森にも一里塚があったようですが、影も形もありませんでしたねえ・・・

国道15号線との合流点

海苔やさん
 大森といえば海苔が有名ですが、それはかつてこの辺りが海苔の生産地だったことに由来します。
 今は見る影もありませんが、かつては遠浅の海岸で、海苔がよく採れたそうです。
 さて、東海道は再び国道15号線を離れますが、この辺りが鈴ヶ森刑場の跡です。
 慶安4年(1651年)に設けられた刑場で、丸橋忠弥(由井正雪の乱)、天一坊、八百屋お七などが処刑されました。
 いや、普段信じてないのですが、刑場のあたりはなんかひんやりとしてまして、なんかこう、写真を撮っちゃいけないような空気が漂ってまして、写真はありません・・・汗
 

鈴ヶ森刑場跡を過ぎたところ

脇道は静かで落ち着きます。
 静かな脇道をどんどん歩きます。
 鈴ヶ森で処刑される罪人と縁者が泪で別れた立会川の泪橋を渡ります・・・

立会川

オリジン弁当
 あ、オリジン弁当だ!
 これを見ると関東に来たなあ~って思います。
 街道はひたすら静かに続いていきます。

立会川駅付近

青物横丁商店街
 青物横丁にやって来ました。
 ここは江戸時代に農民が青物(野菜)を持ち寄って販売していたところだそうです。

品川寺
江戸6地蔵の一つだそうで

釜や跡
 品川寺の前に釜やの跡がありました。
 幕府御用の宿だったそうで、鳥羽伏見の戦いに敗れた新撰組の一行は品川に上陸してこの宿に泊まったそうです。

坂の下は海だったそうです。

青物横丁商店街
 洋館がありました。
 医院のようです。買い物客が行き交う商店街を歩きます。

竹内医院

町屋
 この辺りは空襲に遭わなかったのか、町屋がちらほら残ってました。
町屋

品川宿
 品川宿に入ったようです。
 1601年に品川湊近くに開設された宿場で、物流の結節点として大いに栄えました。
 また、江戸から一つ目の宿場ということで、江戸の玄関口、岡場所としても栄えて大いに賑わったそうです。

町屋
舟肘木ですねえ

東海道53次
品川
街道をゆく大名行列と
沖に停泊するたくさんの船を描いてます。
 南品川の小さな公園で、大森で買った安倍川餅を食べました。
 静岡の安倍川餅とは全然違いましたが、おいしかったです。

静岡の安倍川餅と違って、
お餅にきなこと黒蜜をかけて食べます。

さっき買った安倍川餅をば・・・

目黒川を渡ります。
 目黒川を渡ると北品川です。
目黒川

北品川の街道筋
 品川宿は三つの街に別れていたそうで、目黒川を挟んで南品川と北品川、北品川の北側に徒新宿というのがあったそうです。
履物屋さん発見

品川巻せんべいのお店
江戸前海苔を使っているとか
 北品川にはいくつか面白そうなお店がありました。
 

少しだけ買ってきました。

金物屋さん
 北品川の北のはずれには京浜急行の踏切がありました。

京浜急行の踏切があります。

御殿山を望む
 踏切を過ぎると山手線の切り通しをまたぐ八つ山橋を渡ります。
 かつてこの辺りは御殿山と呼ばれた桜の名所でした。
 江戸初期に将軍家の鷹狩り場があり、御殿が置かれたことから御殿山と呼ばれたそうですが、品川台場を築くときに山を削り、山手線を通す時にも山を削ったので面影はないそうです。

八つ山橋を渡ります。

品川プリンスホテル
 再び国道15号線と合流しました。
 ものすごい交通量です。
品川駅と、駅前にそびえる品川プリンスホテルがありました。
 なんかプリンスホテルっていうとバブルのイメージがありますなあ。
 この辺りに八つ山の一里塚があったそうですが、跡形もありません。
 日本橋まであと2里(8km)です。

品川駅

高輪大木戸跡
 品川駅を通過すると、歩道に石垣があります。
 これが高輪大木戸跡で、ここが江戸の玄関になります。
 この内側が江戸の町でした。

石垣があります。

大木戸通過
 かつては文字通り木戸が設けられ、夜間は閉ざされて江戸の治安を守っていました。
 大木戸跡を通過し、高輪郵便局でお友達へのお土産を郵送し、さらに歩きます。
 と、元札の辻の交差点から東京タワーが見えました。
「あっ東京タワー!!」
 私くらいの世代だと、やはり東京の象徴は東京タワーでしょうか・・・
 感慨深く眺めておりました。

東京タワー見ゆ

日本橋まであと4km
 さらに進んで金杉橋までやってきました。
 この辺りにも金杉橋の一里塚があったそうですが、現存していません。
 日本橋まであと1里(4km)です。

金杉橋付近には屋形船が
係留されてました。

左にカーブ
 国道15号線が左に大きくカーブしまして、左側に門が見えてきました。
 少し街道を外れて寄り道します。

門がありました
大門

芝の増上寺です。
山門
 芝の増上寺です。
 初めて訪問しました。徳川宗家の菩提寺で、2代秀忠、6代家宣、7代家継、9代家重、12代家慶、14代家茂が葬られています。
 東京タワーもかつては増上寺の境内だったそうで、将軍家の菩提寺としてその威容を誇っていたようです。
 あんまり時間もなかったので、本殿の写真を撮るのが精一杯でした。

本殿

銀座です。
 新橋の高架下を通過し、ヤクルトビル前を通過。
 銀座にやって来ました。
 昔は流行の街だったそうですが、今はチャイニーズの街になってました(笑)
 しかしすごい人出です・・・
 銀座三越も覗いてみました。すんごい人でした。
 で、キュウリが1本130円、鳴門金時が580円、いなり寿司が4ヶ1200円でした。恐るべし銀座!

山歩きの格好で歩いているのは
我々だけです・・・

銀座の時計台
15:00通過
 京橋の擬宝珠がありました。
 昭和34年に埋め立てられた京橋川に架かっていた橋で、幕府が架ける公儀橋であり、日本橋、新橋と並んで擬宝珠が据えられた橋でもありました。

京橋の擬宝珠

銀座高島屋
 三越、松屋を過ぎ、高島屋を通過しまして、いよいよゴールが近づいて来ました。
 ワクワクするのかと思ったのですが、なんかもう終わってしまうことへの寂しさがこみ上げてきました。

いよいよゴールが近づいてきました

日本橋到着
 16:00、とうとう日本橋に到着しました。
 2月に大坂高麗橋を出発してから中断を挟んで9ヶ月、ようやくゴールしました。

立派な飾りです。

道路元標
 達成感はあんまりなかったです。
「あ~もう終わっちゃうんだ」
という寂しさがありました。

こういうのが埋まってます。

東京市って戦前ですねえ。
 花の東京のど真ん中。
完全にお上りさんでありました。

大坂まで550km・・・

日本橋三越
 銀座の丸善で記念に本を買いました。
 お昼ご飯食い損なったので、あんパン食べながら東京駅に向かいます。

キムラヤのパンは小さかった・・・
これで160円

東京駅八重洲口
 東京駅で晩ご飯と思ったのですが、いいお店が見つからず。
 お土産も買えずに藤沢に帰りました・・・
 またも晩ご飯は藤沢の伊勢丹でした。

東京駅から970円
藤沢駅に帰ります。
東海道をゆく 続く
2019.5.1作成
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