国道38号線にて
(白糠町)

帯広のライダーハウスの前で
 さて、知床遊覧も無事に終了。
旅も折り返しに入ります。
 この日(6月26日)は財布の中身が千円札一枚になったので、
郵便局に降ろしに行くと・・・
 なんとこの日は日曜日だったのです!
「ATM動いてないよ・・・」
 最高にヤバイです。
 変な汗がどばどば出てきます。
「大丈夫、斜里まで行けば動いてるよ」
自分にいい聞かせて走り出します。
 国道344号線を走って斜里市街へ。
「駄目だあ・・・ここも休みだ〜」
ここも日曜日はATMが動いてませんでした。
「て、弟子屈まで行けば、な、なんとか・・・」
弟子屈に向かって移動を開始します。
 
 弟子屈市街に到着し、郵便局へ。
「ああ〜っ?!」
ここも日曜日はATMが動いてませんでした。
「やばい、やばすぎる・・・」
しばし呆然とします。
「く、釧路なら、だ、大丈夫だよ。うん」
 自分を励まして釧路に向かいます。
 国道391号線をひたすら南へ走ります。
 幸い、ガソリンは給油直後だったのですが、DTは満タンで10L。
リッター25キロの燃費だったので、計算では釧路市街までは持つはずです。
「持ってくれヨー」
どんより曇った空の下、気持ちもどんよりと釧路川沿いの国道を走ります。
 お腹が空いてきましたが、ここで昼ご飯を食べてしまうと
万が一の給油が出来ません

空きっ腹を抱えてのとほほなツーリングとなりました。
 ようやく釧路駅にほど近い釧路中央郵便局に到着。
 さすがにここのATMは日曜日も動いてまして、ようやくお金を降ろすことができました。
 釧路市街で給油し、腹ごしらえも済ませました。
釧路市街で泊まろうかとも思いましたが富良野に行きたかったので、
少しでも距離を稼いでおくことにしました。
 釧路市街を出ると雨が降り出しました。
 国道38号線をひたすら西に向かいます。久しぶりの冷たい雨でしたねえ・・・
 中札内村にある坂本直行記念館を見物したあと、帯広市内へ。
初体験のライダーハウスに泊まってみることにしました。

霧の狩勝峠
 しかし初体験のライダーハウスの汚さには驚天動地の驚きでした。
 鉄筋コンクリートのビルの1階が大部屋になっていて、そこに10人近い人が泊まっていたのですが、
床は真っ黒になったカーペット一枚
しかもゴミだらけです。
 室内は薄暗くて・・・なんか思いっきりカルチャーショックでしたね。
 他に10人くらいいたかな?みんな北海道沈没者で、
バイトをしながらここで暮らしていました。
 どこそこの市場の○○が安いとかの話をしていたのを覚えています。
夜は500円で買ってきたというカニで、みんなでお鍋をしていました。
 皆さんいい方で、一緒にどう?とか聞いてくれていたのですが、
あまりの汚さにびっくりして立ち直れずにいた私はそれを断り、
晩ご飯も食べずに寝ることにしました。
 寝袋は持ってきていたのですが出す気になれず、
銀マットを引いただけで横になりました。
 しかし全然眠れません。
 ちょっとうつらうつらしたら目が覚めるといった状態で、安眠にはほど遠かったです。
 翌早朝、バイトに出発する連泊者の方と同時に私も出発することにしました。
 皆さんいい方で、旅の無事を祈ってくれましたが・・・
私の中でライダーハウスの印象は最悪のものとなり、
この日以来ライダーハウスに泊まったことはありません・・・

霧の狩勝峠
 6月27日は帯広市内で、ぱんちょうの豚丼六花亭本店でケーキを食べたような記憶があるのですが、
はっきり覚えていません。
 記憶にあるのは富良野へ向かう狩勝峠が、深い霧に閉ざされていた事だけです。
見たこと無いような深い霧にびっくりしたらしく、写真を撮っています。
 この日は富良野市麓郷で宿を取りました。
 

北海道のへそ@富良野市
 麓郷の宿では、ドラマ「北の国から」を知らないのが私だけでして、
かなり突っ込まれましたね(笑)
 「北の国から」を知らないのに、なんで麓郷に来たの?とか・・・
 いーじゃないですか!(^^;
 28日は麓郷の宿で連泊することにしまして、
荷物を降ろした身軽なバイクで富良野近郊を巡ることにしました。

十勝連峰から富良野盆地を見る

白金あたり
 北海道のへそを見物した後、宿で教えてもらった吹上温泉へ。
 なんでも「北の国から」で、宮沢りえが入ったとか入らなかったとか。
 ドラマに興味はありませんが、温泉は好きなので入ってみます。

吹上温泉入口
 肝心の温泉ですが、混浴なのはいいとして、お湯がぬるくていまいちでした・・・
 今では訪れる人もかなり増えたようで、駐車場での車上荒らしや、脱衣場での置き引きも多発しているとか。
 有名になるのも考え物ですねえ・・・

入浴後
 その後は美瑛町界隈を走ってみました。
 しばし丘の風景をご覧下さい。
 美瑛の景色も、写真家の前田真三によって一躍注目を集め始めたものなのです。
 叔父に昔の北海道ガイドブック(1970年代)を見せてもらったことがあるのですが、道北、道東に多くのページが割かれていて、富良野は北海道のへそって事で1Pのみの紹介で、美瑛に至っては紹介もされていませんでした・・・
 時代によって人気スポットは変わるんですねえ・・・

歩人(ほびっと)
 この日のお昼ご飯は、美瑛にあるソーセージ、ハムのお店で、各種盛り合わせをいただきました。
 おいしかったです(^^

ソーセージ盛り合わせ
to be continued・・・
2011.4.17作成
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